American Life



 Hello! 今学期1回目のツナガル留学日記を担当します、現在アメリカのSlippery Rock university (SRU)に交換留学中の文化教育学部国際文化課程欧米文化選修3年の三苫詩歩です。毎回見ていたツナガル留学日記に自分が体験者として登場しているのがすごく不思議な感覚ですが、留学に興味を持っているみなさんに少しでも楽しんでもらえたらいいなと思います。8月の半ばに来てからまだ数カ月しか経っていないのでまだまだ分からないことも多いですが、今回はなぜ私が留学を決意したのか、何を勉強しているのか、どんな生活をしているのかという点に焦点を当てて話したいと思います。

<なぜ留学を決意したのか>
 まず私が留学を決意したのは、大雑把に言うと元々国際交流に興味があったのに加えて将来のために今しかできないことに挑戦したいと思ったからです。佐賀大学で交流イベントへの参加、日本語クラスのボランティア、留学生のチューターなど色々な機会に恵まれてたくさんの留学生と交流するなかで、他国をもっと自分の目で見てみたいと思うようになりました。さらに、その気持ちを後押ししたのがSUSAPのシンガポール語学留学プログラム・一人での台湾旅行・SRUでのホームステイプログラムといった実際の海外での経験です。これらを通して、コミュニケーションツールとしての英語の重要性を感じ、国内外問わず多くの人と関わることの喜びを再認識することができました。しかし、たくさんの学びがあったと同時に、短い期間では不完全に終わってしまうことのもどかしさも感じてきました。そこで、1年という期間は決して長いわけではありませんが、今まで得た知識や能力をもっと試してみたい、時間に余裕がある大学生だからこそ今しかできないことをしてみたいと思い交換留学に応募することを決めました。

 しかし、私もそうだったのですが、留学したい人の中にはどの国のどの大学に留学したいかはっきりせずに悩む人も多いと思います。そこで、数ある協定校の中で私がSRUを選択した大きな2つの理由を紹介します。
第一に、Hospitality, Event management & Tourismという学部があるからです。この分野は私の将来の目標であるウエディングプランナーという職業に直結しているとともに、佐賀大学では専門として学ぶことのできない分野であるため、そこにしかない学びを吸収できるという利点があります。ウエディングプランナーというと留学とは無縁と思われがちですが、グローバル化するなかで国際結婚や海外ウエディングの需要が現在高まっており、英語力・自ら行動する能力・コミュニケーション能力が大きな役割を果たすと考えました。実際に授業を受けたり、教授や友人と会話することが英語力向上のモチベーションになることはもちろん、日本を離れてマイノリティーとして慣れない環境で生活することで自ら行動する能力が磨かれ、多くの人との新たな出会いの中で積極的に自分の思いを伝えようとする努力がコミュニケーション能力の向上につながります。第二に、上にも書いたように、私は去年の夏に短期プログラムでSRUを訪ねており、そこでの授業やホームステイを通して出会った現地の友人やホストファミリーなどとすでに交流があるからです。短い期間の中でより多くの出会いを経験し充実させるために、人脈や出会いを広げやすい環境にあります。実際、私がホームステイさせてもらったファミリーは本当に優しくフレンドリーなので、いつも私のよき理解者であり、今でもよく一緒に出掛けたりご飯を食べたりしています。また、SRUで日本語を学んでいる学生は本当に熱心で、彼らが日本に来た時にホストファミリーやパートナーとして手伝ったこともあり、今でもすてきな友達ばかりで仲良しです。
 
大好きなホストマザーとお出かけ

にかく大きい(笑)
<何を学んでいるか>
 次に、SRUでの授業について紹介します。こちらの時間割は、基本的に月水金が同じ授業1コマ50分で火木が同じ授業1コマ75分で構成されています。

月水金:Critical Writing
    Intro to Hospitality, Event management & Tourism
           Programming and Leadership for Hospitality, Event management & Tourism
           Intro to Public Relations & Integrated Marketing Communication
火木:Foundation of Sustainability

