秋老虎 in 台灣



你好!台湾の国立政治大学に留学中の経済学研究科2年生の張本欣子です。

留学してから、約一カ月が過ぎました。私は日本から秋服を持ってきましたが、台北の日中は暑く、まだ半袖が必要です。台湾において、朝晩は涼しいけれど、日中はまだまだ暑い、このような気候のことを台湾では秋老虎と呼ぶそうです。
今回は、私の留学に至るまでの準備と留学生活について書かせていただこうと思います。
 

<留学を決めた経緯

私は、高校の時から英語が好きで、いつか海外留学をしたいと考えていました。大学入学後は、台湾ドラマを好きになったのをきっかけに、中国語に強い関心を持ち、独学で勉強をしてきました。
政治大学への留学を決めた理由の一つに、英語の授業と中国の授業をどちらも学べるメリットが挙げられます。また、台湾で、いちばん海外からの留学生の数が多い大学であることで有名です。
私の修士論文のテーマは台湾の対中投資と産業空洞化に関してなので、資料の収集などにおいて、とても恵まれた環境にいると思います。
私は中国語のレベルを留学直前までに中国語検定3級、HSK4級まで上げました。なぜならば、専門科目の授業を受けるうえで、政治大学側が求めている条件であったからです。
私の英語のレベルはというと、TOEIC615点だったので、政治大学側が求める700点のレベルには達してないのですが、こちらにきてからも日々、英語を勉強中です。
政治大学に来る前に準備したことは、主に語学レベルの向上、論文の資料収集だけでした。



<留学生活のスタート

まず、私は週に2回、中国語の聞き取り、読み書き、話す能力を鍛える授業を取っています。中国語の語学力を向上させるための授業で、アメリカ合衆国、韓国、ヨーロッパ、タイからの10人の学生で構成されています。皆、積極的に自分の意見を述べたり、質問をするので、自主的な発言が求められます。ジョークや笑いの絶えないクラスです。授業中や、授業の外でも、クラスメートとは中国語で会話をします。毎週、課題やテストがあります。
また、中国語の授業の補習クラスとして、発音や文法など、分らないところを個別に先生に質問できるクラスも別に設けられています。
次に、私の所属する東亜研究所の授業は、取り扱う内容が難しく、先生の話すスピードが速いうえに、専門用語がたくさん出てくるので、中国語を聞き取るのに、かなりの集中力を要します。現地の学部生に交じって授業を受けるので、毎回の予習や復習が欠かせません。
また、交換留学生向けの英語の授業は、台湾の経済変遷に関する内容ですが、毎回、講義をする教授が異なるので、とても興味深いです。同じく、英語で討論することや、プレゼンテーションが求められます。
  
  
政治大学の図書館には、外国語の本から日本語の本まで、たくさんの種類の本が並んでいます。また、勉強机がたくさんあり、たくさんの学生が勉強をしています。また、プールや運動場、ジムなどの運動施設が整っています。サークル活動も運動系から文科系など数多くあり、留学生でも参加することができます。
私の住んでいる寮は自強十舎で、ルームメイトはインド人の女の子です。毎日、身振り手振り英語で会話しています。寮内には各部屋にトイレとシャワールームが付いていて、共用のキッチンと勉強部屋、一階には、コンビニもあります。私の住んでいる自強十舎の4階のフロアからは、101ビルと文山が綺麗に見渡せます。
また、授業の終わりにお茶をしたり、食事をするお店が大学周辺にはたくさんあるので、毎日の食事には困ることはありません。
政治大学は、山の中にあり自然に囲まれているので、とても空気がよく、リスなどの動物を目にすることができます。
私には、二人のバディがいます。なんでも分からないことを聞いたり、中国語と日本語を教え合ったり、一緒に遊んだり、親身になって相談にも乗ってもらえる、良い友達です。
その他にもたくさんの行事や旅行などがあるので、友達をつくる機会はたくさんあります。


<私が台湾にきて感じた事>

台湾は、お寺や廟などがたくさんあり、信仰に厚く、儒教の思想を重んじます。そして、家族との横のつながりを非常に大切にしていることがわかりました。また、南の高雄に行けば、台湾語を話す人が台北よりも多く、情熱的な人が多いそうです。今回、台湾にきてから、台湾人は、人情に厚く、外国人には特に親切だと感じました。印象的なのは、台湾人の学生は、とても真面目で、空いた時間を使って、できる限り勉強をします。私たちも負けてはいられません!!!また、台北市内には、日本統治時代の建築物が数多く残っており、日本語を勉強している学生が多く、台湾が親日国であると感じさせられることが多々ありました。

台湾は日本から飛行機で2、3時間と比較的近いですし、生活もしやすいと思います。
私の留学体験日記が、皆様の留学への一歩を踏み出すきっかけになれれば、と思います。

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