初めまして!経済学部経営学科4年の今泉千優です。現在はスペインのアルメリア大学に交換留学中です。4年生での留学って実際どうなの?かかるコストが不安…などみなさんが持つ懸念要素を海外経験がゼロだった私の視点から、少しでも解消できたらと思います。また、スペインの文化ついてもお伝えします。
留学前の準備段階と実際に留学した後の2つに分けて説明させていただこうと思います。長くなるので、気になる項目だけでも読んでいただけたら幸いです。
留学前の準備段階
・4年生での留学は実際どうなの?
私が留学を予定している期間は4年生の9月~2月です。4年生後期が始まる段階でゼミの2単位残っている状態ですが、教授に相談をしてオンラインで対応してもらうことで留学を実現させました。また、卒論についてもオンラインで随時見ていただく形をとっており、書き進めながら留学生活を送っています。3年生の時点でゼミ以外の単位を取得していたことで、後述する就活と留学準備等を並行させることができました。4年生(特に後期)での留学の実現可能性は高いと思いますが、単位については早い段階から計画的に取得しておくことを強くオススメします。
・就活について
実は私は就活を始める時期はかなり遅く、3月から合同説明会などに参加し始めました。そこから7月頭に終えるまで、約4ヶ月は留学準備と就活を並行させました。具体的なタイムラインについては後述しますが、この時期はかなり忙しかったです。
就職活動において留学の経験を強みとして話すことができないので、そこは4年生後期で留学をすることのデメリットかと思います。
・留学までのタイムライン
ここでは留学までのタイムラインについてお伝えしたいと思います。
2022年 10月 交換留学に応募することを決め、TOEFLに向けた勉強の開始
11月 TOEFL ITP受験
12月 説明会への参加、書類の準備を開始
2023年 1月 学内選考、奨学金関連の準備
2月 学内選考通過の通知受け取り
3月 就活開始
4月 パスポート関係の準備
5月 ビザに向けての準備(保険加入など)
6月 派遣先大学の手続き開始、ビザ申請、奨学金関連の準備、寮の契約
7月 オリエンテーション、引越し、就活終了
8月 ビザ受け取り、渡航
中でも最も大変だったのがビザ関係です。ビザの取得には申請から受け取りまで約2ヶ月かかりました。申請には派遣先の入学許可証が必要だったのですが、入学許可証が届いたのが6月頭。出国は8月末を予定していたので、ギリギリでの対応になりました。また、申請時も受取時も東京のスペイン大使館に向かう必要があります。スペインの祝日は休みになるそうなので、事前に開館日の確認が必要です。
・語学力
アルメリア大学に渡航するためにはTOEFL ITP 520点以上の取得が必要でした。これまでに受験をしたことがなかったため、市販の参考書と佐賀大学のAcademic Expressを利用して対策をしました。また、話す力に課題を感じていたため、グローバルサポーターズでの活動や地域の異文化の交流会などへの参加を通して英語を使う機会を日常的に設けようと試みました。簡単な意思疎通はできるレベル程度だったように思います。
留学してみて
・費用
<留学前に必要だったもの>
・保険料 約125,000円
・渡航費 約300,000円(渡航にかかる奨学金 100,000円)
スペインのビザを取得しての渡航の場合、民間の保険加入が義務付けられています。ただ、佐賀大学で加入しなければならないものもあります。大学で加入しなければならないものではビザの申請に間に合わないので、2つ加入しなければなりませんでした。
<スペインでの費用/月>
・奨学金 80,000円
・寮費 約80,000円
・食費 約25,000円
物価は日本と大きく変わらないように感じています。スーパーなどでの食品の価格は「でかい分高い」です! 毎日がコストコ気分です。生ハムの原木が至る所に売ってあることには驚きました。
・気候
気温は日本と同じぐらいであるように感じます。日差しはこちらの方が強いですが、日本より蒸し暑さを感じないので個人的には過ごしやすいです。夏の期間が長く、11月ぐらいまでビーチに入るそうです。
・大学生活について
前期は10~1月で、1月は主にテスト期間です。1科目につき週に2~3コマ講義があることには驚きました。また、1コマにつき2時間あり、講義と講義の合間の移動時間・休憩時間は考慮されていないので、下手をすると6時間ぶっ続けて講義の日もあります。また、私は大学のランゲージセンターというところで週2日、スペイン語の授業もとっています。積極的に発表をする人がかなり多く、全体的に授業は活発です。主に経営に関する授業をとっており、専門的な用語も出てくるので復習には苦労しています。
学食はいくつか場所があり、それぞれの場所で日替わりのメニューが食べられます。6~6.5€程で量はかなり多いです。カフェや売店も充実しているので、そちらで済ませることも多くあります。
2.学食のメニュー |
図書館もよく利用しています。テラス席やお菓子の自動販売機、スタバのサーバーなどもあってかなり充実しています。それ以外にもジムやスイミングプールなど設備がかなり充実していてありがたいです。
3.大学のジム |
・その他アルメリアでの生活について
スペインの人は基本的に明るくおおらかな人が多いように感じます。時間にもルーズですし、信号も守りません。お喋りが大好きで、昼間からお酒を飲みながら会話をしている場面を毎日見かけます。お店やレストランに入った時に皆が笑顔で「Hola!」と言う文化がとても好きです!英語は基本通じません。話せる方も訛りが強いように感じるので慣れるまで少し時間を要します。
街の様子などからは、スペイン特有の色を感じることができます。イスラム時代の要塞が観光地として残っています。近くの都市にはアルハンブラ宮殿など有名な遺産もあり、イスラムやキリストなど多様な文化が織り混ざった様子を楽しむことができます。
4.Alcazaba de Almeria |
アルメリアはとにかく自然豊かです。野菜やフルーツが安くて美味しいのはもちろん、多くのアウトドアアクティビティを体験できます。大学のシステムで予約できる活動として、カヤックにシュノーケル、乗馬、ハイキングやスキーなど多くのものがあります。また、ビーチが欧州の中でも人気で、夏場には平日でも多くの人がビーチでくつろいでいます。
5.カヤックをした時の様子 |
ご飯はすごく美味しく感じます。タパスという王道のメニュースタイルがあり、小ぶりの食事を1つ頼むとアルコールが1杯付いてきます。お酒が好きな人には最高だと思います。また、こちらに来て一番驚いたことは食事の時間です。全体的に遅く、夜に外食をしようとすると20時以降にならないとお店は開きません。
6.イチオシのSalmorejo |
留学生向けのイベントなども学生団体主体で多く開催されているので、それらにも時々参加しています。まだハロウィーンやクリスマス、年越しなど、文化的な大きなイベントを経験していないのでそちらもとても楽しみにしています。長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。私の体験談が少しでも皆さんの役に立てたら幸いです。スペインもアルメリアもとても素敵なところなので、機会があればぜひ足を運んでみてください。
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