 ややこしくて長い名前が多いですが、こちらが私の今学期の時間割で、基本的に自分の好きな授業を取ることができます。SRUでは他の英語圏の協定校よりも低いスコアで一般の授業を取ることができるのも利点の1つで、私の授業もすべて一般のSRUの生徒と同じものです。簡単にいうと、他の大学ではTOEFL500点では2つくらいしか専門の授業が取れないのに対して、SRUでは4、5つの専門の授業が取れます。とはいっても、平日は2日に1回同じ授業が回ってくるのに加えて、課題もかなりタフなので毎日あたふたしています。また、教授や生徒の言っていることが理解できないのも日常茶飯事で、特に私の受けている授業は近くの人と話し合ったりグループを作るものが多いので、なかなかメンタルがやられます(笑)しかし、教授は本当に素敵な方々ばかりで、いつでも質問に対応してくれますし、留学生の意見を尊重してくれます。また、SRUはかなり田舎にあり他の地域に出たことがない人も結構いるので、留学生の意見に教授も生徒もすごく興味を持ってくれます。ちなみに、最近は新幹線の話を聞かれました。
また、短時間アルバイトという形で、週に1回だけ日本語初級クラスの生徒の会話の相手をしたり日本文化を共有するという機会をいただいています。まだ勉強し始めたばかりの子たちに説明するのはとても難しく、どうやったら楽しんでもらえるか試行錯誤中です、、、

空が広くて本当に綺麗
私の住んでいる寮(一番遠いBuilding…
<どんな生活をしているのか>
  最後に、SRUでの生活ですが、とにかくとにかく田舎です(笑)大学が1つの村?みたいなイメージで、レストラン(カフェテリア)、図書館、カフェ、ジム、寮、映画館と一通りそろっていますが、とにかくのどかなところです。ウサギやリスはかなりの頻度で出没します。交通の便が不便なのが難点ですが、校内と近くのスーパーまでは無料のバスが通っていますし、友達やホストファミリーに頼んでいろんなところに連れて行ってもらえます。また、大学を通して毎週のようにイベントや旅行が格安で企画されているので、他国からの留学生やアメリカ人の友達と仲良くなる機会がたくさんあるのもまたSRUの利点の1つです。
 こちらでは、基本的に留学生は寮に住むことになり、ミールプランに入らなければなりません。私はアメリカ人の女の子と2人部屋で、冷蔵庫・電子レンジは用意されていてトイレとシャワーも部屋に1つずつありますが、個室はないのでプライベートの空間はありません。しかし、フロアごとにサポートしてくれるリーダー(community assistant)もいますし、セキュリティーも万全で逆にびっくりしたくらいです。学生証を部屋に忘れて入れなくなったことも多々あります(笑)また、留学生のルームメイトはアメリカ人に設定されているようなので、勉強にはもってこいの環境だと思います。プライベートの空間がないことが最初はかなり心配でしたが、ルームメイトはとても優しくて落ち着いているので、気を遣わずに過ごせて快適です。ちなみに、洗濯機はフロアごとにあるので時間を見つけて1週間に1、2回利用しています。
 
入寮当日の寂しい部屋(笑)
ある日のKorean Dinner
 とにかくここにきて日々感じているのは、出会いに恵まれているということです。うまく話せず、毎日のように劣等感を感じて自信をなくしそうになりますが、みんな私が話したいことを一生懸命聞いてくれますし、めちゃくちゃな会話ながらもたくさん話して笑っていられることは幸せだなと思います。まだまだ留学生活はこれからですが、初心を忘れず頑張りたいと思います。
 
Baltimore Trip:片道約8時間の日帰りバス旅行


MentorMentee(留学生とアメリカ人のペア制度)

Pittsburg:車で1時間ほどの大きな都市

  もっとSRUについて知りたい、留学について知りたいという方がいれば、気軽に連絡してください:)

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