Salut!


こんにちは。私は文化教育学部国際文化課程2年の茶圓彩です。このたびはフランスに1年間留学に行くことになりこのように日記を書かせていただくことになりました。

 まず、私がフランスに留学した理由ですが、私は、もともとフランスの留学に対してそこまで前向きではありませんでした。フランス語を学習している方ならよくわかると思いますがフランス語って文法の決まり事とか色々ややこしいですよね?例えば、名詞には女性名詞と男性名詞と中性名詞と、、、、、など。発音も難しいし動詞も主語によって活用形が変わるし、活用の仕方も動詞によっては色々あって、ややこしい!と感じる方も多いと思います。私もその一人でした。でも、なぜフランスに?それは、フランスの芸術文化に興味があったからです。あとは留学先を決める際に、ヨーロッパは人種差別が存在することを聞いたので、自分をマイノリティに置くことによって自分がどこまでやれるか、どこまで成長できるか、そしてマジョリティからマイノリティへと環境が変化する中で自分がどんな視点を新たに持てるのかという点について非常に興味がありました。また、フランス語は世間的に難しくてややこしいイメージがつきものですが、私の場合はフランスに留学するためにDELF A1が必要だったのでそのために勉強していく中でフランス語の楽しさに気づき好きになりました。だって、結局、母語以外の言語って確かにこの言語よりはこの言語のほうが難しいとかいう評価はあるけど、実際何か一つの言語に特化してみるとその言語の楽しさとか難しさとかそれぞれあると思うんですよね。だから、この言語は難しいと思わずに一度その言語にちゃんと触れてみるの大事なんじゃないか思います(私だけかもしれませんが、、、、)。

 あと、私の留学理由よりなぜ2年生で留学したのかと疑問に思う人のほうが多いと思います。これに関しては将来のことを考えた結果この結論になりました。というのも、3年生で留学に行くと帰ってくるときは4年生。留学しない他の人達は就活の真っ只中です。もし自分が帰ってきたときに4年生で周りが就活の人達だったら、何かしらの影響が自分に及ぼされるのではないかと危惧しました。わたしは2年生で留学して3年生のまだ就活が始まるまでに数か月間、まだ周りからの影響が少ない時期に自分の将来、つまり自分がフランスで何を学び何を感じどのように成長したか、それに再度向き合い、自分の将来の方向性を決めたいと思ったのです。

 フランスに行くまでの手続きですが過去にたくさんの先輩方が書いてくださってるので、それを参照ください。一つ言えることは、手続きは面倒な上に複雑なので(どの国もそんなものです)、留学が決まった方は後回しにせずちゃんと書類に向き合いましょう。

 オルレアン大学やオルレアンでの生活に関しても先輩方が書いてくださっていますし、それほどシステム的に変わらないので詳しいことは書きませんが、オルレアンはフランス語が身につきやすい環境にあると思います。パリのように都会ではないので学生以外でフランス語しか話せない方はたくさんいます。なので、フランス語を実践的に使いやすい場所です(パリの場合、明らかにフランス人ではないと思うと英語でしか話してくれないことが多いです。観光客と思われる場合が多々です)。またオルレアン大学には日本語学科の方がいるので、多くの複雑な手続きやフランス語の勉強など様々なことを教えてくれます。それもまたフランス語の一つの勉強になります。あとは、治安が比較的良いです。区域によっては危ないところもありますが、そこを避ければ都会よりはスリも少ないし無理やりものを売りつける人もほとんどいません。またトラムを駆使すれば買い物もできます。そしてオルレアンからパリまで1時間くらいで行けるのですが、何と言ってもフランスは学生に優しい国です。今現在フランスに住む18歳から25歳までの人は、美術館・博物館はパスポートを掲示することによってほぼ無料で見学できます。これは本当に素晴らしい機能で、わりと美術館の見学料は高いので無料または安くで素晴らしい芸術作品をお目にかかることができるのは学生の特権といっても過言ではありません。私もこの素晴らしい機会を利用して数々の著名な作品を拝見しました。フランスに留学するならこれを利用しない手はないと思います。

オルレアンの中心街

留学生が授業を受ける場所

 最後に、留学中の私が今感じている事を書きたいと思います。私が皆さんに最も伝えたい部分はここにあります。私は留学を決めて今ここにいて毎日大変な思いをしたり、未熟ながらも自分が少しずつ成長している喜びを噛みしめたりしながら生きています。フランスに来るまで私は授業中にそこまで発言するタイプではありませんでした。が、ここでは黙っていては乗り越えてはいけません。自分で積極的に発言してフランス語の理解力を深めるしかないのです。日常においてもそうです。自分で積極的に発言しなければ相手に伝わらないことはたくさんあります。また、英語は必要です。フランス語で伝わらなくて英語を駆使する場面は所々出てきます。私も同様に毎日英語、フランス語、日本語を使って生活しています(他の国の友人と英語で話したりします)。これは私からすれば本当にありがたい機会です。一つの国で2ヶ国語練習できる機会なんてそうそう得られるものではありません。ここに来てから間違ったら恥ずかしいという思いもなくなりました。私は外国人だから間違って当然だよなという心構えでいます。まず発言することからすべてが始まります。ここは日本ではないので気持ちを汲み取るという考えは通用しません(でも、素敵な方はたくさんいますよ)。言語の壁に立ちはだかって悔しい思いをすることはたくさんありますがこれが成長できるきっかけなるので失敗も温かく受け止めています(そうしないとやっていけません)。毎日これの繰り返しです。でも、過去の先輩方もそうだったようにこうやって人は強くなるものだと思います。今、留学で悩んでる方いらっしゃるかもしれません。でも私が伝えることは、単純にやるかやらないかです。留学しないと見えないものはあります。勇気を持ってください。金銭的な事、親の反対、語学など留学するまでに乗り越えなければならない壁はたくさんあると思います。でも、それは自分の気持ちが固まってからの話です。私が留学をしようと思った際に決めたことが一つあります。自分がやると決めたら絶対に一歩も引かない、ということです。今まで留学した方は自分でお金を工面する人も、親の説得に長い時間をかけた人も、一生懸命勉強して留学の切符を手につかんだ人もいます。みんなそれほどまでにして留学したいという気持ちがあります。留学する志望動機は自分がその動機で一年間留学していけるなら何でもありだと思います。大事なのは自分の気持ちです。後悔しても言い訳しても、自分の人生の結果は自分にしか返ってきません。自分の人生をこれから謳歌するために今しかできないことを一生懸命やってほしいです。そして謳歌するための選択肢に留学を選んだ方、大変なこともあると思いますが頑張ってください。


パリのエッフェル塔

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