フィンランド・ユバスキュラ大学(教育学部4年 玉城杏香音)

 

Moi(こんにちは)
現在フィンランドのユバスキュラ大学に留学をしている教育学部初等英語科4年の玉城杏香音です。この日記では留学までの経緯や留学生活の様子をお伝したいと思います。


町のオブジェ


【留学までの経緯】

私はもともと海外留学に漠然と興味を持っていましたが、大学2年の生の頃にSUSAPのオンライン留学をしたことで留学をより現実的に考えるようになりました。その後、教育実習などの経験を得て、教員として働く前に「海外の教育について学んでみたい、日本とは異なる文化や価値観を知りたい」と思い、留学を決意しました。語学条件を達成するためにTOEFL ITPの勉強に励んだり、鹿島プログラムという交換留学生が多く参加する授業や留学生交流室が開催するイベントに参加したりして、留学への準備を進めました。私は英語のスコアを達成するのに時間がかかったため、留学を考えている方は早めに取り組むことをお勧めします。

ユバスキュラ大学を選んだ理由は、教育先進国と言われるフィンランドで教育について学びたかったこと、受講したい教育学部の授業があったこと、現地の学生や他の留学生と交流する機会が充実していることです。私は大学選びに多くの時間を要しましたが、下調べをしっかり行ったおかげで、留学先で自分が学びたい事ややりたい事に取り組むことが出来ています。先輩方のツナガル留学日記や各大学のサイトなどからできるだけ多くの情報を集めることが、自分の求める留学生活を送ることにつながると思います。

 

【授業について】

ユバスキュラ大学では教育学部の授業や言語系の授業(英語,フィンランド語)を受講しています。授業スタイルや授業課題は、ディスカッションやプレゼンテーション、グループ課題やレポート課題など、授業によって様々です。また授業期間も4カ月間に渡る授業もあれば、1か月の授業もあります。


授業の様子              大学の建物
 

受講している授業の中でも「Teaching Practice for International Students」という授業では、フィンランドの小学校を訪れて授業を観察したり、実際に担当のクラスで授業を2回行ったりしました。児童が深く楽しく学べるように様々な工夫や配慮がされ、授業内でのアクティビティも斬新かつ創造的で、実践的な学びを多く得ることが出来ます。担任の先生や教育実習生と意見を交わし刺激を受け、フィンランドの教育について学ぶだけでなく、日本の教育についても様々な視点で考えるいい機会になっています。
また、EOTOEach One Teach One)という、学生同士でペアを決めてお互いの母語を学び合うというプログラムでは、フィンランドの子とペアになりそれぞれの言語や文化を学び合っています。
そして、授業ではないのですが地元の中学校で日本文化を教えるという機会を頂き、カルタや福笑い、盆踊りなどのワークショップを行いました。さらに中学校の英語教育を学ぶために英語の授業を観察させてほしいとお願いをしたところ快く承諾してくださり、英語の授業を参観したり、15分程度のプレゼンテーションを行ったりしました。小学校とは違う中学校の英語教育や学校の雰囲気、先生の働き方などを学ぶことができたとても貴重な経験でした。



大学の講義でのプレゼンの様子     日本ワークショップの様子    

 

【現地での生活】

) ユバスキュラ大学の留学生はSoihtuKoasのどちらかの学生寮を申請することができます。私はSoihtの寮に住んでおり、韓国,ベルギー,スペインのルームメイトと4人でルームシェアをしています。家賃は292€で、11部屋ずつ自分の部屋があり、それ以外のキッチンやお風呂などは共同です。寮には無料のサウナやジム、学割が使えるレストランがあり、寮の近くには24時間営業のスーパーもあってとても便利です。大学までは歩いて30分ほど、バスだと15分程で本数も多いです。私は基本的には歩いて学校に行っており、雨の日は学生用プリペイドバスカードを使用してバスで行っています。

 生活フィンランドの人々はとても流暢に英語を話すため、フィンランド語を話せなくても日常生活で困ることは少ないです。食事については、物価が高いため外食はめったにせず、なるべく自炊をするようにしています。学食は1食2.95(470)のビュッフェ形式でおなか一杯食べることができます。またフィンランドはセカンドハンドショップが充実しているため、冬用のダウンなど衣服は質の良いものが安く手に入ります。


学食

放課後や休日) 平日の夜はルームメイトと一緒によるご飯を食べたり、夜中にドラマを見ながら過ごしたりする時間を楽しんでいます。ハロウィンなどのイベントがある時にはパンプキンパイを作ったり、雪が積もった日には雪だるまを作ったりしました。また、ほとんどの留学生が学生寮に住んでいるため気軽に会いやすく、オーロラが見れる確率が高い日には夜中にオーロラを見に出かけたり、一緒にサウナに行ったり、お互いの国のご飯を作り合ったりしています。フィンランドは自然が豊かなので、湖で泳いだり、BBQやベリー狩りを楽しんだり、ピクニックをしたり、ゆっくりとした時間の中で壮大な自然を味わうのも、フィンランドならではの過ごし方です。また、フィンランドでは冬に家で過ごすとき編み物をする人が多く、私もフィンランドの友人に教えてもらいながら新しい趣味として始めました。大学では毎週のように様々なイベントが開催されており、学生であれば誰でも好きなイベントに参加することが出来ます。


留学生活①            留学生活②

この留学を通して、学業面だけでなく自分自身の成長においてもたくさんの学びと成長がありました。留学先で友人を作ったり、様々な経験を得るためには、自分から行動を起こすことが不可欠です。最初の頃に比べて、チャレンジ精神と行動力、新しいことに飛び込んでみる勇気と度胸がついたと思います。今は「少しでも興味があれば行動に移す」ことを大切に留学生活を過ごしています。

留学を考えている方の中には、語学条件がなかなか達成できず悩んだり、卒業や就活の事を考えるとなかなか決めきれなかったりする人もいると思います。私も実際、英語のスコアが思うように取れなかったり、教育実習の関係で交換留学をするためには留年を決断する必要があったり、留学を実現するまで多くの悩みや不安を抱えていました。しかし、実際に留学をすると、想像以上に充実した日々の中で、多くの大切な出会いがあり、たくさんの学びと成長があり、留学という選択をして良かったと心から思えています。少しでも留学に興味があれば、思い切って一歩踏み出してみてください!きっと多くの経験と出会いが待っています。

最後に、支えてくれた家族や励まし続けてくれた友人、サポートをしていただいた留学生交流室の方々に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
Kiitos!(ありがとう)









 

 

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