アメリカでの留学



こんにちは。私は経済学部経済法学科4年の平岡由妃です。アメリカのオレゴン州にあるパシフィック大学で1学期間の交換留学をしています。こちらに来て約3ヶ月が経とうとしており、勉強や生活にも慣れ、充実した留学生活を送っています。
みなさんは今、留学に対してどのような思いを抱えていますか?期待や興味、もしくは不安や恐怖かもしれません。いずれにしても、このツナガル留学日記がみなさんの留学の良いきっかけの一つになったら嬉しいです。

● 留学を決意するまで ●

私が留学したいと思ったきっかけは、就職活動の第一歩である自己分析です。今の"自分について"と"将来就きたい職業"を真剣に考えた結果、教育についてもっと学ぶ必要があると気が付きました。私は教職の授業は取っていたものの、経済学部所属であり、教育についての知識量や経験値が足りませんでした。したがって、夢を叶えるためにはもっと教育の勉強をして自信をつけなければと思い、就職活動をせずに留学をするための勉強に力を入れました。ただ、この時点で留学をしたいと思った国はアメリカではありません。自分が学びたいことを学べる国へ行きたいと思い、休学をしてTOEFLの勉強をしました。しかし、希望していた国の大学が求めるスコアには及ばず、とても悔しかったです。ただ、その勉強の成果は少しずつ出ていて、このパシフィック大学が求めるスコアには達していました。改めてパシフィック大学について調べると、私が学びたいと思っていた分野の授業があり、今までに交換留学をしていた方々が遺している資料からも魅力を感じたので、パシフィック大学への交換留学を決意しました。

● 大学の授業について ●

私が受けている大学の授業は週8コマです。日本とは異なり、1コマの授業時間が一定ではなく、1コマ3時間のものもあります。授業は全て英語で、最初は正直辛かったですが、日常から英語に触れているおかげか、だいぶん理解できるようになりました。現地の学生は勉強に対する意識が高く、こちらのモチベーションをさらに引き上げてくれます。週に同じ授業が23コマあるので授業の進行が早く、その度に課題も出されるので、毎日勉強をしないと追い付きません。そこが少し大変だと感じることもありますが、先生方はみんな優しく、オフィスアワーやメールなどを使って、気軽に質問できます。現地でできた友達とも共に教え合いながら、忙しくも楽しく勉強しています。他の日本の大学から交換留学で来ている学生もいるのですが、彼らの勉強意識も高く、現地の学生だけでなく日本の学生のみんなからも毎日刺激を受けて、自分の英語力の向上に努めることが出来ています。個人的な話になりますが、こちらで1度、TOEFLの試験を受けました。日々の授業と課題で忙しく、TOEFLの勉強はあまり出来ていなかったのですが、今までのベストスコアを取ることが出来ました。試験は能力の指標の1つに過ぎませんが、それだけでも英語力が上がったと実感できました。


【日本に関心がある学生が集うサークルの活動時】





● 大学の生活面について ●

先ほど、平日の大学の授業について触れましたが、休日は自由に過ごしています。パシフィック大学から電車などを使えば簡単に街へ行くことができるので、大学以外の様子も分かり、土日や季節限定のイベントなどにも参加できます。また、金曜日の夜と土曜日の夜は基本的に大学内でパーティーや映画鑑賞会などが行われています。そういう場に参加することで、友達の輪も広がり、アメリカの文化も体験できます。パシフィック大学は生活面のサポートがしっかりしており、私たち留学生のサポートをしてくれるオフィスや、24時間大学内を巡回している大学の警察的存在の人達がいます。留学は、勉強も遊びも真剣に楽しく且つ安全に過ごすことが大切です。パシフィック大学のおかげで、私はそれを叶えることが出来ています。

充実した留学生活を送るためには、日頃から精神の健康を保つことも大切です。私は、ルームメイトや友達との相性が、心の安定を保つための大きな要因の1つになると考えます。私自身はルームメイトと相性が良く、2人で(恐らく)約10畳の部屋のシェアしているのですが、ケンカは一切無く、先日もルームメイトの友達も含めて遊びに行きました。しかし、他の日本人留学生の友達や、交換留学の経験がある日本人の方の話では、ルームメイトと相性が合わず、ケンカばかりする場合もあるそうです。仲良く快適に過ごせる方がいいと思うのですが、ケンカの経験がある人達は、英語力が伸びたと言っています。またそれによって、意思疎通が図れるようになります。良い人間関係を築くことは簡単なことではなく、言語が通じないとなると尚更です。しかし、どんな相手であろうとも、自分の意見を伝える努力は、自分の英語力を上げると共に相手との交流の機会を増やします。自分の心のケアをしっかりと行い、充実した留学生活にするためにも、出会いを大切にし、良い人間関係を築いていこうとする意識が必要です。

【ルームメイトに日本の駄菓子を食べてもらった時】
 

また留学先での生活において重要なことは、自分がやりたいと思ったことに対して行動するということです。私は幼児教育に興味があって留学しました。しかし、私のTOEFLのスコアでは自分が受けたい授業を選ぶことが出来ず、結局教育の授業は受けていません。これは留学に来る前の期待や計画と大きく異なり、最初は自分の力の無さに悲しくなりました。でも、せっかくアメリカに来たのに自分が学びたいことを何も学べないのは非常に勿体ないと考え、個人的に教育学部の先生に連絡を取ったり、教育活動に参加できるボランティアを探したりしました。そんな中、こちらで知り合った友達が、実習で普段から幼稚園に通っており、その繋がりで私も週2日で大学の授業の空きコマの時間帯に、幼稚園で先生や子ども達の活動を助けるボランティアと視察をさせてもらえるようになりました。

一方で、私はホームステイにも興味があり、今までパシフィック大学に来た留学生でホームステイを経験した人がいないか調べました。すると、何度も留学生の受け入れをしている方に出会え、ご自宅に招待してもらうことができました。現地で仲良くなった友達も、家に招待してくれることがあり、学校内の生活とは別の、アメリカの人々の生活に直接触れることができました。これは、先ほどの良い人間関係を築くことにも繋がるのですが、自分が行動することで友達の幅が広がり、チャンスが増えます。留学は限られた期間なので、出来るだけ早めに行動して、そこでしか出来ない経験を増やしていくことが、留学生活を充実させるコツなのではないかと思います。



【プライベートで留学生の受け入れをしているお宅で、そこの友達家族と一緒にDinnerをした時】
 
【ルームメイトの友達のお宅にホームステイをした時】
 

● 最後に ●

このツナガル留学日記を読んでいる皆さんは、少なからず留学に興味がある方だと思います。まずは、自分は何をしたくて、何に迷い、何をすべきなのか、考えてみて下さい。分からない場合は、佐賀大学の国際課を訪れることをお勧めします。私も大変お世話になりました。留学をすることが全てという訳ではありませんが、留学は自分の価値観・生き方・人生に影響を与え、特別な財産になります。この日記がみなさんの第一歩に繋がりますように。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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