スペイン・アルメリア大学(経済学部経営学科4年 木田ヒカル)

Hola! みなさんこんにちは。20249月から2025年7月までスペインのアルメリア大学に留学中している、経済学部経営学科4年の木田ヒカルです。この記事では、留学が実現するまでの流れや私の留学生活を紹介したいと思います。この記事が留学の準備をしている方や留学に興味がある方のお役に立てれば幸いです。

 

●留学準備

①留学を志したきっかけ

大学入学時に話せる英語を身につけるという目標を立て、大学内の留学生との積極的な交流や留学生交流室が無料で提供してくださっているオンライン英会話の利用、グローバルサポーターズへの所属など英語を話す機会をたくさん作りました。留学生や海外に興味がある人と交流をしていくうちに英語という言語だけでなく異文化理解への関心が強まり、3年生の春に台湾への1ヶ月のSUSAPプログラムに参加しました。このプログラムのおかげで留学意欲がさらに高まり長期留学を決意しました。

 

②スペイン・アルメリア大学を選んだ理由

私はヨーロッパ留学にもともと憧れがありましたのでヨーロッパの協定校の中から探しました。

1. 私が興味のある観光分野についての授業が開講されている

2. 世界中に話者が多いスペイン語を勉強してみたい

3. 留学中、スペイン外のヨーロッパの他の国に行くことができる

4. 年中気温が高くて晴れの日が多い

5. 物価が他のヨーロッパの協定校より低い

6. スペイン人の明るい性格

がアルメリア大学を選んだ理由です。実際に留学してみて、アルメリアを選択してよかったと思っています。特に、晴れの日が多いという魅力は精神面で非常に助けられましたし、物価の低さも日常の買い物や友人との外食などの際、非常にありがたみを感じています。

 

③留学のタイミングと留学期間について

私の留学期間は4年の夏からその次の年の夏までです。留学準備を本格的に始めたのが3年の後半で、どうしても一年間留学をしたかったので留年をする決断をしました。帰国してから卒業までの半年の間に4年後期のゼミの取得、卒業論文に取り組む計画です。そのおかげで今はゼミや卒業論文の事を気にすることなく留学に集中できています。おそらくアルメリア大学に1年留学をしているのは佐賀大学で私が初めてです。この記事を書いているのはちょうど1stセミスターが終了した時期(1月中旬)なのですが、やっと生活に慣れてこれからが楽しくなる時期だと感じています。皆さんが留学で何をしたいかにもよると思いますが、私はこの留学でスペイン語を話せるところまで頑張りたいと思っているので1年を選択してよかったと思っています。留学時期、期間は慎重に選ぶことをお勧めします。

 

④経済的負担と奨学金について

私は業務スーパージャパンドリーム財団から準備金と留学期間の生活費など総額200万円頂いています。この奨学金の審査には一次書類審査と二次面接審査があり、留学生交流室の職員の方や過去の先輩のアドバイスを頂きながら、大学に留学の応募をするのと同時進行で準備をしました。奨学金の額で留学生活の質も変わってくると思うので合格したときはすごく嬉しかったことを覚えています。留学の決心が遅れた理由の一つに経済的負担の懸念がありました。早めに調べようとしなかった結果、留学費用に加えて一年分の留年費用までかかる結果になりました。もちろん4年生のタイミングで留学するメリットもありますが、奨学金についてもっと早く調べておけばよかったと少し後悔している部分もあります。もし同じような金銭的な悩みを持っている方がいたらぜひ留学生交流室の職員の方に相談してみてください。

 

⑤留学までの準備

1. VISAの取得

2. 家探し

3. アルメリア大学への書類提出と授業の履修登録

4. 支払カードの作成

留学準備で一番大変だったのがVISA申請です。スペイン1年留学のVISAは半年留学より提出書類が多いです。留学が決まったら早めに取り掛かることをお勧めします。これまでの先輩方はアルメリア大学の寮であるCIVITASに住んでいたそうですが、私は家賃を抑えたかったことと学生との多くの交流をしたかったという理由で家探しを行いました。私個人としてはシェアハウスがおすすめです。提出書類や履修登録についても、することがたくさんあるので日頃からメールをチェックして漏れがないか確認しました。他にもお金の管理方法や現地での現金の引き出し方など、することがたくさんあり自分で調べて行動することの大切さをすごく感じた準備期間でした。


●留学生活

  ①スペインでの生活

  アルメリアに来てすぐ驚いたことは、英語がほとんど通じないことです。私はシェアハウスで他の留学生と一緒に住んでいるので家の中では英語で問題ないのですが、スーパーで買い物するときやバスに乗るときなど最初はかなり緊張していました。また、気候が違うせいなのか慣れるまで体調を崩しやすかった印象です。スペイン人の一日のスケジュールは日本より2時間ほど遅れてのスタートなのでその分、夜遅くまで外は賑わっています。ちなみに夕食は8時から9時ごろが普通です。夜中12時開始のパーティーには最初とても違和感がありました。また、日曜日はスーパー、ショッピングセンターなど多くのお店が休業日ですし、平日でも多くの飲食店でシエスタという昼時間の休憩時間があります。日本の感覚で15時過ぎ頃カフェに行ったり日曜日にスーパーに行ったりして失敗することが最初はよくありました。

 

  ②大学生活

大学の授業は英語で受講しています。どの授業にもTeaching group Working groupがあります。Teaching groupは主に先生が講義を行い、内容を理解する授業です。Working groupではTeaching groupで学んだ内容をもとにディスカッションやグループワークを行います。英語で受講しているのでクラスメイトのほとんどは留学生でほぼネイティブレベルの英語です。ついていくことに毎日必死ですが楽しみながら頑張っています。国際交流のイベントもかなり充実していて友達を作りやすいです。セメスターが始まってすぐはほぼ毎日イベントがありました。アルメリア大学との協定校が日本では佐賀大学しかないので日本人学生は現在1人です。最初はこれがきつかったですが、日本語を使わない分、英語やスペイン語に強制的に身を置くことができているので今では良かったと感じています。また、一年留学の場合はTIEカードという在留カードのようなものをスペインについてから申請するのですがこれがスペイン語を話せない私にとって非常に大変でした。アルメリア自体がマイナーな県なので調べても情報が出てこないですし、自分から行動を起こさないと誰も助けてくれません。この申請だけでもメンタル、行動力ともにかなり鍛えられました。


 

●最後に

この4カ月は私にとって間違いなく成長と変化のあった期間でした。残りの期間も一日一日を大切に充実した留学生活を送りたいと思っています。留学に興味を持っているみなさん、ぜひあと一歩踏み出してみて下さい!最後まで読んでいただきありがとうございました。




  写真1:友人との夕食        写真2:クラスメイトとクッキー作り  

 写真3:毎週木曜日にあるパーティー    写真4:授業の様子

  







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