韓国での留学生活


佐賀大学経済学部経済学科3
藤瀬 千笑

こんにちは。佐賀大学経済学部経済学科3年の藤瀬千笑と申します。私は今、韓国・ソウルにある国民大学校に交換留学をしています。留学期間は3月から12月までで、早いもので留学して3か月が経ちました。留学前に見ていた留学日記に私の留学日記が掲載されるのは些か不思議な感じです。少しですが、こちらでの留学生活を紹介します。
私は以前から海外で生活することに対して漠然とした憧れはあったのですが、留学するほどの強い思いはありませんでした。しかし、留学された先輩方のお話を聞いたり、2年生の夏に参加した佐賀大学の短期海外研修プログラムで韓国・大邱で3週間生活したりしたことで、留学への興味がより深いものになりました。将来について考えることを煩わしく思っていた私ですが、このまま何となく大学生活を終えたくない、大学生の貴重な4年間をもっと有意義なものにしたいと考え、交換留学を決意しました。また、韓国で長期間生活することで言語やコミュニケーション力だけでなく、専攻の地域と国際の分野や所属している研究室の学問領域である地域・都市経済のあり方に対しても理解を深めることができるのではと考えたことも留学を決意した理由の一つです。そうして2年生の後期に思い立って、今に至ります。




 
国民大学校は、ソウル北部に位置する比較的地方の大学です。しかし、韓国は地下鉄やバスといった交通網が発達しているので、簡単に色々なところに行くことができます。また、ソウルは韓国の首都だけあって興味深い場所や催しが多くあります。4月下旬には、燃灯祝祭という毎年釈迦の誕生日にあわせて行われる韓国の仏教徒の祭典がありました。仏教徒たちが10万個あまりの燃灯を持って東大門から鍾路まで行進する様子は大変幻想的でした。明洞などの多くの人で賑わう観光地はもちろん、このような歴史的行事や朝鮮王朝時代の故宮といった様々な顔があるのもソウルの面白いところだと思います。


 


 

  授業に関してですが、前期は英語でビジネスや文化を学ぶ授業と、韓国語の授業を履修しています。先日のビジネスの授業では、各国のビジネスに対する振る舞い方や価値観をテーマとしたプレゼンテーションを終えました。この授業は英語で開講されているのですが、本当に英語が堪能な学生ばかりで、最初は自分の拙い英語力が恥ずかしく上手く意思疎通ができなかったり、先生が言う冗談も分からなかったりしましたが、最近は徐々に楽しめるようになりました。また月曜日と水曜日の夜は、鐘閣駅の近くで韓国語を勉強しています。私はこちらの大学でも経済学科に所属しているので、後期からは自学科や佐賀大学で所属している研究室の学問領域の学習にも取り組みたいと考えています。

私は言語としては英語と韓国語を勉強しているのですが、どちらも中途半端で全くできない自分に落ち込むこともあります。もちろん全てが思い通りにいく訳ではありませんし、語学力やコミュニケーションに焦りや戸惑いも多々ありますが、刺激的な毎日に留学できた喜びを感じています。韓国人は、勉学だけでなく多方面で努力する人が多く、良い意味で感化されています。特に試験期間は、どこのカフェも勉強する人ばかりで席が見つからないほどです。また、彼らは他人に干渉せず無関心な人が多い一方で、知人や先輩、後輩との関係が大変親密であるように感じます。道行く韓国人の、日本人とは違う行動にえっ、と面食らうこともありますが、最近は逆に私が神経質すぎるのではとさえ思えるようになりました。
最近強く感じることは、外国人はもちろん日本人も含めて留学しなければ出会うことのなかった人たちに出会うことができ、交流の幅を広げられたことのかけがえのなさです。これらの出会い、経験が将来の糧になると信じて、残りの留学期間が実のあるものになるよう励んでいきます。

最後になりますが、私の留学日記を読んで、少しでも韓国や留学に興味を持っていただけたら幸いです。ありがとうございました。

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