Multicultural Australia



皆さん、こんにちは。自分はオーストラリアのUniversity Technology of Sydney(UTS)に現在留学中の経済学部4年舟越拓也です。今回はオーストラリアに留学することの魅力について、少しでも皆さんに紹介できたらいいなと思っています。


1、   気候

皆さんはオーストラリアの気候はどのようだと思いますか?おそらく多くの人は年中常夏の気候を想像すると思います。自分もここに来る前はそう思っているうちの一人でした。自分がシドニーに来たのは2月の初めだったので、気温は30℃を超える真夏の日々でした。まず何と言っても日差しがとても強いです。街で歩くときには常にサングラスと日焼け止めを常備していました。オーストラリア人の病気の一番の死因は“皮膚がん”ですが、それでもビーチに行くと皆日傘もささずに日光浴していました。

 
Sydneyで有名なBeachの一つ、CoogeBeach
 
Sydneyで最大級のBondiBeach

今は6月でこちらでは今冬に向かっているので、段々肌寒くなってきています(最高気温16℃、最低気温9℃くらい)。それでも朝方や夜は特に冷え込み5℃くらいまで下がることもあるので、厚着をしたり暖房を入れたりしなければなりません。それでも日本の冬に比べるとまだ温かいので過ごしやすいと思います。それでもオーストラリアは日本に比べると、国土面積は約20倍あるので、北の方では年中亜熱帯の気候であったり、中心部はほぼ砂漠で乾燥地帯であったりと、場所によって大きく気候は異なります。
 オーストラリアと日本の時差は原則2時間ですが、オーストラリアの多くの地域ではサマータイムを実施しているので、その期間では時間が1時間早まり、日本との時差は1時間になります。サマータイムが終わる瞬間は、皆時計を1時間戻し、また同じ1時間を過ごすので、初めてサマータイムを経験する自分にとってはとても不思議な感覚でした。


1、   生活

シドニーは皆さん知っての通りだと思いますが、物価が異常に高いです。世界でも物価の高さはトップ5(メルボルンはトップ6)に入るほどで、この物価は年々上昇しています。自分は今大学の寮に住んでいますが、2人部屋で料金は週に$310もします。4つある寮の内、一番高い寮に住んでいるという事もありますが、それにしてもこの高さは異常なものです。






ちなみに写真が今自分の住んでいる寮です。収容人数は最大800人で、最近できたばかりなので、内装はホテルのようにとても綺麗です。部屋はStudio(一人部屋)、2Bedroom、6Bedroomから選ぶことができます。
また、シドニーは基本的に店の閉店時間が早いので、大体の店は6時か7時くらいには閉めることが多いです。これはショッピングモールやレストランでも同じことが言えます。しかし、毎週木曜日にはショッピングデーがあり、多くの店は9時くらいまで開店していることが多いです。
食文化としては、オーストラリアには決まった伝統料理というものが無く、街に出かければイタリアン、タイ、メキシコ、中華、インドなど様々な国の料理を楽しむことができます。日本食もオーストラリアでは確立されており、少し値段は日本と比べるとしますが簡単に手に入れることができます。マーケットに行けばお菓子も調味料も手に入りますが、値段はそれぞれ日本で買うときに比べると、約3倍程度高いです。


 
日本の居酒屋でお馴染の食べ物も手に入る
 
3、大学

前にも述べたように、自分はシドニーのUTSUniversity Technology of Sydney)という大学に現在通っていますが、工科大学ということで、理系が専門であるだろうと思いますが、実際にはビジネス、教育などといった学部も発展しており、特にUTSはビジネスが有名です。しかし、工科大学という名だけあって、やはり大学の構造は理系大学に近いものとなっています。


 
シドニー工科大学のメインタワービルディング


今は冬休み中で授業は無いですが、前学期は“Australian Language and Culture Course”というランゲージコースで英語を勉強していました。クラスは2クラスあって、各クラスに約15人ずつ学生がいます。自分のクラスは特に日本人が多く、一人のスペイン人を除いて15人中14人が日本人で、最初授業を受けたときにはとても驚きました。もう一方のクラスは15人中10人が日本人ですが、その他にはイタリア、台湾などの国から来ている学生も居ますが、それにしても日本人は多いです。
 

 
今学期のクラスメート

授業の内容は主にIELTS対策に重点を置いて行われます。皆さん、“IELTS”というテストをご存知でしょうか?IELTSとは、”International English Language Testing System”の略称で、英語能力を測る試験制度の一つです。いわばTOEFLみたいなものですが、IELTSは世界各国の大学や企業によって認められており、代表的な国は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アメリカ合衆国です。特にオーストラリアでは、永住権や仕事でIELTSを要求されることが多いです。IELTSでは、ListeningReadingWritingSpeakingの4分野でテストを行います。自分は後期から学部の授業を取りたいと思っているので、今は必死にIELTSにむけて勉強中です。

 
4、イベント
 
UTSではUTSHousingという機関が様々なイベントを催してくれるので、多くの友達を作ることができます。そのイベントもBBQなどのパーティーだったり、Assignmentのサポートであったり様々です。


 
寮対抗でのSports Festival

新入生歓迎のBBQ

カクテルパーティー



5、留学中に感じたこと

シドニーに来てもう4か月が経ちますが、オーストラリアは様々な人種の人々がいて、とても驚かされます。特に多いのは中国人ですが、それでも中東、南米、欧州、アジアなど様々です。見た目はアジア系でもオーストラリア生まれ、オーストラリア育ちという人は珍しくもありません。物価こそ高いシドニーですが、労働環境は整っており、移住する人々は多いです。
特にこっちに来て気付かされることは、日本と海外との考え方のギャップです。海外では授業は主にディスカッション形式で行われるのに対し、日本は主に先生の講義をただ聴くだけというやり方が主流です。その影響もあってか、日本人はあまり自分の意見を主張せず、相手の意見に対して批判的に捉えようとしない、というのが海外の人から見た日本人のイメージです。自分もそういった典型的な日本人の一人ですが、外国人の人々の意識の高さに驚かされ、そういったクリティカルな考え方を見習わなくてはならないということを痛感しました。それに対して、日本人の細かい気配りや、もてなす精神に対して感銘を受けました。いつも日本で過ごしているときには「当たり前」として捉えていたことが海外では当たり前のことでは無いということがよくわかります。
私は留学を迷っている人にはぜひ留学してほしいと思っています。言語・文化、不安要素は様々ありますが、それを体験するのもギャップに苦しむのも大事な経験だと思います。留学はあくまで”1つのステップ”であり、ゴールではありません。特にオーストラリアという国は、様々な文化と人種が混ざり合っている国で、自分の視野を広げるにはとても適した環境だと思います。自分はまだまだ浅はかな知識と幼い考え方しかできないので、留学中に少しでも一人の人間として成長できるように、残りの留学生活を楽しもうと思います。

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