韓国 国民大学校

国民大学校

안녕하세요!佐賀大学文化教育学部美術工芸課程4中村早希です私は現在、韓国のソウルにある国民大学校に交換留学をしています。留学期間は、昨年の9月から今年の6月までの10ヶ月です。専攻は、芸術学部の絵画専攻です。


留学に至るまで
韓国に留学する人は、K-POPなど韓国の文化に興味を持ったことがきっかけで留学を決めた人が多いです。しかし、私はあまりそういうものに興味がなく、韓国に留学をすることも、全く考えていませんでした。しかし、自分のまわりには韓国やK-POPを好きな友達が多く、それのおかげで友達と韓国に旅行する機会が何回かありました。生まれて初めて韓国に行った時、韓国のファッションに一目惚れをして、それから韓国に興味を持ちました。もともとファッションに関心があったので、韓国の好きなモデルさんにメッセージを送りたくて、韓国語もやってみたいなと思うようになりました。そんな中、春にSUSAPで韓国の大邱に3週間短期留学を体験できる募集を見つけ、本当に気軽な気持ちで応募してみました。韓国語が全く分からない状態で行きましたが、分からないながらもそこで過ごした時間が本当に楽しく、さらに、その期間にたくさん行った韓国の美術館がきっかけで、韓国の美術に対しても興味を持ちました。3週間の体験を終えてからも韓国語の学習を続けてみたいなと思い、専攻外の授業でありましたが韓国語の授業を自分で探し、履修しました。その時の韓国語の先生がとても熱心に教えて下さる先生で、韓国での長期留学も薦めて下さいました。その言葉のおかげで、ぼんやりとしていた思いがはっきりとし、長期留学を決めました。さらに、国民大学校は、韓国のなかでも美術が有名な学校のひとつで、韓国という全く違う環境で自分のやりたいものを学べることができることも長期留学を決めた理由のひとつです。

大学生活
【授業について】
国民大学校で、私は、5つの授業を履修しています。外国人向けの韓国語の授業を2つ「韓国語3」(中級レベル)と「時事韓国語」(中級~高級レベル)それから、芸術学部の生徒が受講する授業3つ「絵画2」と「基礎ドローイング2」、「版画2」です。韓国語の授業については、高級レベルの時事韓国語に苦戦しています。もともとの自分のレベルよりも高い授業を履修してしまい、ニュースや記事を見ながら内容を把握する授業ですが、先生がニュースの内容を分かりやすく説明してくれた時にやっと理解ができるという程度で履修しているので、ついていくことがやっとです。しかし、すぐ甘えて怠けてしまう私なので、自分のレベルよりも上のものを取って自分に厳しくするぐらいがちょうどいいのかなという気持ちで、その授業に取りくんでいます。そして、芸術の授業ですが、もともと私くらいの韓国語レベルだったら、韓国人が履修している普通の授業を取ることは、難しいです。しかし、芸術の実技の授業なら韓国語の理解が難しい場合でも作品で表せば大丈夫なのではないかという私の単純すぎる思考で、履修してみました。やってみたらそう簡単に行くはずもなく、教授や学生たちにすごく助けられながら授業を受けている状態です。「絵画」と「基礎ドローイング」の授業は、日本の自分の専攻でも似たような授業がありますが、やはり環境が変われば、授業の内容や雰囲気も違いがあり、佐賀大学の授業よりも良い意味でも良くない意味でも自由さがあり、コンセプトや自分がどのように考えてその作品を作るに至ったのかを重視するような雰囲気です。「版画」の授業は、日本の専攻にはない授業で、以前からやってみたいと思っていたので、履修しました。経験がない授業だったので、専門用語の韓国語が全く分からず周りの学生に教えてもらいながらなんとか作品をひとつ完成させました。だから、自分の実力があがってから専門の授業は取った方がいいいと思いますが、私は、芸術の授業を取ることで芸術の学生の友達がたくさん出来て、交流もできていて、結果的にはよかったのかなと思っています。


時間割(金曜日は旅行をしたくて授業を入れなかった)

芸術学部のロビー 学生たちの作品発表もここであることが多い

芸術学部らしいオシャレな廊下


【授業以外】
授業がない時間は、基本芸術学部の専攻室にいることが多いです。絵画専攻は、学年ごとに専攻室があり、私は、1年生と2年生の授業を取っているので、二つの専攻室を行ったり来たりしています。そこでは、各々が自分の作品を制作しています。どの作品も個性的でとても面白いです。絵画専攻なのに立体作品や映像作品もあったりします。国民大学校の絵画専攻は絵画だけではなくさまざまなジャンルの作品をつくる人が多いようです。専攻室に行けば、芸術の学生たちがいるので自然にしゃべる機会を作れるためなるべく行くようにしています。そこで出来た友達と授業がない時はご飯を食べに行ったり、映画を見に行ったりして遊んだりします。一緒に美術館やギャラリーに行ったりした後は、カフェで美術のことについて話したりしますが、話を聞いているだけのことが多く、もっと自分の意見や考えを言えるように成長したいです。

専攻室(私は2年生の専攻室でいつも制作している)

作品が終了するたびにロビーに展示して講評会をする

韓国の友達とロッテワールドという韓国の遊園地に韓国の制服を着て行った

外国人がたくさんいる이태원イテウォン)で韓国のハロウィンを体験


週末はソウル以外のいろんなところに旅行に行っています。韓国は小さい国で、さらに交通費がとても安いので国内旅行が日本より楽にすることができます。この2か月で부산(釜山) 대전(大田)광주(光州)に行きました。そのうちの釜山は、芸術の学生と1泊2日で釜山ビエンナーレという韓国ですごく有名な美術展を見に行くという企画に参加させてもらい、夜は釜山の海で芸術の学生とお酒を飲み、楽しい時間を過ごすことができました。


釜山現代美術館

釜山のホテルからの眺め


最後に
韓国に来て2ヶ月経ちましたが、正直、自分は韓国語が伸びているのか、やりたいことを一生懸命やれているのか分からず、不安になることがあります。韓国語を専門にして来ている日本人もたくさんたくさんいて自分よりも語学が上手な人がたくさんいます。こういう時、じゃあ私が出来ること、自分の強みはなんだろうとよく考えます。韓国という違う環境に来ていろんな文化や考えを持った人に出会い、自分のことについて考えることが増えたように思います。韓国の友達ともっと楽しく充実した交流ができるように、自分からももっと積極的に何事も取り組みたいです。留学をする前に立てていた計画や夢を、実際に外国に行って出来る事はなかなか難しいです。しかし、逆に新たに自分が想像出来なかった経験や、たくさんの刺激を受けることができます。やはり、実際にやらないと分からないことがたくさんあるのだなと思いました。残り少ない期間を自分らしく楽しく、でも時には真面目に過ごしたいです。最後まで読んで下さりありがとうございました。
寮の窓からの眺めがお気に入りの風景

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