我愛的臺灣~井の中の私 大海の先を知る!の巻~

你好!台湾の国立政治大学に留学しています、経済学部経済学科3年の片山咲です。先月は野中くんが政治大学のことを書いてくれているので、今回は台湾のことや留学することについて私の生活の模様を挟みつつ、皆様にお伝えできたらと思います。


正門

図書館は24時間Wi-Fiが飛んでいます。台湾はWi-Fi大国
いつもたくさんの人が机に向かっている姿を見ると私も頑張らねば!と鼓舞されます


台湾のススメ!
 台湾は日本との時差が-1時間。福岡空港から平均2時間15分で着く、日帰りでも楽しめる!とよくツアーなどが組まれている国なので、皆さんの中にも旅行経験のある人がいるのではないのでしょうか?台湾に来る前は色んな人が口を揃えて「ご飯がおいしい!安全!佐賀より都会()!」と絶賛の嵐でした。台湾に来て早4か月目、私の素直な感想を述べますと「我愛臺灣…日本に帰りたくない…」です。

台湾のベニス、淡水
 
500m超えの台北101

台湾の、特に台北などの都市部は他国に比べると治安が良く、バスやMRT(地下鉄)など公共機関が安く本数も多いので非常に便利です。私の授業は全部午前中なので、午後はバスに15分も揺られれば市政府などの台北中心に行けますし、台湾大学の近くの学生街にでかけてみたりもできます。本数や種類が多く、最初の頃は目的地と逆のバスに乗ってしまったり、MRTの乗り換えを間違えたりと失敗ばかりでしたが、慣れてしまえばとても便利で、公共機関なくして台湾は制覇出来ません。

世界で2番目に美しい地下鉄、美麗島駅(高雄)

台湾は外食文化です!なので私のような一人暮らし未経験者でもご飯の心配は不要でした。一日100130元でおなか一杯食べられます。それぞれ寮には共同キッチンがありますが、私の寮だけはなくて、自炊が出来ないので三食全て外食になってしまい、体重計が末恐ろしい事になっています。味もそんなに極端なものではないので一か月もすれば慣れますし、味付けもシンプルで私は好きです。日本食が食べたい時は街へ行けばどこにでも日本食のチェーン店があり、日本の食品も手に入れることが出来るので自炊も可能です。主食はお米や麺なので、食生活に大きな変化はないです。生野菜を食べられないのが一時期辛かったですが、コンビニやレストランに行けばサラダが売ってありますし、台湾は素食といってベジタリアン料理が盛んなので、栄養が偏ることはないでしょう。一人暮らしは自己管理が大変だなあと、両親のありがたみを感じながら、士林夜市の特大鶏排(フライドチキン)を食べています…。食事もシャンプーもスタバのサイズでショートがないところも、日本より全てのサイズとボリュームが大きい所は、「ああ海外だなあ」と感じました。
ですが総合的に見ると台湾はとても日本と似ています。海外旅行初心者向け!と台湾が挙げられる理由がこういう所にあると思います。物価も日本に比べれば安く、毎月いただいている奨学金を全部使い果たす方が難しいです。最近は円安で財布が泣いていますが、逆に今のうちに台湾に行けばまだお得に留学生活が送れるかも!?また台北桃園空港は多くの航空会社が利用するので、台湾から東南アジア、オーストラリア、中国など移動の拠点としても最高です。

毎晩賑わいを見せる士林夜
 
迪化街という老街も残る台北


以上の点から、留学先としての台湾は最高の地です。留学といえば、アメリカやヨーロッパが思い浮かびますが、英語は全世界共通語、つまりアジアでも学べるのです。でもやっぱり外国は不安…という人も、台湾の人たちは温かく受け止めてくれるのでご心配なく!書店に行けば日本語検定のテキストがどの言語よりも多く、日本人だと分かると「こんにちは!」と話しかけてきます。台湾ほど日本人向けの国はないと思います。


分からない事はバディに相談!
 
