My life in Canada



 初めまして。私は工学系研究科循環物質化学専攻1年の高上穂奈美と申します。私は10月過ぎからCanadaWaterlooにあるWilfrid Laurier Universityに通っています。

 Waterlooは隣の市のKitchenerと合わせてKitchener-WaterlooKWと呼ばれており、Torontoからバスで約1時間半西にいったところに存在しています。

 ではまず初めに、私が留学しようと思った経緯を話します。私は学部時ももちろん化学を専攻しており、それなりに毎日頑張っていたのですが、心の奥で留学にも興味を持っていました。それはやはり、国際社会が進んでいる今では英語は必ずといっていいほど必要だからです。それに加えて理系だと、国際学会に出る際は英語で発表しないといけないことからも英語はとても重要なコミュニケーション手段でありツールでもあるからです。またさらに、他の国の文化にとても興味があったのも事実です。そこで3年時、夏休みを利用して個人的にイギリスに短期で行ったことがあります。でも短期だとやはり長い旅行感覚で、英語も実際上達せずに終わった気がします。そして院に進学して今回、留学先に私たちの研究室で扱っているものに精通されている教授がいらっしゃって、その方に新しい実験方法及び評価方法を学ぶために留学できるチャンスを先生から頂き、行くことを決意しました。

 次に学校について話します。 私の研究室にいる学生の出身国はカナダ、ベトナム、ナイジェリアと国際色豊かで、いかにもカナダらしい研究室です。皆とても親切です。日本にも興味を持ってくれて、日本語を教えている人もいます。また、研究室のコアタイムは平日9:00-17:00です。私は今は論文を読んだり要約したり、同じ研究生の実験を学んだり、実験の補助をしたりしています。年明けからは本格的に自分の実験をしていく予定です。また授業は先生が特別に設定してくれて、時間はその時々に寄りますが研究に関わることについて主に勉強しています。私が思うに、こちらの研究室は日本とあまり変わりませんが、ゼミのようなものは比較的少ないです。ご飯や休憩などの時間は自分の実験等に合わせて各々で決めているので、研究生とはタイミング次第でコミュニケーションを取るのが難しい時もあります。つい最近ですが、やっと初めてのLab partyが実現しました。日本料理を振る舞ったところとても好評だったので嬉しかったです。また、留学生向けのイベント後もちょくちょくやっているようなのですが、私は都合が合わずほとんど行けていません。唯一、Halloweenの時にボランティアに参加しました。普段他の留学生と交流する機会がないのでとても新鮮で楽しかったです。

 
Lab party
学校にいる野生のカナダギース
Halloweenでのボランティア活動


 生活事情についてです。カナダの物価は日本と比べて物凄く高いです。消費税は13%取られます。外食するとなると一回で$10-20はかかり、これにさらにチップも加わります。そして昼ご飯にしても、こっちには学生食堂のようなものはなく、チェーン店が集まったフードコートがあるだけなので自炊しないと食費がとても高くつきます。ただしほとんどのご飯の量はとても多いので、残りを夜ご飯で食べたりしています。生活用品などは、近くのモールで全て手に入るので困ることはありません。交通については、バスが主な交通手段であり、学生証を見せると乗ることが出来ます。最終バスは午前1時くらいまで運行しているので非常に便利です。

 家については以前交換留学していたひとから紹介してもらい、家の1部屋を月$450借りています。キッチン、トイレ、お風呂は共通です。ご飯がついていないホームステイという方が考えやすいかもしれません。だから寮では体験できないような、家庭での伝統的なイベント事も体験したり、情報を得たりすることが出来るという点は非常にいいメリットだと思います。こちらでは学生同士はシェアハウスが一般的なようで、寮以外のほとんどの学生はそうしているみたいです。

 休みの日には、近くで開かれるファーマーズマーケットに行ったり、カナダで一番大きな都市Torontoまで観光しに行ったり、友達とご飯を食べに行ったりして過ごしています。ファーマーズマーケットではバケツ単位で野菜や果物等が売られていたり、ここならではの美味しいものが食べられたりなどなど、とても賑やかで見どころが沢山ある場所なのでとても気に入っています。ここのapple fritter(リンゴに衣をつけて揚げてシナモンとメープルシロップで味付けしたもの)はとても人気があり、食べたらやみつきです。またTorontoも国際色豊かな街で、カナダなのにたくさんの国に行った気分になれる不思議な場所です。
 
ファーマーズマーケット


apple fritter



 最後になりますが私のように必ずしも語学を専攻していなくても、留学ができる道があります。もし興味があって留学に迷っている人がいるなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。 確かに全部が全部楽しいわけではありません。でも留学は良いことも悪いことも全てが自分にとっての刺激になり、成長につながる要素であると思います。今回私はバタバタ決まったのもあって、いろんな書類の手続きも大変で、さらにたくさんの人に迷惑をかけたと思います。だから本当に行くとすれば全部早めに取り掛かることをお勧めします。
時が過ぎるのは早いものでもう留学期間の半分が過ぎようとしています。残りの半分、悔いがないように勉強と遊びをさらに両立して頑張っていきたいです。

コメント