～韓国での留学生活～

佐賀大学経済学部経営学科３年の靏涼菜と申します。私は現在韓国の大田広域市にある培材大学校という大学に交換留学として来ています。このツナガル日記を通して、私の韓国での留学生活を知ってもらえたらと思っています。

　

●留学を決意した理由

初めに留学をするという決意に至るまでのことをお話したいと思います。ここではなぜ韓国かというより、なぜ留学を決意したかについてです。

私は大学１年生の夏休みにSUSAPの２週間の短期研修に参加しました。もともと高校生のころから韓国の文化に興味があり、大学に入って第２外国語で韓国語の授業を取っていたので興味本位で応募しました。それが私にとって初めての海外でした。

　SUSAPには夏、冬の２回参加しました。その２回の短期研修を経験して、現地で実際に語学、文化を学ぶ楽しさを知り、となりの国である韓国という国についてもっと興味を持つようになりました。

 

１０か月の留学は期間も長い、４年で卒業できるかもわからない、両親の許可が出るか、いろいろな不安があり初めは諦めていました。ですが、１度きりの大学生活で後悔しないためには、何か自分から踏み出さなければと思い、私が一番やりたかったこと「留学」を決意しました。

今ではこの大きな決断をして本当に良かったと思っています。

 

●大学での授業

次に大学の授業についてです。

私は大学の語学堂に毎日通っています。語学堂の授業は１時間目に韓国語の読み書き、２時間目に会話、３時間目に聞き取りという風になっています。

韓国語のレベルごとにクラスが分かれていて、自分に合った授業を受けることができます。授業はすべて韓国語で行われますが、先生方が分かりやすく授業をしてくださるのでとても楽しく授業を受けています。私のクラスには日本人、中国人の学生がいます。主な共通語は韓国語なので授業中はもちろん、休み時間なども韓国語でよく話しています。

語学堂の授業では文化体験授業もあり、消防署訪問やいちご狩り、エバーランドという遊園地に行ったりもしました。

あと、私は語学堂の授業以外に午後に学部の授業を２つ受講しています。１つは日本メディアと大衆文化という授業で日本のメディアについて韓国語で学ぶ授業です。日本に関する授業なのですが、新しい発見もありますし、授業に対する韓国人の生徒の反応が面白いです。ちなみに、韓国の学生が一番興味を持って聞いていた授業がオウム真理教についての授業でした・・・。

もう一つの学部の授業はリーダーシップという外国人専用の授業で文化体験などをする授業です。

履修はしていませんが時々日本語学科の１年生の授業に出て日本語を教えたりもしています。簡単な内容なのですが今まで当たり前に日本語を使ってきたので、いざ教える立場になると、とても苦労しています。

【前期の時間割】

【語学堂の授業でお花見】

 

【エバーランドに行った時のクラスの集合写真】

●韓国での生活

次に韓国での生活についてです。

私は大学の中にある寮で生活しています。

寮は２人部屋です。私の生活している寮は門限が夜の１２時で、２週間に１回掃除点検もあります。門限を破ったり、掃除で注意を受けたりすると、減点されます。少々厳しいところもありますが、共同生活は学ぶことも多いです。

私の住んでいる寮は自炊ができないので食事は学食か外食です。韓国はおいしい料理が多いので、毎食毎食、栄養に偏りはありますが、胃がよく満たされます。

韓国はどの家庭もお風呂がなくシャワーだけというところが多いです。

寮でも部屋にあるシャワーを共同で使っています。

 

 

【大学のそばにある有名なお店のカムジャタン】

 

 

●休日の過ごし方

次に休日の過ごし方についてです。

休日は友達と一緒にバスで近くの街にショッピングに行ったりすることが多いです。

韓国は服などが日本より安く、化粧品屋も街の至るところにあるので定期的に買い物に行っています。

私が住んでいる大田からソウルまではバスで約２時間、KTX(日本でいう新幹線のようなもの)では約１時間で行くことができるので時には遠出して週末、ソウルに旅行に行ったりもします。

韓国は交通費が日本より安いのでどこに行くにも便利です。わたしは韓国にいる間にいろんな地域に行ってみたかったので、ソウル、大邱、ヤンヤンという地域に行きました。一人旅行も楽しいものです。後期は釜山、機会があれば済州島にも行ってみたいと思っています。

 

 

●サークル

　私が留学している学校には日本人の留学生と日本語学科の韓国人の交流ができる「仲間」というサークルがあります。

　活動内容はお花見や飲み会などです。韓国は酒大国であるとよく耳にしますがこのことは実際韓国に行くと身をもって体験することができます。韓国人は本当にお酒が大好きです。お酒が入ると緊張感や恥ずかしさも抜け韓国語を積極的に話せるので楽しいです。

 

 

 

●最後に

留学して４か月たちましたが日本に帰りたいと思ったことがまだないので、毎日を楽しめていることを実感しています。私の大学には日本人の留学生も多いのでそれがホームシックにならない理由かもしれません。北は北海道から南は沖縄まで友達ができました。韓国人の友達だけではなく日本人とのつながりが増えたことも留学してよかったと思っています。

海外の生活は自分の今までの常識が覆される出来事も多くあります。

初めはそれに対してストレスも溜まりますが、いつの間にか刺激的で新鮮で楽しいという感情に変わってきている気がします。

　残された留学期間はあと６カ月です。最近はあと６カ月しかないのかと寂しい気持ちになったりもしますが、残り６カ月後悔の無いよう楽しんで学びたいと思います。