台灣歡迎你的到來~~~



你好國立政治大學に留学している国際文化課程4年の杉山樹保です。四月になり暖かくなり始め、日本では桜が咲く季節だと思いますが、台北は日中溶けそうなほど暑いです。ぽかぽか陽気なんて呑気なことは言ってられません。台北では四月は半袖を着る季節。思い知らされました。                               
 
按摩のお店でのめちゃくちゃ痛い足マッサージ
さて、まず私が政治大学に留学することになったきっかけ・理由から書き綴っていきたいと思います。きっかけは二年生の春、中国の浙江理工大学への短期留学で中国語に興味を持ったことでした。一か月間の短い間でしたが、見るもの聞くもの触れるものすべてがとにかく新鮮で、目新しいものでした。そして日本語学科のあちらの学生や、中国語のクラスの学生と会話する中でもっと中国語を話したい、自分で思っていることを中国語で伝えたい、また、相手のいっていることを中国語で聞き取れるようになりたいと切に思うようになり、日本に帰ってからも中国語検定やHSKを積極的に受けました。(中国語検定は3級、HSKは5級を取得しました。)

 誰しも語学に興味を持つと一度は留学を考えるもの。さらに私は今現在、小学校の教員を志しており、外国の教育と中国語を同時に学べるような大学はないだろうかと探していたところ……ありました。台湾の政治大学です。政治大学は台湾でナンバー2の大学で、文系の学部が強い大学です。さらに、台湾でナンバー1の台湾大学には教育学部がなく(残念ながら台湾大学はそもそも協定校ではありませんが…)、教育学部なら政治大学は実質台湾でナンバー1!といっても過言ではないでしょう。さらに同じ東アジア圏でどのような教育の違いがあるのかというテーマは私にとって非常に興味深いですし、日本の教育と台湾の教育を比較して学ぶことは今後のキャリアにおいて確実に役に立つであろうと考え、政治大学への留学をきめました。

平溪天燈會
 
次に台湾での生活ですが…台湾と言えばなんといっても「台灣小吃」でしょうね。台湾には沢山の小吃(店や夜市で食べる手軽な料理、食べ歩きできるようなものも多い)があります。臭豆腐,豬血糕,滷味,蔥抓餅,小籠包,豆花,蚵仔煎…数え切れないほどあります。それらの多くは台湾の夜市で食べられ、どれもおいしく、種類も多いので食べ飽きないです。しかし、政治大学の周りは夜市がありません!台北の大学の周りには夜市があることが多いのですが…非常に残念です。ですから学生の間では政治大学の周りは「美食沙漠」(その名から察してください)なんて呼ばれてしまうんでしょうね。しかしご安心ください、政治大学の周りにもちゃんと美味しいお店はあります!日本料理屋さんもありますし、おいしい火鍋や水餃子屋、他にも各国(シンガポールや韓国、中国、アメリカなど)のお店が学校の目の前に連なっています。それに、台北は交通の便が良いのでバスやMRT(地下鉄)で市内や夜市にひとっ飛びですよ!

寮ですが、やはり学生寮はそれほど綺麗ではないですね。寮の立地や設備や大学の設備は他の人が書いていますのでそちらをご覧ください。今四人部屋で日本人二人、韓国人一人、台湾人一人で暮らしていますが、ルームメイトはみんないい人ばかりで中国語と英語、日本語で会話しています。台湾人の子がいると授業の宿題もみてもらえるし、話すときは中国語の会話の練習にもなって自分にとっては非常にいい環境だなーって思っています。

