ツナガル



 文化教育学部国際文化課程四年の古賀大規です。現在アメリカのスリッパリーロック大学に留学中です。

 大学があるスリッパリーロックですが、どちらかというと正直田舎です。おかげで勉強に集中できますし、生活するのに不便はありません。大学内はとても綺麗ですし、留学生が住むことになる寮もなかなか綺麗ですよ。ルームメイトと暮らすのも、自分の英語力を伸ばすのにいい機会だと思います。僕はシングルルームに住んでいますが、コモンルームに行くとフロアーメイトがいるので、現地の学生たちと交流しています。


 まだ三か月くらいしか生活していないのですが、これまでの生活を通し て感じたことを書きます。僕は留学を認めてもらえるだけの勉強はしてきましたが、やっぱり現地の学生と会話することは決して容易ではなかったです。手続き や授業も他の人より余計に時間を費やさなければなりません。最初の頃は教授のオフィスアワー通い詰めました。何度も聞き直して嫌な顔されたことも何度もあります。それでも友達になるきっかけを作るために色々努力しました。僕の場合、佐賀大学のS.U.D. dance familyという、サークルに入っていて、そこで吸収した音楽やダンスを話題にして関係を築いていました。下手な英語でずっと会話するより、昔のアメリカのアーティストの名前を出す方が、 何倍も友達を作るきっかけに効果的だと感じます。皆さんも勉強以外での知識、例えば音楽にまつわる楽器や歌、アメリカの好きなところとかを、留学する前にもう一度探索されてみてはどうでしょうか。

 食生活についてですが、留学すると食事の多くは食堂を利用すると思います。そこでの食事は、そこそこ美味しいです。ただバイキングなので、高タンパク高カロリーな料理を好きなだけ食べることができます。欲望との闘いですね。そこで僕は度々大学内のジムを利用しています。とても綺麗で充実した設備です。施設内には、ロッククライミングやプールなどもあり、体を鍛えるのには 不足はありません。もちろん無料で利用できます。

 留学したらどこかに観光したいと考える人もいるでしょう。そこで便利なのが、メガバスという会社のバスです。格安でニューヨークやワシントンD.C.などの観光スポットに行けます。車を持っている学生もいるので、交通にはあまり困らないと思いますよ。

 旅行の例えとして、僕がアメリカで旅行したことについて書きます。この三か月で旅行したのは、ピッツバーグでの野球観戦、ワシントンD.C.、日本のテレビにも出てくるオハイオの遊園地、ナイアガラの滝です。本場のメジャーは、やっぱりすごかったです。あのワクワクは言葉では言いえません。D.C.のワシントンの記念塔、リンカーン記念堂を目の前で見たときも、言葉にできないくらい感動しました。また、スミソニアン博物館は訪れるべきです。国営なので、無料でいろいろな分野のことについて研究できます。規模もものすごいですよ。オハイオのシダーポイントという遊園地は、恐らく言葉にできないくらい余裕だったと思います。ナイアガラの滝は、皆から勧められすぎて、実際に見ても感動するかなと思っていたのですが、間違いなく感動します。カナダサイドからの眺めの方が良いという人もいますが、ボートに乗って近くまで行けるので、あまり関係なかったように思います。濡れるの覚悟で行きましょう。大学側が留学生を旅行に連れて行ってくれたりもするので、いろいろなところに行けます。

 皆さんもご存じのように、アメリカでは週末パーティに行く人が多いですね。大学内ではアルコールは厳禁なのですが、敷地外にはお酒を飲みながら踊ったり、話したりする場所が多くあります。もちろんクラブのような店もあるのですが、周辺の家でも開かれています。こちらの人は、日本人に比べてフレンドリーな人が多いので、初見の人の家に行ったり、一緒に遊んだりします。ただ、アメリカではお酒は21歳からなので気を付けて下さい。大学内に警察が見回りにくるので安心です。僕が驚いたのが、週末には大学のバスが、パーティが開かれている場所までの送迎を無料で、夜中の2時頃まで行ってくれます。日本では考えられないですよね。ちなみにそのバスは近くのスーパーとかにも送迎してくれますよ。

 留学を考えている人の中には、卒業を一年遅らせて、日本に帰ってきて就職活動をしなければならないといった心配をしている学生さんもいるでしょう。そんな学生さんに知っていて欲しいのは、ボストンのキャリアフォーラムというものです。日本の大企業だけではなく、世界中の企業がボストンで、留学生を対象にした就職活動が開催されています。例年十一月に開催されているのですが、その期間はもちろん大学内では講義が行われています。ただし、なんとそのキャリアフォーラムでは、二日、もしくは三日で内定がもらえます。もし就職活動の一年延長を心配されている人がいれば、ぜひボストンキャリアフォーラムについて調べてみてください。

 僕は留学することで、刺激的で充実した毎日が送れると思っていました。実際そこに間違いはないです。この三か月はあっという間に感じます。ですが、他の留学生は分かりませんが、 “飽き”というやつがありますね。留学したからといって、毎日毎日が“楽しい”ということも正直なかったです。日本でもアメリカでも、辛いことが多くて、その中にちょっと楽しいことがあります。こっちで生活してみて、日本と同じだと感じることも多いです。だからこそ、アメリカで、長期で、何を学び経験したいのかをはっきりしておくことが重要だと思います。それがモチベーションにもつながります。

 部屋の中に閉じこもっていると、日本でもアメリカでも、どこにいても変わることはないと思います。探求心があるのなら、外に出て学ぶべきです。そして日本では経験できないこと、アメリカでしか学べないことがあるのなら、ぜひ外の範囲を海外まで広げて留学すべきです。

 最後に、何か留学に関することで質問があれば、国際課で僕の連絡先を聞いて下さい。

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