リトアニア ヴィタウタスマグヌス大学 (芸術地域デザイン学部 4年 塚本マーク達美)

 

リトアニア ヴィタウタスマグヌス大学
芸術地域デザイン学部 塚本マーク達美

 

 ツナガル留学日記を読んでいる皆さんこんにちは、20238月からヴィタウタスマグヌス大学(以降VDUと呼びます)に留学中の塚本マーク達美です。

 この留学日記ではVDUでのリトアニア留学を通して失敗したことや困ったこと、リトアニアにきて良かったなと思ったことなどを簡潔に伝えられればいいなと考えています。

 自分でもあまりに準備不足だと感じるような留学を体験しているところですので、リトアニアでなくとも、これから留学を考えている方であれば参考になる部分もあるかと思いますので、拙い文章にはなりますが、どうぞお付き合いください。

 

留学の目的、そしてリトアニアを選んだ理由

 では手始めに、私の留学の目的となぜリトアニアを留学先に選んだかについてです。

 まず留学の目的ですが、私の場合家族の影響もあり、海外生活に以前から興味がありました。実際、高校時代にもオーストラリア留学を経験して、その際に異文化に触れたり海外から見た日本のイメージを知ったりすることで自分の価値観が一新されているのを実感し、大学在学中にあらためて海外留学を経験して自分の長所とも呼べる英語力やグローバルな視点や思考を伸ばしたいと考え佐賀大学の交換留学プログラムに参加しました。その際にVDU、ひいてはリトアニアを留学先として選択した理由ですが、一番はリトアニアがEUのシェンゲン加盟国であるということです。リトアニアにも歴史的な教会や興味深い文化が多く存在しますが、ヨーロッパ留学のいちばんの魅力はやはり一度に多くの国を巡ることができる点や大学にもリトアニア以外の様々な国からVDUに学びにきている人がいるということです。現在であれば社会情勢の関係でウクライナ出身の学生と交流する機会も多く日本にいては知ることの少ない様々なことについて話すこともあり、非常に有意義な時間を過ごせています。

 また、大学の授業は英語ですが学生の多くは第一言語が英語ではなくリトアニア語などであり、英語以外の言語にも触れられるということもリトアニアを選択した理由になります。リトアニア語で教授が喋っている時などは神妙な表情で相槌を打っているのですが何一つ理解できないので異国の地にいるのだといちばん強く実感させてくれるタイミングかもしれません。ともかく、他の学生も英語を母国語のように扱えるわけではないので英語でわからないことがあった時など、質問もしやすいですし留学するには適しているのではないかと思うというのがリトアニアを留学先に選択した理由になります。



1.聖ミカエル協会(カウナスの中心にあります)



2.友人とのツーショット(冬は寒いです、防寒をお忘れなく)


留学に向けての準備

 次に留学に向けて私が準備したこと、そして準備しておいて方が良かったなと思ったことについてです。

 はじめに正直に告白すると、本留学で私はほぼ一切準備せずにリトアニアにきました。荷物もおそらく最小限でしたし、到着後一週間ほどはホステル暮らしをするような感じでした。さらにはビザをリトアニア国内で簡単に取得できると聞いていたためビザもない状態で一年間の留学をしようとしている、ちょっと心配になる状態で入国することになっていました。結果的には何事もなく大学生活は始まりビザもこちらで取得することができましたが、もし余裕があればしっかりと準備は整えてから留学した方が不安なことはないかと思います。

 ビザ関係で準備することですが、私同様リトアニア国内で取得することを考えているようであれば以下の書類が必要になります。パスポート、証明写真、保険に入っていることの証明、十分な生活費を持っていることの証明(一年間の留学であれば3900€でした)、そして事前の予約さえあればリトアニア到着後にカウナス(大学から徒歩圏内)でビザを申請することができます。この際の生活費の証明ですが、ユーロの入った口座が必要になりますので個人的にはRevolutをお勧めします。クレジットカードとしても使えますし、口座の残高証明にも使えるため非常に重宝しています。家賃の支払いとかでも役に立っています。個人的にはリトアニアでビザを取得するのは簡単だったので選択肢としてアリかと思っていますが、実際不安なこともあります、もし留学を考えている場合どうするかはぜひご自身で判断してください。また、ここで書いた必要書類や手続きも私の経験した限りの内容になるのであらためてしっかり確認をお願いします。

