タイ留学日記



サワディークラップ(こんにちは)。経済学部経営・法律課程4年の松田正弘です。2014年の8月から、タイのバンコクにあるカセサート大学に留学しています。


最初のオリエンテーション時の様子


・留学前
初めに、留学が始まる前までのことについて述べたいと思います。私は、大学入学当初から漠然と留学をしてみたいなと考えていました。ただ、なかなか勇気がなくて国際課に行くのさえ躊躇していました。大学2年になったころにようやく動き出すことができ、英語の勉強も始めました。国際課主催の留学プログラムに参加してみて、実際に留学された方の体験を聞くうちに自分も行きたいという思いが強くなりました。そして、2013年の春休み期間を利用して大学主催の短期留学プログラムでオーストラリアのメルボルンへ1カ月間、2014年の春休み期間にNGOの団体が主催しているプログラムへ参加して2週間フィリピンのイロイロ市でボランティア活動と語学研修を経験してきました。留学準備期間中は、どうしてもアメリカやフィンランド、オーストラリアといった場所に憧れを持っていました。ただ、これからの世界の市場は東南アジアにあるのではないかという考え、フィリピンで体験した新興国の勢いの面白さといった理由から、東南アジアの国に切り替えることに決めました。その中でもタイを選んだ理由は、日本人が多く暮らしているなら安全だろうということ(7万人)ASEAN諸国の中でも経済が発展していること、地理的に陸続きで海にも面しているから貿易の要衝になるだろうということ、などが自分の中での決め手でした。
大変だったのは実際に留学が決まってからでした。大学からの受け入れ通知許可書が来たのは出発日の約1か月前で、VISAの申請が間に合うか不安でした。また、バンコクでの居住先も寮に住めないということが分かるのが遅く、今のマンションが決まったのは出発日の1週間前でした。しかし、この感じが東南アジアだと割り切れば、今ではいい思い出です。


学内の木にいたリス


・生活について

授業のフィールドワークでアユタヤ観光


次に大学生活についてです。私は、学外に住んでいるのでバスや徒歩で通学しています。バンコクは特に車の通りが多く毎日渋滞しています。加えて、ごみも路肩に捨てられているために、はっきり言って空気は日本に比べると綺麗ではありません。カセサート大学はとても広くて、学内の移動には学内バスやモーサイ(バイク版タクシー)で移動するタイの学生が多く見られます。授業は経済学部の授業から3コマ、留学生向けのタイ語会話の授業を1コマ受講しています。1コマ3時間なのでとても体力を使います。授業は基本的に英語で行われていますが、先生によって英語のレベルに差があります。もし、英語をネイティブのように身に付け力をつけたいと考えている人なら、個人的にはやはり欧米各国をお薦めします。カセという言葉は、タイ語で「農業」を意味します。なので、経済学部の授業の多くが農業経済に関係するものです。また、農学部や水産学部も非常に力が入っている印象があります。


パッタイ(タイ風の焼きそば)35バーツ(140)


 食生活についてですが、私の住むマンションにも大学の寮にもキッチンはありません。毎日、外で購入して持ち帰ったり大学の食堂でご飯を済ませています。焼き豚の串が15バーツ(20)、ご飯に好きなおかずを2品トッピングして食べるものが25バーツ(80)と、安い料金で食事を済ませることができます。お店にもよりますが、やはり学内の方が安く設定されています。また、日本食のレストランも学外には多く見られます。バンコク市内には、ココ壱やラーメン屋さん、MKレストランなど数多くみられます。
お金に関しては、自分はNEO MONEYCASH PASSPORTという会社を利用して仕送りをしてもらっています。この2枚のカードの利点は、現地で銀行口座を開く必要がないというものです。ただ、利率や手数料を考慮するとよくないので、一番の方法は渡航する際にまとまった日本円を持っていくことだと思います。最近は円安の影響により8月時点で1万円=約3100バーツだったのが、12月時点で1万円=約2800バーツまで下がってしまいました。それでも、欧米諸国に比べ物価自体が安いのがせめてもの救いです。


タイversionの焼き肉&しゃぶしゃぶ


・最後に
タイに来て、約4か月が経とうとしています。自分にとっては、毎日毎日が刺激的で楽しくもありましたし、正直つらいと感じることもあります。留学というと特別に感じてしまうのが、まだ日本の空気なのかなと思いますが、そんなことはありません。ただ、今まで生活していたと場所と使う言葉が違って、文化が違うだけです。少なくとも自分はそう思っています。
留学前に決めた目標と、実際にタイに来てから見えてきた現実をうまくかけ合わせながら、残り半年間を日々暮らしていきたいと思います。
自分の日記で、留学に興味を持ったり留学に対しての抵抗が少しでも和らいだのなら幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


インターナショナルフードフェアにて、インドネシアの友達と
チェンマイにてイーペンサンサーイというお祭りでコムローイの打ち上げ

コメント