北京留学



大家好!経済学部経済学科4年の袁月(ゆあん ゆえ)です。現在中国の北京工業大学に留学させていただいています。9月から始まった留学生活もあっという間で残りあと少しとなりました。今回はほんの一部ですが私が交換留学に至った経緯や大学での生活について紹介したいと思います。

交換留学に至った経緯
まず、私は10歳から日本で生活している中国人です。いままで学業や両親の仕事の関係もあり、なかなか中国に帰ることができませんでした。10年以上が経ち、中国にいた頃の感覚はどんどん薄れていき、中国人でありながら中国についてほとんどわかってないと感じていました。さらに、経済学部の国際交流実習という講義でインドネシアを訪れた際に、現地の学生に中国のことを聞かれても答えることができない自分がいることを実感し、社会人になる前にもう一度中国に帰って母国についてもっと知るべきだと思ったことがきっかけです。ただ中国に帰ることならいつでもできますが、中国のことをもっと知るためには実際に同世代の中国の学生と一緒に過ごし学習することが一番であり、今しかできないことだと思い、交換留学を決意しました。
しかし、大学に入学したから留学したい気持ちはあったもの、なかなか決意することができず、3年後期ようやく決意することができました。私は4年間で卒業を考えていたため、大学4年生で就職活動がある中で実際に留学ができるかどうか不安でした。さらに、自分の場合一般的な留学ではなく、自分の母国に帰る形になります。実際中国の大学が 自分を留学生として受け入れてもらえるかどうかもとても不安でした。ゼミの先生や国際交流推進センターの先生方に相談に乗ってもらい、中国の大学にも交渉することで北京工業大学から了承を得ることができ、無事に交換留学することができました。

大学での生活
私が中国に交換留学しようとした理由のもう一つに、卒業論文のテーマとして中国のことを研究しようと考えていたからです。具体的には、中国では1979年より人口抑制政策として「一人っ子政策」を実施していましたが、近日、見直しがなされ、二人目が正式に認められるようになったことが話題となっています。このような人口政策が中国の経済にどのような影響を与えたのか研究するために、中国の大学で学習することを決めました。そのため、私は他の留学生とは異なり、語学の学習ではなく、一般の中国の学生と共に中国語で行われる経済学部の講義を受けています。中国の講義は1コマが45分で、基本的に2コマ連続(間に5分間の休憩があります)で行うことが多く、時間的にはほとんど日本と変わりません。また、学部の中でもクラスが分かれており、より少人数で授業を受けることができます。先生も講義をするだけでなく、積極的に生徒に発表をさせる機会を与え、プレゼンの練習をすることができます。自分が受けている授業の例でいえば、内容が比較的に簡単で理解しやすいところを学生にまとめさせ、パワーポイントを作成しその学生に講義してもらったり、つい先日のアメリカ大統領選挙のトランプ氏とクリントン氏のそれぞれの発言をまとめて、実際その人になりきって発表したり、身近な話題も取り入れながら講義をしています。自分も少しでしたが日本と中国の貿易関係について発表しました。また、ほかにも自分と同じように授業を受けている留学生が6、7人ほどおり、中国だけでなく、ほかの国のことも留学生から聞くこともできます。中国の学生は基本的に 学校の寮に住んでいるため、朝一番の授業ではみんな朝ごはんを買ってきて教室で食べています。さらに、学校にお湯が出る給湯器があり、冬はとても便利です。また、中国では日本以上に学歴社会であり、基本的に大学院にみなさん進学するため、空いている教室で自習する学生が多くいます。冬になると、中国では「暖气」という暖房が入り、部屋がとても暖かくなるため助かります。中国では基本的にシャープペンシルではなくボールペンを使うため、試験でもボールペンで書くことが多く慣れないことも多くありました。
私は授業を4つしか履修していないため、比較的時間があります。半年しか中国に滞在できないため、授業の空いた時間を利用して北京の名所旧跡を巡っていま す。念願の天安門にも行くことができました。天安門広場では毎日日の出日の入りと共に国旗の掲揚と降納を行なっています。国歌が流れる中国旗が掲揚されるのを眺めながら改めて中国の原点を感じられました。しかし、実際に中国で生活していると天気がいい日もありますが、悪いときは非常に悪く空気汚染の現状を感じることもあります。その国の良いところも悪いところも実際に生活することで感じることができるのも留学の良いところだと思います。

最後に
最後になりましたが、留学に興味が少しでもある人は是非国際課に相談してみるといいと思います。自分の例は参考になることがあまりなかったかもしれませんが、先生方の協力のもと自分の交換留学が実現でき、本当に感謝しています。是非自分にしかできない留学を実現してみてください。
最後までよんでくださり、ありがとうございました。谢谢
101日の国慶節では道路にたくさんの国旗が飾られます!
 
北京マダム・タッソー蝋人形館ではいろんな有名人の蝋人形に会えます!

公園の中でおじいさんが習字を披露してくれます!(天壇公園にて)

天安門での国旗掲揚!

頤和園!夕日がとてもきれい!


安くておいしい牛肉ラーメン!よく食べています!

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