 他に準備することとしては寮の申し込みがあります。リトアニアでの住まいの選択肢は寮か自身で住まいを契約するかのどちらかです。寮の場合は相部屋になるかと思いますが、非常にリーズナブルでさらには他の留学生との交流も生まれるためいいことたくさんあります。しかし、寮の予約は非常に早い段階で埋まります。その後も毎日確認をして空きが出ないか探しても見つからないことが多いそうです。私の場合は結局見つからなかったのでリトアニア到着後個人的にアパートを探し入居しましたが、個人的には寮をお勧めします。

 

 ここまででかなり長くなりましたのであとは巻きで参ります。

 防寒着はしっかり持っていきましょう。冬に滞在する場合は靴も気を使った方がいいです、雪が溶けて地面がぐちょぐちょです。

 折り畳み傘を忘れると雨の中濡れながら学校に行きます(後で買いましたが)。

 VPNがあると便利です、私みたいに趣味がネトフリの場合はなおさら、日本でしか観られない作品は多いです。

 事前にインスタグラムなどでVDUESNやハシクラブなど、国際交流イベントを開催しているアカウントをフォローしておきましょう、オリエンテーションを逃すと全てを逃すので楽しみをたくさん逃した気がします。

 バディーシステムに登録するとリトアニア人学生に色々質問できます。優しいのでどんどん頼りましょう。

考えればわかることばかりですが、来てから気づいたことも多い留学でした、皆さんはぜひこの辺を対策して留学してもらえればと思います。





3.杉原千畝記念館の庭で行われたハシクラブ説明会
(他のクラブと合同で行われていました)



リトアニアでの生活

VDU新学期は828日開始でしたがその一週間前から留学生のためのオリエンテーションがあります。残念なことに私はリトアニアまでの旅程でしぶとく残っていたコロナウイルスにやられダウンしていたため参加できませんでしたが、カウナスの案内やSurvival Lithuanianというリトアニア語の基本を学ぶことのできる集中講義(1credit)などがあり、留学生同士でのつながりを作るための機会も提供されています。また、この期間に事前に希望していた授業の履修登録が行えます。この際、履修する授業の変更も可能です。VDUのキャンパスはカウナスの街中に散らばっており、芸術学部までは私の住むところからは30分、文学部や教養系の科目を受ける建物までは10分、遠いところだとバスで行かなければいけないところもあり、あらためて履修登録をする際に時間割に無理があると気づくことになりました。しかし履修登録さえ終わればあとは普段の大学生活同様気づけばあっという間に一学期が過ぎています。オリエンテーションを逃して孤独なスタートを切った私でも仲の良い友人ができ週末には電車でリトアニア観光をしたりミュージアムに行ってみたりとプライベートでも充実した日々を送れています。ただ、一学期間では中々リトアニアを出ることはなく、冬季休暇になって初めてヨーロッパの国を巡れるようになりました。今更ながらもう少しうまく時間を捻出していればもっと多くの場所を見て回れたのではないかと思います。が、それでも充実した留学生活には変わりないので後期こそはより様々なことに挑戦していきたいと思います。

 これを読んでくださっている方でVDUへの留学を考えている方がいましたら、非常にお勧めですので、ぜひ目指してもらえればと思います。私はまだまだ留学期間が残っているので、とりあえずこの冬季休暇、しっかりヨーロッパを堪能したいのでこれにて失礼致します。


4.怖いくらい盛り上がっていたバスケの試合
(スペイン対リトアニア)(リトアニアはバスケの国とのことです)


5.エッフェル塔(執筆中パリを観光しているので撮りたてをどうぞ)
(ちなみにフランスのミュージアムの多くはEUの学生であれば
無料で入場できます。最高です。)


ここまで読んでいただきありがとうございました。




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