オーストラリア サザンクイーンズランド大学


佐賀大学先進健康科学研究科生体医工学コース1年 長 謙次郎
みなさんこんにちは。現在オーストラリアのサザンクイーンズランドに留学中の佐賀大学先進健康科学研究科生体医工学コース1年長謙次郎と申します。サザンクイーンズランド大学はトゥーンバという街にあり、ブリスベンからバスで2時間30分ほどで着きます。トゥーンバは花が有名だそうできれいな花が咲いている公園がいくつもあり、公園内にはたくさんの観光客が写真を撮っいました。運よく滞在中にフラワーフェスティバルというパレードが開催されていて友達と見に行くことができました。サザンクイーンズランド大学はトゥーンバの中でも南西のはずれのほうに位置しており、中心街に行くには車かバスでいくしかありません。オンライン大学として有名だそうです。8月末から9月末までの1ヶ月間という非常に短い滞在でみなさまに伝えられることは少ないとは思いますが、私の留学について紹介させていただきます。


クィーンズパークの花




フラワーフェスティバルの様子







(留学を決意した決め手)
私は今回が始めてのオーストラリアへの滞在ではありません。高校生のころに修学旅行でオーストラリアのケアンズに行き、2泊ホームステイをしたことがあります。初めての海外は非常に楽しくそのころから海外文化に興味を持ち始めました。大学に入学してからは留学には少し興味があったものの経済面や語学力面、単位数などに余裕がなく留学なんて無理だろうとあきらめていました。佐賀大学の留学の説明会などにも出席せず学部生の間は留学は徐々に程遠い存在になっていました。しかし、留学に挑戦する周りの友人や先輩、後輩が増えていくにつれて自分も留学してみたい、挑戦してみたいという気持ちが大きくなってきました。すると、大学院に入学し落ち着いたころ、研究室の教授から研究留学の話をいただきました。ここで、こんなにめったにない留学の機会を逃したら社会に出てから後悔すると思い、研究留学を決意しました。3ヶ月ほど留学に行こうとも考えましたが、日本での研究や実験、授業もあるため夏休みを使った1ヶ月だけの留学となりました。
留学の準備はバタバタになりましたが、教授や国際課の方々英文メールを添削してくれる研究室の留学生のおかげで、無事にVISAやサザンクイーンズランド大学への申し込みを済ましオーストラリアへ旅立つことができました。
(留学生活)
(研究室)
私はサザンクイーンズラン大学のCentre of Future Material というところ学科で実験をさせていただきました。佐賀大学では教授の研究室ごとに部屋がありますが、こちらでは研究室の概念があまりなく、各学生に担当の先生がついてはいますが、同じセンター内の学生は全員同じ部屋で研究をするというスタイルが自分にとってはすごく新鮮に感じました。そのため、他の分野でもわからないことがあれば気軽に相談できるというメリットがありました。センター内には中国やスリランカ、バングラデシュ、インドなど様々な国から研究をしにサザンクイーンズランド大学にきており、博士課程の学生やポストドクターの方々ばかりでちょっと年齢層が高めでした。毎週月曜日の朝は必ずモーニングティーがありセンター内の学生が休憩室に集まり、お菓子を食べながらお話をする機会があります。それのおかげでいろんな国の方と会話することができました。
私の研究室のメンバーはスリランカ人の博士課程学生の3名です。週末にはトゥーンバの中心街のショッピングセンターに連れて行ってくれたりしました。研究室のメンバーはすごく勉強熱心で平日はいつも夜9時まで研究室にこもり、土日でも当たり前のように研究室に向かいます。そのため、私もつられるように英語の勉強をしたり、課題をするために土日も研究室に行くようになっていました。こちらの学生の勉強熱心さにはびっくりさせられました。しかし、週1,2回はセンターのメンバーとテニスやサッカー、バトミントンをしてよい息抜をすることができました。
実験の様子

Centre of Future Materialの玄関




(生活)

私は大学のキャンパスから歩いて5分くらいの寮に住んでいます。1つの家に3部屋ありダイニングやキッチン、バスルームが共用のシェアハウスタイプです。 生活に関してはお米が炊くことができずお米がほしくなりましたが、それ以外は何の不便もありませんでした。ただ、オーストラリアは物価が高いためあまり外食はおすすめしません。スーパーに行って買いだめした方がお金を節約できると思います。
 
(英語)


英語に関しては最初の一週間は非常に苦しみました。オーストラリアの方は気軽に話してくれるのですが、なかなか英語が聞き取れなかったり喋りたい言葉がでてこなかったりして気まずい沈黙が流れるのがとても苦痛でした。自分の勉強不足さに悲観することもありました。しかし、積極的に会話に挑戦し続けるうちに時間の流れとともに反応の仕方を覚えていくことができました。英語が上手でなくても相手は話したいという姿勢をみせれば聞き取れるように努力してくれます。ようやく慣れてきたころに帰国が近づいていることが非常に残念です。一番英語が伝えられずに困ったのは実験や研究の内容をディスカッションする場面でしたが、図を用いたり絵を描いたりしてなんとか乗り越えることができました。また、今回の留学の自分の身の回りの環境に日本人が全くいなかったことも今振り返って考えてみると良かったなと感じています。センター内の学生の内訳は1/3が中国人と言っていいほど多く、休憩室でよく中国語で会話する様子を見てうらやましく思ったこともありましたが、もし、日本人の友達ができていたらこんなに積極的に英語で会話をできていなかっただろうなと思います。


(最後に)


 留学では日本にとどまっているだけではできない貴重な体験ができます。留学を悩んでいるのであれば勇気を持って一歩踏み出すべきだと思います。私のこの交換留学日記が皆さんの少しでも参考になれば幸いです、最後までご覧いただきありがとうございました。みなさんの留学がより良いものになることを心より祈っています。

友人たちと

トゥーンバの街なみ
























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