ツナガル留学日記
タイ・チェンマイ大学
こんにちは!私は今、チェンマイ大学で4か月間の交換留学をしている理工学研究科 建築環境デザインコース 修士2年の川端康平です。この日記を通じて、少しでもチェンマイや留学に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
・チェンマイについて
チェンマイはタイの北部に位置し、2番目に大きな都市と言われています。人口はそれほど多くありませんが、歴史や文化の集中でそういわれているようです。またチェンマイは「北方のバラ」と称されます。しかし、街中を歩いてみても、綺麗な花は多いですが、バラを見かけたことはありません。それでも、なぜそう呼ばれているかは、①前王女のシリキット王妃がチェンマイの別邸に大量のバラを植えていたことに由来する意外にも最近生まれた説と、②チェンマイの女性がタイ人の中でも色白の美人が多いという説です。中国に近く、中国系の民族が入ってきていることから肌が白い人が多いと言われています。
・経緯
留学と聞いて語学留学を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、私は修士研究がメインの研究留学をしています。そんな私が留学に興味を持ったのは、修士1年の夏、教授に同行してチェンマイでの調査を行ったのがきっかけです。それまで留学に全く興味がなかった私でしたが、現地の雰囲気やタイ学生との交流を通じて、「ここで研究を行いながら留学してみたいなあ」と思うようになり、今に至ります。
・準備
語学
留学準備の中で、私が最も苦労したのが、語学力の向上でした。交換留学の申請にはTOEICなどのスコア提出が求められます。申請時点でスコアが足りていなかった私は急いで対策を始めましたが、もともと英語に苦手意識があったため、自分自身の勉強のできなさにフラストレーションを感じる日々が続きました。せめてストレスと上手に付き合う方法はないか。。。私は心に負荷のかかる英語学習を“心の筋トレ”であると捉え、しんどくてもとにかく手を動かし続けました。どんなに忙しい日でも毎日必ず90分以上の学習を継続し、ようやく留学に行けることが決まりました。
手続き
合格を頂けても、ビザがなければ何も始まりません。ビザ取得のためには、佐賀大学とチェンマイ大学に諸々の書類(推薦書、志望理由書、健康診断等)を提出します。そうすると、ビザ申請に必要な書類をゲットできるので、あとはこれを持って福岡にある領事館に行くだけです。留学先によっては、東京にある大使館へ申請に行ったり、ビザ発行だけに数か月を要したり、と各工程で時間と労力がかかってしまうので、何事も早め早めに準備することが肝心です。
奨学金
私は今回、JASSOから奨学金7万円/月の給付を受けています。留学中はビザの関係でアルバイトができないため、爪に火を点す様な生活を想像していましたが、円安でもなおチェンマイの物価は安いため、何とかやりくりできています。それがアジア留学の良さでもあるなと感じています。バイトでもっと資金を蓄えておけばよかったと少しだけ後悔しています。
・現地での生活
大学
1週間の流れは、日:実地調査、月:データ解析、火:進捗を生み出す、水:ゼミ資料作成、木:ゼミ、金:ゼミでのアドバイスをもとに研究の修正、土:休日、といった感じです。私は研究留学なので授業の履修はしておらず、チェンマイ大の研究室に所属して週1回のゼミに参加しています。ゼミでは研究の進捗を報告し、どのように進めていくかの議論を行います。もちろんすべて英語で行われます。こちらが喋ってもなんとなくあまり伝わってない感がヒシヒシと伝わってきて自分の英語力の無さを痛感しています。
ゼミ日以外は、基本大学で研究を進めています。研究“室”なる専用の部屋はなく、みんなが何となく使っている教室で作業をしています。お昼は一緒に学食や近くの飲食店に行き、その後、カフェでカフェインを摂取してから午後の作業に備えることが日課となっています。また、チェンマイ大学ではワークショップが数多く開催されており、そのうちの一つに参加しました。リサーチとデザインのチームに分かれて、与えられた課題をチームで解決するという課題で、充実した2週間を過ごせました。様々な人と関わるワークショップは、学びだけでなく新たな出会いが生まれることも魅力だなと感じました。
食事
私は大学から徒歩15分の学生マンションに住んでいます。家具付きで建物内にはセブン、ジム、プール、勉強スペースが完備され、不自由なく暮らせます。ですが、ひとつだけ不満を言うと、ベッドがコンクリの様に固いです。
休日や放課後
日曜日は、研究の調査で潰れてしまうので、土曜日に遠出をしたりしています。とは言っても、大型ショッピングモールに出かけて、しっかりめにウィンドーショッピングしているくらいです。少し研究が落ち着いたら、留学中によくおすすめされる旅行に行きたいなと思っています。タイ周辺の国は、かなり安く移動できるらしいので、その日が待ち遠しいです。
・最後に
留学を初めて2か月が経とうとしています。ここまでやってこれたのは、多くの方々の支えがあったおかげです。本当にありがとうございます。この経験が人生のターニングポイントになったと胸を張って言えるよう、研究も語学力向上も遊びも全力で楽しみたいと思います。
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