留学日記



こんにちは。文化教育学部国際文化課程3年の北原茉莉です。今年の8月末から韓国ソウルに位置する国民大学に交換留学生として通っています。留学期間は1学期間(約4ヶ月)を予定しており、留学生活も折り返し地点を過ぎたところです。今回は留学に至るまでの経緯や留学生活について紹介させていただきます。


私は国際文化課程に所属していますが入学当初は留学をする気は全くなく、もともと興味のあった韓国語をそれなりに習得できればいいなと考えていただけでした。そのとき同じ授業で韓国語を学んでいた友人がSUSAPに参加し、それ以降長期留学を目指して一生懸命韓国語を勉強している姿を見て、私自身も留学に興味を持ち始めました。そこで大学2年の夏にSUSAPに参加してみることにしました。プログラム自体は2週間という短いものだったのですが、授業のクラス分けで私一人だけが佐賀大学から参加していた皆と別のクラスになってしまい、人見知りで引っ込み思案な性格の私にとって異国の地でそのような状況に立たされることは苦痛以外の何ものでもありませんでした。しかしいざ授業が始まると国籍に関係なく皆気さくに話しかけてくれたり食事に誘ってくれたりしてくれたのでとても充実した2週間を過ごすことができました。そこでの経験によって少し自分に自信がついたのだと思います。同時にもっと自由に韓国語を使いこなしたいと思うようになりました。それまでただ何となくやり過ごしてきた大学生活でしたがこのままだらだらと過ごすのももったいないし、せっかく目標ができたのだから精一杯やってみようと思い留学を決意しました。留学するにあたって一番悩んだことが留学期間です。私の場合留学を決意したのが少し遅かったので2学期間留学するとなると就職活動期間とかぶってしまうため卒業を遅らせなければ厳しいという状況でした。留学するなら1年間の方がいいという意見が多かったしもちろんそうすることもできたのですが、自分の性格上時間がたくさんあるとだらだらと過ごしてしまうので敢えて留学期間は1学期間だけにして限られた時間の中でできる限りの経験を積もうと決心しました。韓国に来て既に2ヶ月が経ちましたが留学期間が短いからこそ充実した毎日を過ごせているように改めて感じています。


次は学校生活についてです。韓国語の授業はレベル別に分かれて文法を学ぶものもあれば、スピーキングやリスニング、ライティングに特化した授業もあるので自分に必要なものを集中的に学ぶことができます。ただ授業名を見ただけではどのような授業か分からないものが多いので新学期の最初の週は気になる授業には全て足を運んでみた方がいいと思います。私は今学期5つの授業を受講しています。今では耳も慣れてきて先生が話していることを完全にとはいかないものの理解できるようになったのですがまだまだ知らない単語や言い回しが多く、それを自由に使いこなせている他国からの留学生をみると自分も頑張らなくては!と毎回奮起しています。韓国語の授業以外に韓国人学生たちと日本の政治や経済、社会問題に関して日本語で討論するという授業も取っているのですが、韓国人学生の日本語力と知識の深さには毎回驚かされています。日本人でもあまり知らないようなことを知っていたり、様々な問題に対して明確に自分の意見を持っていたりと同じ大学生とは思えないほどしっかりとしていて、意見を求められても何も答えることができない自分の無知無学さを改めて痛感しています。一方この授業のおかげで日本にいたときよりも日本の政治経済に関して詳しくなったし、もっと深く学びたいと思うようにもなりました。またこの授業では韓国人ならではの視点からの意見も聞くことができるので日本の問題について客観的に考える良い機会となっています。


最後に留学生活の醍醐味でもある休日の過ごし方について紹介します。韓国は日本に比べて交通費がかなり安く時間さえあればどこにでも気軽に遊びに行くことができます。始めの頃は乗り換えなどが不安でひとりでは乗ることができなかった地下鉄も今ではひとりでも乗れるようになり行動範囲も格段に広くなりました。授業で仲良くなった中国人の友達や日本学専攻の韓国人学生たちとご飯に行ったり、服や化粧品などショッピングをしたりして楽しい週末を過ごしています。また月に一度、大学の国際交流チームが留学生のためのイベントや観光を企画してくれています。秋夕という日本でいうお盆のような連休のときはランニングマンというイベントがありました。グループを作ってソウル市内を歩き回ってミッションをクリアしていくというもので上位入賞グループにはメンバー全員分のFitbit AltaLG Roll Keyboard128GBUSBなどかなり豪華な景品が用意されていました(調べてみるとFitbit Altaだけでも17,000円という豪華ぶり…)。今月は韓国で最大級のテーマパークであるロッテワールド観光で1日フリーパスとレストランでの昼食代は大学側が負担してくれるという留学生にとってはかなりありがたい企画でした。またバディ制度があり申請さえすれば韓国人学生がバディという形でついてくれます。バディ制度は週に1回はバディといっしょに勉強をしたり食事をしたりするというもので生活面でも困ったことがあったらサポートしてくれる心強い存在です。週1のミーティングとは別に月に1度文化体験として留学生の行きたいところに連れて行ってくれるという至れり尽くせりの制度となっています。このような大学側の配慮もありとても楽しい休日を過ごせています。
残りの留学生活もたくさんの経験を積んで悔いのないものにしようと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。

大学の風景 銀杏の木

漢江で치맥(チキン×ビール)

韓服祭の日 会場周辺には韓服の人がたくさんいました

ロッテワールド

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