台湾留学日記


こんにちは、現在台湾の中興大学に交換留学中の農学部応用生物科学科3年の澤山芽衣です。私は半年間の留学生として今年の2月から留学生活を送っています。
今回は私が留学をしようと思ったきっかけや台湾での留学生活のことについて少し紹介したいと思います。


 
【大学メインゲート前】



留学の動機

私は姉が交換留学をしていたことなどの影響から高校の時から長期留学に興味があり、私も大学に入ったら交換留学をしたいと漠然と考えていました。そこで大学1年の夏にSUSAP(佐賀大学短期海外研修プログラム)の台湾中興大学プログラムで台湾へ2週間の短期留学へ参加しました。このプログラムは短期でありながらとても中身の濃い短期留学であり、交換留学をしたいという思いが高まったきっかけでした。SUSAPが終わってからこの交換留学が決まるまでは、ひたすら協定校の示す語学能力スコアの基準を満たすために検定試験を受験しました。後になって思うことは、もっと早くに検定試験を受けるべきだったと思っています。


なぜ、台湾の国立中興大学を志望したのかというと、それには2つの理由があります。1つ目は、台湾で日本とは全く違う農業を学んでみたかったからです。中興大学は農学で有名な大学であることもあり、そこで農学を学ぶことは後々佐賀大学へ戻ってきたときにプラスに働くと思いました。2つ目は英語で開講されている科目がたくさんあることです。先ほど述べたSUSAPのプログラムの中に持続可能な社会についての講義があり、その授業の中で“持続可能な社会”について興味を持つようになりました。そしてその中で農学がどのように貢献していくべきなのかについて学んでみたいと思うようになりました。中興大学では、持続可能な農業や農業生産についての講義が英語で開講されているので、その科目を受講することによってより広い視点からの農業を学びたいと思ったので中興大学を選びました。


 
【大学近くの果物屋】


台湾での生活



 中興大学は台湾第3の都市と言われる台中に位置しています。台中市内では公共バスが実質無料であることや、他の都市へのアクセスが簡単などの点で、便利な都市だなと思います。また、台湾すべてで言えることだと思いますが、現地の人々がとても親切な方ばかりでとても暮らし易いです。

私は今大学の寮に住んでいます。寮は建物によって部屋の作りや寮費は違いますが基本的に寮費はとても安いです。私の部屋は4人1部屋でベッドや机、クローゼットは1人1人専用ですがトイレとシャワーは共同で使っています。ルームメイトはそれぞれ、タイ、フランス、インドネシアからの留学生で、最初は色々と不安がありましたが皆いい人ばかりだったのですぐに仲良くなりました。今でもよくお昼ご飯や夕飯を一緒に食べたり、夜市などに一緒に出かけたりしています。それでもやはり違う国の人が同じ部屋に集まって生活するので、シャワーのタイミングや就寝の時間などで気使いが必要となりますが、それも留学生活の醍醐味として楽しんでいます。
台湾で生活していて驚いたのがゴミ分別の複雑さです。特に寮でゴミ出しをするときは覚えられないくらいたくさんの分別の種類があります。例えば紙の弁当箱専用や、紙コップ、プラスチックコップ、プラスチックボトル、などなどそれぞれ細かく分別しなければなりません。日本でもある程度分別しますが台湾での分別はそれ以上でとても驚かされました。今でもゴミ出しの時によく戸惑っていますが、ゴミステーションには担当の人がいて、わからないときはどのゴミの種類であるのか一つ一つ指示してくれます。これは台湾で実際生活してみないと分からなかった事でした。

大学での授業



 授業は中国語初心者コース、Sustainable farming and Practice など、専門科目3つの計4つを履修しています。授業は中国語初心者コース以外全て英語でなされています。私が取っている講義は全て週1で1回3時間となっていて、はじめは3時間がすごく長く感じましたが次第に慣れるようになりました。授業のほとんどがパワーポイントを使っての講義がなされていますが、講義によっては土壌のPHを測定するなどの実験や、映画を観てレポート提出などがあります。特に毎回楽しみなのが台湾の果樹園芸についての講義で、毎回授業の終盤になると教授の方が準備された台湾の植物をポットに植え替えたり、果物の甘味測定をしたりしています。台湾の植物や果物を写真だけではなく実際に見て感じることができるのでとても勉強になります。
私は、台湾の人と日本人は少し似ているなと勝手に感じていましたが、実際講義を台湾の学生と一緒に受けてみると、その積極性や教授との距離の近さに驚きました。講義中でわからないことがあったときなどその場で質問したり、意見を述べたりしている所など見習わなければならない所が沢山ありました。


 
【授業風景】

最後に



 台湾での留学生活も残すところあと1ヶ月となりました。半年間というのは思ったよりもあっという間でついこの前来たのにと思うこともしばしばあります。しかし、この数カ月間はとても充実しており、留学でしか得られない現地の雰囲気や勉強の大変さを味わうことができています。時には自分の勉強不足や英語でのコミュニケーションの難しさにもどかしい気持ちになるときもありますが、それ以上に得るものがあり改めて留学してよかったなと思っています。
最後に、佐賀大学生や特にこのページを読んでいる方々の中には私と同じように交換留学に興味を持っている人がたくさんいると思います。そのときはまずSUSAPなどの短期留学プログラムに参加してみることをお勧めします。私もそうでしたが、これらのプログラムに参加することにより、なんとなく頭に描いていたことが実感でき、交換留学で何がしたいのかなどが具体的に見つかるのではないかと思っています。


私のツナガル留学日記が少しでも留学を考えるきっかけになれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


 
【台中:高美湿地】





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