~中国への留学~


 
 你好!こんにちは。私は文化教育学部国際文化課程欧米文化専修3年の中野結歩です。

現在、中国の北京工業大学に1年間の交換留学をしています。北京に来て約5ヶ月が経ち、こちらでの生活にもたいぶ慣れてきました。今回、このツナガル留学日記を通して“中国での留学生活”についてみなさんに少しだけご紹介したいと思います。

 
〇クラスのみんなと食事

 

◇留学の経緯・動機

  どうして欧米文化専修の私が今こうして全く違う中国に留学しているのか、不思議に思う方もいると思います。私は大学に入学したころは“英語”が好きでいつか英語圏に留学したい、英語の教員免許を取りたいと思い英語系の授業を取っていました。しかし、第二外国語では将来何かの役に立つかもしれないと中国語を選択しました。初めて触れる中国語はとても新鮮で、面白くて、中国語の授業が毎回楽しみでした。しかし、英語の教員免許を取りたいという思いも強く、1年生の最後に私は欧米文化専修を選択しました。2年生の夏休みに中国語の先生の後押しと友達の誘いにより、SUSAPに参加しました。初めての海外での生活、日本とは違う文化の発見、現地の人が話す中国語、自分の中国語・英語力不足を実感、と2週間でたくさんの刺激を受けました。それがきっかけでもっと中国語を話せるようになりたいという気持ちが強くなっていた時、交換留学の枠が空いているという情報を聞き、現地で中国語・中国の文化を学べる大きなチャンスだと思いました。ただなんとなく過ごしてきた大学生活を変えたい、そんな思いもありました。これが私の留学した動機です。

 

◇大学の授業・試験

 大学での授業の時間割や生活については7月に更新された諸熊さんのツナガル留学日記に詳しく書かれているのでそちらを見てください。

私は授業と試験の内容について詳しくお話ししたいと思います。総合(文法・内容理解)の授業では中国語の長文を読解していく、その中で出てくる単語・文法を先生が解説してくれるのを聞くという大学の講義と同じです。試験も同じで筆記のみで、教科書で習った単語や文法などをしっかり復習していれば、それほど難しくはないです。しかし、日本人が慣れていない“口語”の授業・試験はとても難しく感じます。授業では、対話形式の教科書を読んだり、そこに出てくる単語やフレーズを使って自分で文を考えたり、実際にみんなの前で対話をしてみせたりします。試験は教科書の内容に沿って先生と対話する、自分の意見を言う実技試験です。また、リスニングの授業は教科書の問題を聞いて、隣の人やみんなと討論しながら答えを出すという形式でした。試験は筆記のみです。HSKの授業は解き方のポイントなど先生が解説、試験は正式なHSKの問題を解くというものでした。書画の授業では自分の好きな四字熟語を書いたりエビの絵を描いたりしました。日本とは違う書法を学べて、とてもいい経験になりました。









〇授業中の様子


 

〇書画のエビのお手本



私自身、しゃべることが特に苦手で、来たばかりのころは先生に当てられてもうまく答えられない、言いたいことが伝わらないと悔しいことばかりでした。その悔しさをバネにして、授業の前の日は予習をたくさんしたり、中国人や留学生の友達と会話の練習をしたり、個人的に先生と対話の練習をしたり今ここにいるからこそ出来ることを精一杯やりました。今、こちらの学校で一学期を終えて、自分の成長をすごく感じています。来学期もまた一回り、いや二回り成長出来るようにここで出来ることをしっかりやっていきたいと思います。

 

◇中国での生活

 私が中国に留学するにあたって家族や友達、そして私自身が一番心配したのは、“空気”でした。しかし、実際に住んでみると思っていたより大きな影響はありません。確かに、PM2.5がすごく高い数値の時もありますがそんな日は、PM2.5用のマスクをしたり、家から出ないなどの対策をすれば大丈夫です。家から出られないほどひどい日は1ヶ月に1回あるかないかで、空気が澄んでいる日の方がむしろ多いです。北京ではほとんど雨も降らないし、空気が乾燥しているので洗濯物がすぐに乾いてとてもありがたいです。気温は今は日本と同じくらいでけっこう暑いです。



〇中国の空気が澄んだ日の空

 

もう一つ中国に留学する上で心配していたのは“食べ物”です。ニュースなどの影響からか、中国の食べ物を安全だとは思えず、北京に行く前に日本の市販の薬をたくさん買っていきました。しかし、思っていたよりお腹を壊すこともなく、毎日食べたいものを普通に食べています。学食はメニューが豊富で、とても安いです。学食だけに限らず、外で食べる時もそうですが、なにしろメニューが読めないし、意味が分からないものも多いので毎日が挑戦です。とてもおいしいものもあるし、苦手で食べれないものもあります。見た目と味のギャップに驚くことも多々あります。でも、こんな経験現地に住んでるからできることなので、どんどん新しいものに挑戦して中国の食文化についても学んでいきたいなと思います。


 


 〇学食



 〇お店で食べる中華料理

 

また、中華料理に飽きたときや節約したいときなどは、自分で市場やスーパーに行って材料を買いに行って自分で作ったりもします。中国は物価が驚くほど安いので野菜や卵、肉などたくさん買って作って食べても1160円くらいです。以前みんなでお好み焼きを作りました。そういう生活もとても楽しいです。

 

中国人の生活の中ですごく大きな役割を果たしていると感じたのは“通販・デリバリー”です。中国にはたくさんの通販アプリがあり、品物も食品から生活用品、電化製品、衣服、化粧品、本などとても充実しています。中国の通販ではなぜだかは分かりませんが、怖いくらい安いです。私もどうせここにいる間しか着ないし…と思って服を買いましたが、日本に持って帰りたいくらい安くていい商品もたくさんあります。配達も基本的に頼んでから35日で届くのでとても便利です。またデリバリー業も発達していて、朝・昼・夜ご飯全て多種多様のデリバリーができます。携帯のデリバリーアプリでお店と食べたい物を選んで携帯の電子マネーでお金を払えば、バイクのお兄さんが持ってきてくれます。私たちもよくこのアプリにお世話になっています。こうやって中国の生活に溶け込んでいます。







  〇デリバリー



 

◇最後に

 中国に留学して5ヶ月が経った今、まだまだ中国語が話せるとは到底言えませんが日々少しずつレベルアップしていると感じます。ここには書ききれなかった留学してよかったなと思うことがまだまだたくさんあります。何が得られるか、どれだけ得られるかは人それぞれで、自分次第だと思います。留学に興味がある、でも一人では…と迷っている方はまずは友達を誘ったりしてSUSAPに参加してみることをオススメします。私もSUSAPに参加したきっかけは友達の誘いでした。もしかしたら、身近に同じように興味を持っている人がいるかもしれません。まずは、気軽に友達に声をかけてみてはいかがでしょうか?

 

私も残りの6ヶ月の留学生活を無駄にならないように精一杯過ごしていきたいと思います。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

 

 

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