台灣 好棒喔!



 你好!台湾の国立政治大学に留学中の経済学部3年、野中啓示です。今回は私が留学を決めた経緯と、台湾での生活について書かせていただきたいと思います。

<留学を決意するまで>
 私は大学入学以前から、海外に対する強い憧れを持っていました。大学入学後には二つの短期プログラムに参加しました。元々は英語を話せるようになりたいから絶対にアメリカやカナダ、イギリスに行きたい!と思っていたのですが、短期のプログラムでは香港とシンガポールというアジアの二カ国に行きました。この二カ国に行ったことで、アジア諸国への関心が高まり、台湾への留学に踏み切りました。


<留学生活スタート!
 台湾到着当時、私はまったく中国語が話せませんでした(それどころか本格的に勉強したこともありませんでした)。英語は留学のための条件としてTOEIC700点以上の取得が求められていたので、勉強をしてこの条件はクリアしました。留学への条件を満たしたので、それなりの安心感を持って留学へと臨みましが到着初日から言語の壁に直面しました。中国語は学習経験がなかったので聞き取れないのも話せないのも分かりきった上で渡航しました。そのため中国語に関してはそれほどショックを受けなかったのですが、勉強をしてきたつもりの英語も聞き取れなかったのです。政治大学にはたくさんの交換留学生が在籍していて彼らの国籍も多様です。もちろん英語のネイティブではない学生もたくさんいます。私には彼らの英語を聞き取れるほどの英語力が備わっていなかったのです。


  次に授業についてですが、中国語初心者のための中国語のクラスと英語で開講されている専門科目の授業を受けています。中国語はイタリア人、ドイツ人、リトアニア人、ウクライナ人、ブラジル人の学生と同じクラスです。彼らも私と同じ中国語初心者で、授業内容は簡単な日常会話で用いるような表現が中心となっています。レベルごとにクラス分けがなされるので、授業に取り残されることもなくクラスメイト全員で楽しみながら中国語学習ができています。ただし、これは週に二回だけのコースなので中国語を本気で身につけようと思うと授業の他にも自分で学習をする必要があります。
 中国語の授業以外にも英語で経済や歴史に関する専門科目も履修しています。こちらは授業が全て英語で進んでいく上に専門的な英単語が数多く耳に入ってくるので、事前に予習をしておかなければ確実に取り残されていきます。その上授業は途中に休憩を挟みつつ三時間続きます。私にとっての一番の難関はグループディスカッションです。台湾の政治の歴史についての授業では毎回ディスカッションが行われるのですが、授業の内容に集中することでいっぱいいっぱいの状況の中、日本語で教えられても難しいと思われるような内容について英語で意見を述べなければいけません。英語はどれだけ勉強しても使わなければ自分のものにはならないのだということを日々感じています。


  政治大学での生活はやはり日本での生活と大きく異なります。私は佐賀大学の学生寮に二年間住んでいました。現在政治大学でも学生寮に住んでいますが、佐賀大学の寮は一人部屋、政治大学の寮は四人部屋となっています。実際に台湾での生活を始めるまでは汚い寮を想像していたのですが、到着初日にそれほどまでに汚いという感想は持ちませんでした(決して綺麗だとは言えませんが)。ルームメイトは台湾人、韓国人、そしてフランス人とドイツ人のハーフです。私は幸いにも良いルームメイトに恵まれ、彼らに助けられることも多いですし一緒に遊びに出かけることも多いです。英語を母国語とする学生はいませんが、部屋の中での共通言語は英語です。日本で普通の学生生活を送っていてはこのような環境で暮らすことはないので、とても新鮮な感覚です。
 海外に出てみると日本食の美味しさを再認識すると思いますが、台湾の料理だって美味しいです!小籠包や炒飯、そのほかにも台湾の伝統的な料理が楽しめます。中国語圏でありながら独特な文化も味わえるので少しおトクかもしません。





 政治大学はイベントも充実しています。留学生向けにはInternational Youthという団体がほぼ月に一度以上のペースで何かしらのイベントを企画してくれますし、国際ウィークのようなものもあり、つい最近私たち日本人はお好み焼きの屋台を出店しました。このような様々なイベントを通して現地の学生や留学生との交友関係も広がっていきます。




  先に述べたように私の今までの留学生活は人に誇れるようなものではなく、悔しい思いを続けてきました。しかしながら言葉の壁を感じつつも少しでもうまくコミュニケーションが取れた時は、日本にいるその時とは比べ物にならないほどの嬉しさが感じられます。日本では自分の英語は下手すぎて人前でなんか話せないと思うようなこともあると思いますが、海外ではみんな理解しようとしてくれるし自分の周りにいる語学が苦手な人たちも積極的にアウトプットをしています。英語・中国語が上手いか下手かなんて気にする必要なんてない、伝えようとすることが上達にも繋がるのだなと思わされる毎日です。


 一年間の留学を決意するのには勇気がいると思います!一年間言葉が通じるかもわからないような地に旅立つことはとてもハードルが高いことのようにも思えます。実際にもそうかもしれません。ただ、一年間の留学というのは誰にでもできる経験ではありませんし、辛い思いをしても得るものは大きいと思います。お金の問題は奨学金で解決できることもありますし、語学の問題も努力次第で解決できます。少しだけ時間を割いたら、その先にはとても充実した日々が待っています。





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