欧米の学生もたくさん


留学のススメ!

 留学をするのは何故か?答えは人それぞれだと思います。ここでは、私がこの4か月で得たこと考えたことを少し紹介します。

課外授業で台北保安宮へ
 
課外授業で台北保安宮へ 2

「可能性に気付き、一歩踏み出すこと」語学の向上は日本でも出来ます。ネットを利用すれば国内外問わず外国人とおしゃべり出来ますし、佐賀大学にも毎年世界中から留学生が来ます。チャンスはそこら中に転がっています。しかし日本にいた時は「英語を使う機会がないから」「恥ずかしいから」「時間がないから」とそのチャンスに気付かず、気付いてもその先に足を出す勇気がありませんでした。今は3人の台湾の友人と中国語と日本語で言語交換をしていますが、英語も中国語も教養で学んだドイツ語も佐賀で言語交換出来たのに…と考えると、「ああ私は自分で自分をセーブしていたんだ」と気付かされました。

日曜の台北駅
 
台南で出会った世界一周中の日本人 なんと宿も一緒でした


 「自信について」語学にはゴールがありませんでした。英語も中国語もろくにしゃべれない私が「あなたの英語は聞き取りやすい」とリトアニアの子に褒められたのが私の留学史上最高に自信があった時です。それ以前も以降も今も、基本的に毎日凹んで寮に帰ります。布団に横になりながら「あの時の英語聞き取れなかった」「中国語が伝わらなかった」と、毎日足掻いて生きています。一日一日が濃い、日本では味わえない敗戦の日々です。心がポキッとね、どころではありません。
 
台湾は九州ぐらいなので、リュック1つで台南や高雄、台中に行けます。
台中にある彩虹眷村
 
高雄の蓮池潭に建つ龍虎塔
 
 それに輪をかけるように心が折れることがまた1つ。政治大生は英語に関する能力がとても高いです。これは卒業条件の一つにTOEIC600点以上という項目がある事や授業が英語で行われている事がほとんどである事も確かですが、授業が日本の教えられるばかりのものではない事も要因の一つではないかと思います。私は留学生向けに開講されている授業を2つと、現地の生徒がTOFEL対策に取る”Listening & Note taking”という授業を取っていて、このクラスは私以外全員台湾人で、多くが私と同学年の3年生でしたが中には大学1,2年生もいます。ディスカッションやパワーポイントを使ったスピーチ、グループでの発表以外にもトピックごとに生徒同士で話が盛り上がるとフリートークが授業の半分を占めたり、informative talkといって生徒が自発的にクラスにシェアしたいトピックを5分くらい発表したりと、生徒の自主性が大切にされるクラスで、以前から彼らの能力の高さと向上心に驚く授業ではあったのですが、中間テストの時が一番衝撃的でした。テスト形式がパソコンから聞こえた7,8分の英文に関する質問の答えをマイクに1分間英語で答えていくものだったのですが、スタート!の合図と共に周りの20人が息つぐ暇なくしゃべりだした時はあまりの衝撃に答えも吹っ飛んでしまい、その日は本当に凹みに凹みました。そして、私は留学せずにあのまま佐賀にいたらこの状況を知らないままだったのだな、と留学して本当に良かったこれが収穫だと心の底から思いました。
 
挑戦のススメ!
 何事も新しいことに挑戦すると「井の中の蛙大海を知らず」という言葉を思い出します。今回の私の日記を通して、大海の一部を少しでも覗いて興味を持っていただけたのなら幸いです。もし私も何か始めたい!挑戦したい!と思われたのなら、まずは留学生のお友達を作ってみてください。佐大の留学生は「みんな私たちに興味ないの!」とぼやいます。私も残りの留学生活は「挑戦する」をキーワードにもっともっと色んな事を吸収して大きくなって日本に帰ります。
 
 
 
 

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