北京欢迎你



こんにちは!現在北京工業大学に留学中の文化教育学部国際文化課程3年の原千恵子と申します。今回私は、魅力いっぱいの北京での留学生活を紹介したいと思います。

 まず初めに、私が留学を決意した理由は本当に考えなしの理由ですが、単純に言えば大学生活後悔したくなかったからです。高校の頃、留学に興味はあったものの夢の話のような気がしてどこか実現出来ないと思っていました。その頃私は世界史を取っており、世界史の先生が私たちの中にある欧米志向に疑問を投げかけ、中国の歴史を興味深く教えて下さったのが、今思えば中国に関心を持ったきっかけかもしれません。そして大学1年の頃に参加した香港中文大学プログラムで、海外はこんなに魅力的で素晴らしい出会いに溢れているのだと実感し、これは絶対留学しないと後悔すると思い、2年の夏ごろ申請しました。両親から金銭面や安全面などで反対されましたが、金銭面は自分でまかなって、毎日両親に元気ですメールを送るという約束で承諾してもらえました。

次に北京について紹介したいと思います。まず、北京のご飯は最高です!辛いものが大丈夫であれば問題なしです。おなかが少々やられても慣れます。中国料理が充実しているだけではなく、日本料理も少し探せばすぐ見つかるので本当に便利です。留学する上で、現地のご飯が口に合うか合わないかはかなり大きな問題だと思います。その面で北京は日本人が留学するのに向いています。
 





次に、生活費について説明したいと思います。もしも金銭的理由で留学を諦めようとしている方がいるなら、とてももったいないです。中国の物価が上昇しているのは事実ですが、バイトで稼いだお金などを使って自力で留学出来ると思います。現在私は寮の一番安い部屋(月々約15千円)で生活し、大学の食堂(一食約150円)で食事をとっているので、少々遊びに行っても月4万円以内、頑張れば35千円以内で生活出来ています。買い物も市場であれば値切れるので、もしかするともっと安く生活出来るかもしれません。さらに、北京の交通費はとても安く、バスはほとんど1元以下(約15円以下)、地下鉄は2元(約30円)で北京市内であればどこまででも行けます。観光し放題です。たくさんの観光名所があるところも北京の魅力の1つです。天安門、万里の長城、円明園などテレビや教科書で観た名所が500円もあれば自由に回ることが出来ます。




そして北京、というより中国はなんといっても人がユニークです。道を歩けば後ろ向きに歩いてしかめ面で歌うおばさん、積み荷の上で寝るおにいさん、おなかを出して歩くおじさん、もはや上半身裸のおじさんに毎日出会えます。特に北京の人はおしゃべりが大好きなので、「今日は何日だっけ?」とか「あなたが今食べてる担担麺美味しいの?」とか「私パンツ見えてない?」とか何でも聞いてきてとっても面白いです。寮のおじさんも顔見知りになると笑顔で手を振ってくれます。反日のイメージが強い中国ですが、この5か月北京で日本人だからと差別を受けたことは一度もありません。






次に私自身の留学生活について紹介します。授業は基本午前中に中国語、午後に英語で中国文化と経済を学びました。しかし中国語・英語どちらの能力も乏しい私にとって、2つの言語を一気に吸収するのはかなり難しく、モチベーションを保つのも想像以上に大変だと痛感しました。やはり留学する前に少しでも語学力を上げられていたらと思います。しかしまだ半年もあるので、諦めず頑張ります!そんな中でも、世界各国から来ているクラスメイトとの授業はとても新鮮で、分からないことは分からない、分かっていたら発表!というような授業に対する積極的姿勢に毎日学ばされました。他にも、必ず授業に5分遅れてくるフランス人、皆にお菓子を配ってくれる韓国人、突然笑い出しておなかをぽんぽこ叩くオランダ人、サッカーの試合があるからと授業を抜け出すアゼルバイジャン人、授業中に携帯を充電する中国人の先生など、各国様々な人柄を一気に見られるのが魅力的でした。そして放課後は、国際交流サークルに参加したり、日本語学部の友達と一緒に自習し、互いに教えあったりしました。現在ワールドカップ真っ只中のため、寮では皆一緒に試合を観たりしています。しかしいつもテレビをロビーに運んでくれたコートジボワール人が、コートジボワールが負けて以来あまり持ってきてくれなくなって少し悲しいです。





さらに、北京工業大学は日本人が少ないため、中国語を話す機会が豊富である一面、日本に対する知識をきちんと持たなければならないと毎日実感します。北京に来てから、中国人や留学生が日本のことについて質問してきたときに答えられず、自分自身日本について何も知らないと気づかされました。また、日本にいた頃は、海外で日本のイベントが開催されたなどのニュースを見ても、私たちだけが騒いでいるだけだろうと思っていたのですが、日本の知名度は私の予想を遥かに上回っていました。留学生同士で日本人と名乗ったときも、「ナルト!宮崎駿!」と盛り上がります。山口組まで知っている留学生もいました。





毎日が新鮮な留学生活ですが、やはり楽しいことばかりではないです。通りすがりのおじさんが急にタンを吐いたり、混雑している地下鉄で大乱闘が起こったり、世界遺産の前で子供が用を足してしまったり、気を抜けばかなりのショッキング映像が目に入ります。さらに、歯に衣なんて着せない方々ばかりなので、自分が悩んでいたり上手くいかないことを「なんでこれが出来ないんだ」とずばり的中して言われるので、悔しくて部屋でひとり無になることもあります。
 しかしそのカルチャーショックを超える面白さが留学にはあります。行きたいから行くというとても安易な考えで留学に来てしまった私ですが、そのおかげで新たな発見があったり、今まで考えもしなかったことに興味が湧いたり、自分自身の課題を見つけることが出来ました。北京に来て以来、つくづく自分はまだまだだと感じます。道を聞いても「方言で喋るな」と怒られ、中国人にレジを抜かされ、クラスメイトから「今日テストだよ」と言われておなかが痛くなります。こんな私でも海外でちゃんと生きているので、留学に対してあまり不安を持たなくていいと思います。人間は強いです。HSKを取ることはもちろんですが、現在の私の課題は「知識を積んでおしゃべり上手になること」です。やはりどんなにいろんな活動に参加しても、寡黙な人間はこちらでは通用しないようです。現在夏休みなので、たくさん出かけて、出かける度に中国人に道を聞こうと思います。7月下旬、人生初の一人旅に出かけます。日本にいる友達に負けないように、成長して帰って来ます!それでは、再


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