「韓国留学日記」



1.留学まで

こんにちは。経済学部経営・法律課程3年の御手洗さつきです。2014827日から韓国の大邱大学に留学しています。今回の留学を決意したのは大学3年の4月でした。きっかけは2014年の3月にSUSAPのプログラムで1か月間韓国に留学したことです。「将来、警察官になり韓国語を自分の強みにしていきたい」そう考えSUSAP Springプログラムに参加しました。しかし、この1か月の留学は語学以外に「人とのかかわり方」や「自身の生き方」を考える時間を私に与えてくれました。そして、もっとこれらの時間がほしいと感じ交換留学に踏み切りました。

とはいえ、交換留学の締め切りはSUSAPの1か月間の短期留学を終えて約15日間。考える時間があまりにも短かったためかなり迷いました。しかし、「鉄は熱いうちに打て」という言葉もあるように自分の中に燻る熱をこのまま消したくはないと思い留学を決意しました。



さて、ここからは現在の大邱大学での留学生活についてです。



2.学習

 こちらでは「新・国際経済法」という講義を週3コマと公務員試験の勉強を2本柱として学習しています。講義内容も難しく韓国語がまだまだ不十分なため講義はかなり必死に受けています。毎回の予習、復習にも辞書が欠かせずもっともっと日本で韓国語を勉強しておくべきだったと痛感しています。しかし、1つ1つ単語を覚え、講義中に教授が話している内容がよくわかった時などはかなり嬉しいものです。講義は韓国人49人と日本人私1人の計50人で行われています。初めはかなりアウウェイな環境だと感じていましたが、教授が日本の経済について質問してきたり、学生たちが友達になろうと声をかけてくれたりするため、外国人1人ながら毎回楽しく講義室に向かうことができています。アットホームな雰囲気の講義で本当にありがたいと感じています。

さて、公務員試験対策の勉強については日本の通信教育会社と契約し、インターネットで授業を受けるという形をとっています。大邱大学にはグローバルラウンジという施設があり、そこで毎日ノルマを決めて公務員試験の勉強をしています。グローバルラウンジは環境も整っており、学習内容も苦ではないため毎日充実した勉強時間を確保することができています。
グローバルラウンジ

3、生活

 学内の国際寮の2人部屋で生活しています。ルームメートは日本人のため、部屋の中だけは日本にいるような感覚です。韓国語の上達のために室内でも韓国語を使おうとルームメートと約束していましたが、結局日本語を使っています。日常会話でも不自由なく韓国語を話せるようになるのが目先の目標となっています。韓国に来て最初の1週間は1人きりで気持ちが沈んでいましたが、ルームメートが来てかなり元気をもらっています。

韓国での換金についてですが、現在、円安が進行しており(1ドル=約109円)日本円を韓国ウォンに換金するとかなり不利です(100円=約94.5ウォン)。その分、日本の景気が回復していればいいのですが・・。2014年3月に留学していた時より月々5000円ほど多く生活費がかかるので今後は節約を意識していきたいと思っています。

さてさて、韓国で生活して1か月。こちらではトンアリ(日本でいうサークル)に2つ入部しました。1つは国際交流のトンアリです。各国の遊びをしたり旅行に行ったりするトンアリです。もう1つはサッカー部です。佐賀大学でもサッカー部に入部したいと思っていながら時間の都合で入部できなかったため、韓国で念願のサッカー部に入部することができてかなり嬉しいです。講義と公務員試験の勉強が学習の中心となっていますが、生きた韓国語を学ぶためにこのトンアリの存在は欠かせません。自分の考えや気持ちを伝えるためにどのような韓国語を使うべきか。トンアリでの友人たちとの会話は韓国語を上達させるための重要な肥やしとなっています。

そのほか、韓国での1日の楽しみの一つが食事です。ほとんどの料理に唐辛子が含まれており、辛い、赤い、熱い・・・。韓国に来て最初の2週間くらいは毎日腹痛が続いていました。しかし、これがかなりおいしいのです。毎日食べているうちにお腹が慣れてきたのか今ではほとんど腹痛にみまわれることはなくなってきました。大学には多くの食堂があり、メニューが豊富にあるためいろいろな食事を楽しむことができています。

大邱大学近辺のお店での食事

また、大学に設置されているジムで運動することも毎日の楽しみです。私は警察官を目指しているため体力をつけることは必須です。ジムは寮のすぐ近くにあり、気軽に運動することができるため助かっています。警察官採用試験に向けてほとんど毎日利用しています。
大学内のジム
 5、最後に
韓国に留学して1か月。語学力をつけるにはまだまだ時間がかかりそうです。また、公衆衛生の違い、国民性の違いに驚き困惑することも多くあります。さらに,SkypeLINEなどで気軽に連絡を取ることができるとはいえども日本の家族や恋人、友人と物理的に離れて暮らすのはいまだに寂しく、孤独感を感じることもあります。しかし、少しずつではありますが、会話の内容がわかってきたり、文化の違いを楽しむことができたりしてきています。そして、韓国で出会った多くに人に支えられて生きていることを日々実感しています。

私の人生において留学は自分の中の価値観を見つめなおすことができる絶好のチャンスだと思っています。就職後の留学は社会的にハードルが高いからです。だからこそ、4年間の大学生活の中でつかむことができたこのチャンスを最大限に生かしていきたいと思っています。そのためには、机に座って教科書を読むだけではなく「人と関わる」ということが最も重要なことだと考えています。

これから生活していく中で新たな発見があったり、新たなトラブルに直面したりすることもあると思いますが、様々の経験の中でより多くの人と関わり成長していけたらと思います
大学内でのイベント

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