フランスからBonjour!


 こんにちは!私は文化教育学部国際文化課程3年の中村有沙と申します。現在フランス留学をしているのが私だけですので、私のこの日記を読んでみなさんにフランス、そしてフランス留学に興味を持っていただけたら幸いです。



 まずは私のフランス留学の動機と、実際に留学に至るまで準備についてお話ししたいと思います。

 なぜ、フランスなのか?親にも友達にもいろんな人に投げかけられた質問ですが、私はフランスのジェンダー観に興味があったので、捉え難いジェンダー観を学ぶにはフランスへ実際行って自分の目でいろんなものを見てくるのが一番と感じたため、留学を決意しました。ジェンダーの勉強をすればするほど、フランスのジェンダー学者や、女性解放運動の先駆者など、フランスでは多くの人物が活躍していることがわかりました。実際にそれらが起こった現地で学べるということは、とてもいい機会だと考えました。また、みなさんは「フランス」と聞くと、エッフェル塔や凱旋門、そしてモンサンミッシェルなど素敵な建造物を想像されると思います。まさしくその通りで、私の町も古い建物や芸術品にあふれていて、かなり貴重な物事を毎日目に焼き付けています。その反面、フランスには移民問題など様々な問題が潜んでいるのも事実です。そういった現代事情にも関心があったので、私には絶好のチャンスでした(もちろん留学したい!という気持ちが昔からあったのも事実です)。ジェンダー学という学問にとどまらず、私は第二外国語としてフランス語を専攻していましたので、語学が好きな私にとってフランス語を実際の国で学べるかつツールとして使っていくことはとてもいい勉強になると考えました。
  
Dijonの中心地付近にあるモニュメント(凱旋門ではありません笑)



 実際にフランス留学に必要なものとして、私の通っているブルゴーニュ大学では語学学校に通うために最低でもフランス語検定(仏検)4級が必要です。また大学の学部生として通うとなると2級をとらなければなりません。私の場合、フランスへの留学志望が2年生の終わりからでしたので、あわてて4級だけ取得し、現在語学学校へ通っています。

そのあとフランス留学に必要な手続きとしてキャンパスフランスというものに登録をしなければなりません。これがかなりてこずります。あらゆる書類をあつめなければなりませんので、早めに取りかかることをお勧めします。そして最後にビザ取得です。現在フランスの長期ビザは東京でしか取得できませんので、東京まで行くことになります。最低3週間、長ければ1か月半かかりますので、余裕を見て早めにとりにいきましょう。

 ここで私の町、Dijonについて少し紹介します。DijonはパリからTGV(日本でいう新幹線)で1時間40分くらいのところにある、ブルゴーニュ地方の中心地です。美食の町、と言われるだけあって、食べ物や特にワインがとてもおいしいです。ワインの試飲会もしばしば開催され、一回5€程度で多くのワインが試飲できる、素敵な街です。

美食の町ディジョンの名物は、ワインにマスタード、そしてエスカルゴです
(想像よりもはるかに美味でした!)



 次に、現在自分が受けている授業や活動についてお話しします。私は先ほど述べたように、現在ブルゴーニュ大学付属の語学学校に通っています。大学の交換留学生ですが、語学学校にも通うというシステムになっています。語学学校ではクラスが1~5があり、私は現在1にいます。レベル1と聞くと、かなり簡単そうに思えますが、すべてフランス語で英語も日本語も授業中は禁止、そして新しいものを学んでいくという、日本で体験したことない私にとってはとても難しく、耳が慣れないうちはこのクラスがいいと自分で判断しました。授業の内容についていけている分、レベル2以上の人が受けなければならないフランス文化の授業に参加したり、大学の学部と似た講義にも参加できるため、自由度が欲しい人にとってこの選択はとても有効的です。さらに、先ほども言ったように私は大学との交換留学生なので、大学の施設を使うことができます。ですので、私は語学学校に通いながら、空いた時間で大学生に日本語をアドバイスする大学のチューター制度に参加しています。週3時間日本語のアドバイザーとして語学センターというところでチューターをするかわりに、週2時間大学で、フランス語の授業が受けることができるという制度です。大学でのフランス語の授業は、周りがペラペラフランス語が喋れる留学生たちですのでかなりいい刺激になっています。



 自分の寮について。普通交換留学生なら佐賀大学のように国際寮に入ることになるケースが多いですが、私の場合はそれがないため学部生用の寮に住んでいます。もちろん日本人はいません。最初はネットも使えず、wi-fiも使えずと困難なことばかりでしたが、多くの友達の助けによってなんとか生活できています。日本人がいない分、フランス人もしくはフランス語圏の人がほとんどですので、友達はほとんどフランス人です。困ったことがあったらフランス語で聞く、これもまた勉強になります。もちろんご飯は待っても出てきませんので、共同キッチンでフランス人の友達と毎日作って食べています。話しながら食べると、勉強にもなり何せとても楽しいです。日本人はいませんが、ヨーロッパ圏からきている留学生もいますので、ご飯を一緒に食べるときにイタリア語やポーランド語などいろんな言語に触れて刺激を受けています。もちろん私も日本語を教えたりしています。
 
キッチンでご飯を食べた後、友達とギターを弾いて遊びました

ハローウィンの日に留学生仲間とバーでParty!

 最後にこちらに来てまだ1か月半しかたっていませんが、私が今強く感じていることは、やらないで後悔よりやって後悔をした方が自分のためになる、ということです。あまり積極的に行くと嫌われるんじゃないか、などを今でも恐れてしまうことがありますが、自分自身が思っているほど相手はそんなに考えていませんし感じていないものです。ですので、何事も自分から積極的に行動していくことが大事だと思います。周りからは、何もかも一人でしなければならないと言われ、それを覚悟してきました。もちろん大変でしたが、本当に助けが必要なときは周りが必ず助けてくれます。そんな素敵なところに来られたことをとても感謝しています。まだまだ聞くことも話すこともうまくできない私ですが、残りの留学生活が悔いのないものになるように精進したいと思います!最後まで読んでくださって、ありがとうございました。




Bonne journée!

コメント