สวัสดี ค่ะ from Thailand

サワディーカー!タイのタマサート大学に留学中の、文化教育学部国際文化課程4年の上葉葵です。バンコクは相変わらず暑く、日本の冬が恋しいくらいですが、ここ微笑みの国での私の留学生活をご紹介します。

交換留学×タイ
 10年前に3年間のタイでの生活を経験した私にとって、もう一度海外で生活したいという憧れはいつも抱いていたものでした。しかし、4年生で就活時期に差し掛かっていたということもあり、この思いは学生である今叶える必要があるのか、また、留学という形にこだわる必要があるのかなど、様々なことを考えて迷ってしまい、なかなか一歩を踏み出せずにいました。そんな私が交換留学への決意を固めた背景には、家族や友達、先生、留学経験を持つ先輩など多くの人に相談し、たくさんのアドバイスを受けたことがあります。今留学しなければ一生後悔することになりそう、佐大生として交換留学することに価値があるとの思いが芽生え、交換留学を志すことを決意しました。特に、山田直子先生の研究室への訪問は、私にとって大きなチャンスにつながりました。一旦締め切られた交換留学の募集が再びかかることになり、そのおかげで私はこの時期に留学できることになりました。熱い想いは自分の内に秘めているだけではもったいなくて、だれかに打ち明ければきっと道が拓けるのだと実感しました。

 留学先をタイに決めるきっかけとなったのは、アジアの大学には欧米からの留学生が多いため友達とは英語で会話する機会が多く、たとえ英語圏の国でなくても英語力の向上につながると知ったことでした。実際、留学生仲間と話をするときは英語を使うことはもちろん、タイ人在学生とも英語で話すので、大学内では英語を使うことがほとんどです。そして何よりも、タイは私の大好きな国であるということが留学の決め手でした。微笑みの国と呼ばれるタイの人々は笑顔がよく似合い、マイペンライ精神を持つ素敵な人々です。マイペンライとは、大丈夫や気にしないでを意味する言葉で、ありがとうのお返しもマイペンライ、時間に遅れてもマイペンライです。世話好きでおおらかな人が多いこの国には在住日本人も多く、日本人にとってとても住みやすい国だといえます。そんなタイでもう一度生活したい、タイについてもっと知りたいという思いから、留学先をタイに、中でもタイ文化についての授業が多く開講されているタマサート大学に決めました。留学という目的で行くからには、自分の学びたいことが学べる大学、目標を達成できる可能性が高い大学を選ぶべきだと私は考えます。

Thammasat University
 タイで二番目に優秀なタマサート大学は、二つのキャンパスを持ち、私が通うタープラチャンキャンパスは、王宮周辺に位置し、チャオプラヤー川に面しています。私が所属するThai Studies Programは留学生用のもので、言語、社会、芸術、政治など、あらゆる面からのタイについての授業がすべて英語で開講されます。タイ舞踊、タイ料理、タイマッサージなど、タマサートならではのタイ文化の授業もあります。私のようにタイ文化を学びたい人にはもってこいのプログラムです。もちろん、日本の大学にもあるような一般的な学部に留学生として所属することも、また、他学部の授業を履修することも可能です。私は現在、所属する学部のタイ語、タイ仏教、タイの社会と文化、タイ舞踊の授業を、他学部の東南アジアにおけるマーケティングの授業を履修しています。タマサートの授業は1コマ3時間で、一日が午前と午後の2コマの授業で構成されています。フィールドトリップが多くあることも授業の特徴です。また、タイの大学には制服が存在し、中間、期末テストは制服を着て受けなければなりません。制服といっても、白シャツに黒スカートといった定型はどの学校も共通で、ボタンやベルトについた校章で区別します。さらに、タイの大学にはそれぞれテーマカラーがあり、各学部にもテーマカラーがあります。卒業生は黒のガウンにそれぞれの学部のカラーのマフラーのようなものを身につけます。

大学の建物
制服×フィールドトリップ
                 
Thai Life
 私は現在、大学から徒歩20分程のところにあるアパートに一人暮らししています。このアパートには日本人を含む留学生が多く、アパートを管理するオフィスには常に英語が通じる人がいるので安心です。部屋にはシャワー、トイレ、冷蔵庫やベッドなどが備え付けてあり、キッチンはないですが、一人暮らしには十分な広さです。敷地内にはコインランドリーや食堂があり、敷地外にもすぐそばにコンビニや屋台が多くあるので、比較的快適に生活できます。
 屋台は、初めは衛生面での抵抗があるかもしれませんが、安くておいしいものが食べられます。大体一食35バーツ(約123円)です。タイでは自宅で料理する習慣があまりないので、みんな朝から屋台で食べます。
 アパート周辺から中心街まではバスか船で行きます。時刻表はなく、特にバスは渋滞に必ず引っかかるのでまったく時間が読めません。タイ時間に言わせてみれば、遅刻なんてマイペンライです。
 バンコクの中心街は、高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)が通っていたり、高級ブランドの店舗が多く入るショッピングモールや伊勢丹など日本製品を多く取り扱うデパートがあったりと、都会でとても便利です。しかし、そのすぐそばにはブランド品の偽物を売る出店があるなど、いろいろと混在しているのがバンコクのおもしろさだと感じています。
 休日には、ムエタイ観戦に行ったり、タイマッサージに行ったりと、タイを満喫しています。先日は、ビーチリゾートのパタヤに旅行したり、カラーランに参加したりしました。

バンコクの夜景
ムエタイ
トムヤムヌードル
          
おわりに
 留学して早くも3ヶ月が経とうとしています。到着したばかりの頃は、ネット環境が不安定だったり、部屋のエアコンが突然動かなくなったりと、些細なことでもものすごく大きなストレスに感じていました。英語やタイ語を話すのも苦痛に感じ、外国人から逃げるように日本人とばかり一緒にいた時期もありました。私の場合、そんなときは無理せず、自分のペースでいいやと開き直り、ただ笑顔だけは常に心がけていました。その当時と比べると、現在は、友達にも恵まれ、生活にも慣れ、毎日を有意義に過ごしています。英語やタイ語を少しずつ使えるようになっている自分に気づいたとき、自分ひとりで初めて行く場所にたどり着けたときなど、自分自身の成長を感じられる瞬間が増え、嬉しいです。今後は、アジア留学プログラムの課題により力を入れたいと思っています。
 これからの留学を考えている皆さん、募集時期を見据えて、語学試験を受けたり、情報収集したりと、早め早めに行動することが肝心です。また、たとえ語学試験の結果に自信がなくても、交換留学に応募してみるくらいの勢いが必要です。想いをだれかに話したり、行動に移したりすれば、きっと良い方向に道は拓けます。この日記が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。応援しています。最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

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