つながる留学日記 from北京工業大学


 

 大家好!みなさんこんにちは。

私は文化教育学部国際文化課程3年の諸熊優帆です。現在中国の北京工業大学に留学しています。2月に北京に来て早くも5ヶ月が過ぎようとしています。毎日新しい発見ばかりで刺激のある日々を過ごし、気付けばもう7月。こちらに居られるのも残り半年だと思うと本当にあっという間です。

 

今回、主に留学の動機””北工大での大学生活””中国での生活 この三つに重点を置いて皆さんにお伝えできればと思います。

 

 

留学の動機

 

 私が中国に留学することを決めたのは、ごく簡単なことです。「中国語が好きだから。中国語をもっと深く学びたいから。」これが私を中国に留学しようと思わせた最も大きな理由です。私は大学に入ってから中国語を勉強し始めました。それ以前から中国に特別興味関心があったわけではありません。しかし学んでいくにつれて中国語の魅力や奥深さに魅了され、気付けば中国という国に対する興味が出てきて、実際に中国の生活に触れてみたいと強く思うようになりました。将来中国語を使って日本と中国の架け橋になれるような仕事がしたいというのもありますが、日本で本格的な中国語を勉強するには限界がある、ならば中国に実際行って勉強すればいいんじゃないか! きっかけはこんな感じでした。

 

 

◯北工大での大学生活

 

 私が留学している北京工業大学は、名の通り理系中心の大学です。とても多くの留学生がアジア・アフリカ・ヨーロッパ、世界各国から中国語を学びに来ています。今期、日本人の交換留学生は佐賀大学から来ている5人だけなので、他の国の人とコミュニケーションをとる機会はとても多く、中国語での会話を中心とした学習環境にはとても最適だと思います。



△大学内。天気がいいときはとても綺麗です

 

 授業はほぼ毎日、日にもよりますが朝8時開始が基本で、多いときは夕方の5時くらいまで授業があります。内容は口語・リスニング・総合(文法や内容理解)・HSK・書画・太極拳などです。45分毎に休憩を挟むので、キツイと感じることはありません。むしろ自分が学びたい中国語を学べているわけなので、授業終了の時間になると、もう終わり!?という感じになることが多いです。

 クラスは5クラス編成で、私は前学期、ちょうど真ん中の3級で授業を受けました。留学先に来てすぐにクラス分けのためのテストを受けたのですが、日本で中国語を勉強してきた日本人留学生に多く見られる書けるし読めるけど話せないという悪い部分が出てしまい、初めは何も話せず、授業で先生が何を言っているかも聞き取れず、しばらく不安で辛い思いをして過ごしました。ですが授業を受け続けていると、耳が慣れたのか先生の言葉が自然と分かるようになってきて、自分の発音にも少しずつ自信が出てきました。

 私のクラスメートたちは、韓国・ルワンダ・スーダン・アイルランド・カザフスタン・キルギスタンなどから来ています。皆とても明るく、私が中国語を全く話せなかった頃から、気さくに話しかけてくれました。休み時間は彼らとお互いの国のことを話したり、一緒にご飯を食べに行ったり、和気藹々と過ごしました。

 


クラス写真

 北京工業大学では様々なイベントが催されます。私は運動会や国際デー、中国語の大会などに参加しました。国際デーではそれぞれ自分の国の食べ物を用意し振舞ったり、伝統の踊りを披露したりで、他国の文化を知ることのできるとてもいい機会でした。私たち日本人はみたらし団子を作りPPAPや恋ダンスを踊り、日本の浴衣やPPAPは外国人に大人気でした。


 


△PPAPを披露

 

 

◯中国での生活

 

 北京での生活は、とても快適です。物価は日本に比べると遥かに低いので、ご飯も安い値段でお腹いっぱい食べることができます。さらに北京は大都会なので至る所に地下鉄の駅があり、さらに運賃が有り得ないほど安いです。地下鉄以外の交通手段では、主に自転車を使います。中国には至る所に公共用自転車があり、しかも乗り捨て可能なのでとてもとても便利です。

 


△羊肉串。行きつけのお店で、ここの羊肉はとっても美味しい!

 

 中国で最も優れているなと感じるのは、微信という日本でいうLINEのようなアプリです。連絡を取るときは勿論、お金を払うときもこのアプリを使います。スーパーでも飲食店でも露店のようなところでも基本的に使えます。現金を持ち歩かなくていいので少し安心です。その上割り勘の機能などもついておりとても使えます。

 

 北京に来て5ヶ月、たくさんの観光地に足を運びました。例えば、天安門、故宮、北京動物園、頤和園、円明園、景山公園、北海公園などなど・・・ 京劇を鑑賞したり、琵琶の演奏会を見に行ったりと文化にも触れました。 他国の友達とたくさん遊びに行ったので、中国語を話しながら中国の歴史に触れて、とても有意義な時間を過ごしました。

 

△景山公園から一望できる故宮

 

 また、4月には天津、5月には内モンゴル自治区、6月には青島へ、北京以外の都市にも旅行に行きました。北京とはまた違うその土地の雰囲気を楽しみつつ、観光地を巡って歴史を感じることができました。特に内モンゴル自治区は独特な気候と風土で、また新たな中国の一面を知ったような気がしてとてもワクワクしました。内モンゴルの郷土料理ははあまり私の口には合いませんでしたが、砂漠に行ってラクダに乗ったり、草原で馬に1時間乗ったりと、そこでしか出来ないような体験をたくさんして、かなり貴重な経験だったなと思います。

 


内モンゴルの砂漠でラクダに乗る




内モンゴル自治区で馬に乗る 韓国人の友達7人+日本人3人

 


さいごに

 

 北京で5ヶ月過ごしてみて思ったのは、海外での生活は自分の新たな一面を引き出してくれるということです。私は中国に来て、日本に居た頃より自分の考えを主張することができるようになった気がします。また、日本での生活とは様々な面で異なり、実際に中国で生活してみると日本との文化の違いを感じさせられることが本当に多いです。毎日新しい発見ばかりで、なぜこうなるのかと考える日々はとても充実しています。

 留学してみようか迷っている方がいらっしゃったら、是非行動に移してみてください。きっかけはどんなに小さなことでもいいと思います。もし語学力に不安を感じていても大丈夫です。先に述べたように現地で過ごしているとだんだん話せるようになると思います。海外で生活し、日本との違いを肌で感じ、そこで色々なことに挑戦してみる。自分がたくさんの可能性を秘めていることをきっと感じることができます。私もあと半年中国で悔いのないようにたくさんの経験をして帰って来たいと思います。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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