次に授業についてですが、現在私は今学期は中国語を中心にとり、来学期から専門の科目を選択するコースを取っています。私は前半十分に中国語を学習して、後半の専門科目で内容を理解できるようにしたかったのでこのコースを選択しました。学期前にプレイスメントテストが行われ、クラス分けがされます。筆記だけでなく口試もあり、総合的な力によって判断され、クラス分けされるので、自分の力にあったクラスに入ることができます。私のクラスは8人制で、授業は月曜日から金曜日まで毎日三時間中国語を討論形式で学ぶことが多いです。討論の内容はお互いの国の文化を比較しあったもの、また、自国と台湾の文化の比較したものが多いです。例えば食文化や、その国独特の祭日であったりとか…内容はいろいろです。討論はペアで行われるので置いていかれたり、自分が全く発言しないなんてことはないので安心ですよ。そしてもちろん授業で話す言葉は全て中国語、そして書く文字は繁体字です(発音は北京語とほぼ同じ、しかし本当に本当にごく一部声調が違うことがあります)。特にリスニングとスピ―キングが課題の私(典型異的な日本人ですね)にとっては正直なかなかへヴィです!!でもなんとか頑張っています。クラスによって先生が違い、方針もクラスによって異なってくると思うのですが、私のクラスの先生は中国語を中国語で理解し、考えるということを特に意識しているので英語での説明が多すぎる教科書をあまり使わないです。というかほぼ使わないです。(私は先に買ってしまい泣きたい気分ですが。)生徒にも「中国語を中国語で」を意識させるので、大変ですがきっと力がつくと思います。

また、中国語のクラス以外に多言語学習という授業を受けています。この授業は日本人の学生と、日本語を学習している台湾人の学生が言語交換しながら一つのテーマについて話し合うというものです。(テーマは日本と台湾の恋愛事情とか、日本と台湾の常識・非常識などキャッチ―なものが多いです。)グループが決められ、ワイワイガヤガヤ楽しく話し合っていますが、こちらの日本語を学んでる学生は日本語を話すのが非常に上手なので、こっちは頑張って積極的に中国語を話さないと彼らの日本語に圧倒されて終わってしまいます。しかし、授業が終わった後は一緒に晩御飯にいったり、パワーポイントを一緒に作ったり(この授業は毎回のテーマごとにパワーポイントを使って発表、レポートがあります、これはちょっと大変…)など和気あいあいとやっています。日本と台湾の文化を比較して学べるので非常に面白いですよ。

 
桃園にて野球観戦


 また、授業以外での学生生活では教育学部のバトミントン部(こちらは学部ごとに部活があります)に参加したり、日本語と中国語の言語交換しています。教育学部のバトミントン部は人数も少なくみんなレベルもお察しですが、ワイワイやって楽しい雰囲気です。言語交換は今6人の台湾人の学生と行っていますが、とても難しいなと感じています。話すテーマ決めたり、話す言語を時間で決めたり(例えば、20分間はオール中国語で話し、そのあと20分間オール日本語で話すとか)してます。お互いの学習言語のレベルや(こちらの学生の日本語は本当に上手、まだまだ中国語を全然喋れない聞けない自分に落ち込みます…)、性格などが合ってないとコンスタントに続けることは難しいです……うーん、本当に難しい。これからも続けていく中で試行錯誤していきながら語学力を高めていけたらと思います。あとは友達と夜市いったり、野球の試合見に行ったり平溪のランタンフェスティバル見に行ったり、故宮博物館に行ったり…そんな感じです。

書き綴っていたらほとんど中国語のことになってしましましたが、最後に私が今感じていることを書きたいと思います。台湾はよく親日国家と言われるだけあって、みんな優しく接してくれます。先生や学生はもちろんのこと、寮の管理人のおっちゃんや、食堂のおばちゃんにも話しかけると、みんな笑顔で返事を返してくれます。本当にいい人ばかりで、自分は環境に恵まれているなとつくづく感じます。こちらの中国語のシステムはちゃんと力がつくようになっていますし、学生は本当に真面目で頭がいいので、政治大学は自分の語学力やその他もろもろの力を伸ばすのにもってこいの環境ではないでしょうか。この記事を読んで少しでも政治大学への留学に興味をもってもらえたら嬉しいです。

象山からの眺め、台北101

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