リトアニア留学日記


こんにちは、
リトアニアのヴィタウタスマグヌス大学で留学中の農学部3年の浅田祐太です。

この日記をどのような内容にしようかなと考えていたのですが、主に留学を考えている方へ向けた「情報の提供の場」にしようかなと思います。できるだけ中立的な立場から大学生活、寮生活、外部アクティビティ、交通機関等について話していきたいと思います! 

私が在学するヴィタウタスマグヌス大学は首都のヴィリニュスから電車で1時間半ほど北西に移動したところ、カウナスという町に属しています。カウナスはリトアニアの第二の都市とされていますが、上記の情報からもわかるように、日本の第二の都市とはもちろんかけ離れたもので、すごくゆっとりとした時間が流れています。

【カウナス城付近】

【カウナス旧市街】




     大学への交通機関

私たちの寮から大学までは徒歩でいけます(3学部を除く)。しかし、このヴィタウタスマグヌス大学にはキャンパスがないため、大学の建物は街に溶け込んでおり、学部別で点在してます。そのため、上記で述べたように、Natural SciencesSocial SciencesInformaticsはバス移動でないとかなり時間がかかります。バスは一回乗車で距離によりけりですが、€0.5か€1.0。この金額でローカルバスは乗ることができます。定期券もあり、日本と比較するとかなり安い。私の場合、Natural Sciences の科目を週2で履修していたので、三か月€16ローカルバス乗り放題を使っていました。Natural SciencesInformatics は棟が同じで、これらの学部の科目を 2科目以上履修する場合であれば、定期券を買った方がいいですね!

3学部(Natural SciencesSocial SciencesInformatics)以外は徒歩で移動可能
3学部の科目履修者はバス移動がよい
・バス定期1か月3か月
1か月・・・€6.5
3か月・・・€16.0

     大学の授業

基本的に、ヴィタウタスマグヌス大学の授業は学部関係なく、履修することができます。そこは佐賀大学の自由科目と同じような感覚ですね。
私は佐賀大学で農学部に所属しており、今回の留学のテーマが「持続可能な生活」と「英語力向上」であったため、第1学期は「English B2」「Environment and development」 「Environmental Resources Management」を履修していました。
Natural Sciences の科目を主に履修していたので、講義の情報が偏って申し訳ありませんが、1学期間履修したこの3科目について記していきます。

1、リトアニア語で講義を進めることがある
2、プレゼン・ディスカッションの機会が佐賀大学よりはるかに多い
3、他学生の積極性
4、教授への積極的な連絡の必要性

私が強く感じる佐賀大学とは異なるヴィタウタスマグヌス大学の特徴は上記の4つ。

1についてですが、ここは一番注意してほしいところです。履修登録する際にほぼすべての科目に対して英語で受講可能などの項目が書いてありますが、おそらく講義担当の教授と大学との間でうまく連絡が取り合えていないため、誤りの場合があります。
他学部の科目を履修していた先輩の話でもこのような話を聞いたことがあります。なので、履修登録期間中のお試し講義の際に、直接、入念に教授と確認するのが最も確実だと思います。私の場合は、確認を取っていたにもかかわらず、先生の気分でリトアニア語を話す回がありました。そのくらいの心持の方が後々楽だと思います。
ただ、こればかりは本当に教授によるので、どの学部良い。悪いと断言することはできません。

 2、3についてですが、これは講義の中で最も感じやすい違いだと思います。リトアニアに限らず、欧米等の国々は、日本や韓国のほとんどの大学のような受動的な講義ではなく、参加型の講義になっています。この点では、日本人にとって発言しやすく、理解を深めやすい環境になっているのではないでしょうか。

 4、これは自分がこの大学に来て最も苦労しているところであり、学習しているとことだと感じます。声を大にして言いたいのが「返事・返信はただ待っているだけでは返ってこない」ということ。これも本当に教授次第ですが、自分履修した科目に関してはほとんどの教授がこの言葉に当てはまります。もちろん単純な質問だとすぐに返信が返ってきます。ただ、英語の添削や講義外の活動への参加希望など、すぐに返答が難しいことに関しては、直接会ってお願し、返答をメールで待っていてもなかなか返ってきません。本当に返ってこないこともありました。その都度、またこちらから連絡を取ったり、直接会いに行ったりしました。
こっちではこれらのことを厚かましいと思う必要はありません。そう思っていてはおそらく自分が欲しいと思うものはずっと手に入らないと思います。なので、ここではガンガン積極的に連絡を取っていくこと、自分の意思、思いをぶつけていくことが重要であると思います。

     寮での生活

・1人部屋 €5   2人部屋 €4    3人部屋 €3 (private bath and toilet)※一日料金
・洗濯機寮に3台、、、一回につき €3
・キッチン 各階に2つ


【この日は中国のHappy New Year】


◯部屋
壁は薄く、他学生の騒いでいる声も聞こえてきます。喫煙室の近くの部屋だと余計、においや騒ぎ声が聞こえてきたりします。
→このような時は、空きがあれば部屋を変えることができるため早めの対処を。
 細かいことですが、寮部屋の配置は日本人は日本人で、という傾向が若干あります。しかし、申請する際に希望コメント欄があるので、希望がある場合は「日本人以外で」のように記入する必要があります。

◯キッチン
この大学には食堂がないため、多くの人はキッチンを利用し、よく料理をしています。この場が寮の中で最も多くの交流があると感じます。また、互いの国の料理を囲んで食事をすることは頻繁にあり、よく賑わっています。

◯洗濯機
一回€3とリトアニアの物価からするとかなり高価。そのため、下着などは手洗いなど、洗濯代を節約する人は少なくありません。


     外部アクティビティ

1.Language Exchange(おそらくカウナス最大の留学生交流の場)
2.ESN (様々イベントを企画する団体)
3.Patria (学生がボランティアに参加しやすく支援する団体)
4.Student committee (学生委員会)

1では、社会人から高校生、他大学の学生が参加し、ひたすら自由に話す場。元々は、言語を教え合う場となっていますが、いろんなトピックが飛び交っています。ここからネットワークが広まり、友人の輪が広がったり、情報を取得することができたりする。入場料は無料。

2は学生が学生のためのイベントを組織で、ヨーロッパ中に同じような組織がある。イベントはパーティから旅行まで様々なイベントが開催される。その組織に入り、自分が企画や運営することも可能。

 3この団体は学生にいくつものボランティアの機会を学生に提供している団体。しかし、リストアップされている団体にも関わらず、連絡を取っている際、参加することができないとわかることもある。そういった心構えも必要。

 4は大学で活動している団体で、大学の広告や大学主催のイベントの運営など活動範囲が広い。最初の大学のガイダンスで興味のある留学生に参加を呼び掛けている。


まだまだ、伝えきれていない情報が山のようにありますが、個人的な意見として留学・留学先を決めるときに重要なのは、
「留学が終わったあとにどのような自分の姿を望むか」
「どのようになりたいか」

→そのために必要な「環境」「周囲の人物」はどのようなものか?

これによって自分の選択肢は次第に決まってくるかと思います。もちろん現地に行かないとわからないことだらけで、私の場合、多くの場面で思っていたのと違うと、思うことがありました。
そこからどう行動するかがおそらく一番重要なことなのではないかと思います。そこまで選択にとらわれる必要もないのではないのでしょうか!





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