リトアニア・ヴィタウタスマグヌス大学

 みなさん、こんにちは。佐賀大学地域デザイン学部3年の工藤依沙です。

私は現在、リトアニアのヴィタウタスマグヌス大学に留学しています。留学期間は20228月から20231月までの約半年間の予定で、現在約3ヶ月が経過しました。リトアニアでの留学生活をみなさんに紹介しようと思います。

 

留学のきっかけ

私は大学に入学した時から留学したいという思いがあり、大学内での国際イベントなどに積極的に参加してきました。大学1、2年の時はパンデミックの影響で現地への留学ができなかったため、オンラインSUSAPに参加して英語とつながりを持てる環境にいるようにしました。リトアニアへの留学を決めた理由は、以前リトアニアへ交換留学された先輩方の話を聞き、街の雰囲気や大学生活が自分に合っていそうだと思ったからです。

 

留学前の準備

ヴィタウタスマグヌス大学へ交換留学するにはB2レベル以上の英語スコアが必要です。申請前までにTOEFLTOEICなどを受けて、必要スコアを取らなければなりません。留学先大学への申請の時は、日本語ではなく英語で書かれた証明書を提出しなければならないため、気をつけましょう。

ビザ申請は東京にあるビザ申請センターに直接行く必要があります。インターネットのリトアニア政府ビザ申請サイトで必要事項を記入した後、ビザ申請の予約をして東京へ行くことになります。私の場合、申請に約17000円かかりました。

 

リトアニアについて

リトアニアはバルト海に面しているヨーロッパの国です。ラトビア、エストニアと並ぶバルト三国の一つで美しい建築が特徴的です。リトアニアといえば、ユダヤ人にビザを発行した杉原千畝を思い出す方もいると思います。街には美術館や映画館などがあり、芸術を多く目にすることができる印象を受けました。

気候は、夏は快適で、冬はマイナス10度くらいになる日もあります。冬は日照時間が短くなり、晴れの日も少なくなります。湿度は日本と比べて乾燥しています。

公用語はリトアニアですが、若い世代の人々は英語を流暢に話します。年配の方は英語が通じないときがあるので、ボディランゲージや携帯の翻訳機能を使ってコミュニケーションを取ります。

物価はアメリカやオーストラリアなどと比べると安く、自炊をすることで出費を大幅に削ることができます。例えば、ジャガイモ1kg0.64€、玉ねぎ1kg0.64€などです。しかし、牛肉や魚介類の値段は高いため、日本で思う存分食べてくることをお勧めします。日用品(洗剤など)の値段は日本より少し高い印象を受けます。

 

ヴィタウタスマグヌス大学について

ヴィタウタスマグヌス大学は1922年に建てられたリトアニアの第二の都市カウナスにある国立総合大学です。9つの学部があり、キャンパスは街に点在しています。留学生も多く、国際色豊かなところも魅力です。大学にはカフェが併設されているキャンパスもありますが、佐賀大学のような学食はなく、学生は授業の合間に近くのパン屋やスーパーで食べ物を買って昼食をとっています。

留学生が住む主な寮は2つあります。一つは街の中心にあるBaltija、もう一つは街の中心からバスで20分くらいの場所にあるAkademijaです。私は運よくBaltijaという寮に入ることができたのですが、中には寮に入ることができずに自分でアパートを契約したり、大学の寮ではない寮に住んでいる学生も多くいます。Baltijaのキッチンは各フロアに2つあり、冷蔵庫は各部屋に一つついています。私は一人部屋でトイレ、シャワーは他の留学生2人と共用です。家賃は1ヶ月で約180ユーロ(光熱水道費含む)ですが、部屋のタイプによって金額が変わってくるため、寮のホームページで確認することをお勧めします。

 

授業について

私は、①Audiovisual process Lithuanian Art: Cinema, Fine Art, PhotographyIntercultural communication and diversity Social and Marketing researchという授業をとっています。①は芸術学部の授業で、音楽制作の理論について学ぶことができます。課題では短い音楽の制作、現在はグループで約5分程度の音楽とミュージックビデオ制作に取り組んでいます。②はリトアニアのアートについて学ぶ授業で座学がメインです。留学生のみの授業で、課題は選択式のテストやショートフィルムに関するレポートなどがあります。③は社会科学の授業で、主に座学がメインです。留学生のみの授業で、ジェンダーや異文化理解についての内容です。④は経済学部の授業でレクチャーとセミナーに分かれています。パソコンを用いたマーケティング手法などについて学んでいます。教授から質問されることが多い授業です。

 

最後に、留学という貴重な機会をくださった国際交流推進センターの先生方や教授には感謝しかありません。この時期に留学できることのありがたさを噛み締めながら、現地でしか体験できないこと学べないことを吸収して、最後まで頑張ろうと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。

 




カウナスにある教会


リトアニアの伝統料理「ツェペリナイ」


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