韓国 国民大学から

　初めまして。私は文化教育学部・国際文化課程３年の田中咲弥です。今月から韓国・ソウルの国民大学校に留学しています。留学期間は一学期間のみで、12月末まで滞在の予定です。韓国へ来てまだ三週間ほどなので、ここでの生活にやっと慣れてきたというところですが、私の留学生活について紹介したいと思います。

＜留学の動機＞

　私は以前から韓国語や韓国の文化に興味を持っていて、いつかは留学してみたいという思いも漠然と持っていましたが、実行に移す勇気が出せずにいました。しかし、３年生に上がる前にふと今までの大学生活を振り返ってみたときに、それまで何となく受け身のままで過ごしてきたことに気づきました。在学中に何か一つ熱中できること・今しかできないことを見つけて積極的に取り組んでみたいと思い、思い切って留学を決意しました。

＜生活について＞

　こちらでは学校の寮に住んでいます。４人部屋で、全員日本人です。部屋では日本語しか使わないので韓国語の練習が出来ず少し残念な思いもしますが、日本語や日本の生活スタイルが通じる心休まる空間でもあります。もともと国民大学に来る留学生は校内の寮に入れることになっているのですが、今学期は校内の寮に空きがないとのことで、学校から徒歩10分ほどのところにある寮に入りました。しかも坂道なので通学だけで一苦労です。

寮にはキッチンが無いため、外食したりコンビニ等で買って食べたりしています。学食も時々利用しますが、300円ほどでお腹いっぱい食べられるので便利です。韓国は本当に辛い食べ物ばかりで、私は辛いものが苦手なので苦労しています。

寮は新しくてとてもきれいです

 

学校近くの食堂にて。4500ウォン(約450円

＜授業について＞

　日本とは異なり一週間に同じ授業が２回あります。私は４つの授業を取っています。留学生向けの韓国語を学ぶ授業を３つと、私が国民大学で所属している日本学科の専門の授業を１つです。韓国語の授業は自分でレベルを選ぶことができます。私は自分に厳しくして少し難しめの授業を取ってしまったので、毎回の予習と復習が欠かせません。授業はもちろんすべて韓国語で行われるので先生の説明を聞き取るのは大変ですが、内容は充実していてとても面白いので、苦労しながらも楽しく授業を受けています。専門の授業は、日本社会の様々な問題に関して韓国人学生と日本人学生が韓国と日本を比較しながら討論するといった内容の授業です。この授業はすべて日本語で行われており、発表と討論がメインです。日本語で意見を活発に述べる韓国人学生たちのレベルの高さには驚かされるばかりで、また、自分がいかに日本のことについて知らなかったかを反省させられます。内容は難しいですが、授業を通して韓国人学生との交流もできるので、この授業を取ってよかったなと毎回感じています。

韓国語の授業の様子

＜サークル活動＞

　最近、伝統茶サークルに通い始めました。佐賀大学では茶道部に所属していたので、韓国ではどのようにしてお茶が楽しまれているのか興味があったからです。この伝統茶サークルは他のサークルとは違い、学校の隣にある民俗館という国の財産にも指定されている伝統的な建物（韓屋）の中に部室があります。活動内容は、お茶を頂きながらのんびりお話したりくつろいだりするぐらいですが、雰囲気の良い韓屋はとても落ちつくので気に入っています。サークルの人たちはすごく日本に興味を持ってくれて、日本では○○はどうですか？というように色々聞いてくれますが、私は韓国語がまだまだなのでうまく話せずもどかしい思いをしてばかりです。韓国人だけのコミュニティに入っていくのは勇気がいりますが、こうやって韓国語を使う機会を増やしていくのが一番いいと思います。

伝統茶サークルの部室です

＜休日の過ごし方＞

　実は私が取っている授業が火・水・木曜日にきれいに収まってしまったので、毎週4連休になってしまいました。自由な時間が本当に多いです。^^; 寮にずっといるのは何だかもったいないので、休日はよくソウル市内のあちこちに出かけています。韓国は地下鉄やバス、タクシーの料金が日本に比べて安いので時間さえあれば色んなところに行けます。

駅前でのドラえもんの道具展を見に行きました。ドラえもんは韓国でも人気のようです

先日は毎年9月にソウルと東京で行われている日韓交流おまつりに参加してきました。

日本の文化や韓国の文化などを体験できるブースがたくさんあり、大勢の人で賑わっていました。

日本のお祭りを体験する韓国の子どもたち

佐賀県の観光案内ブースもありました！！

＜最後に＞

　韓国へ来てあっという間に1か月が経とうとしています。きっと残りの３か月もすぐ過ぎてしまうのだと思います。留学生活は楽しいことばかりではなく、言葉の壁や文化の違いに疲れて日本に帰りたくなる時ももちろんありますが、こんな経験は海外に出たからこそできることです。留学をしようか悩んだとき、思い切って決断して良かったなと思います。

これから沢山の経験と出会いを積み重ねながら、充実した留学生活になるよう、一日一日を大事に過ごしたいです。このような貴重な機会を与えてくださった全ての方に感謝します。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。