你好~!



你好~! 皆さん、こんにちは。 私は、経済学部経済学科3年の小島千佳です。今年の9月から、台湾の国立政治大学に交換留学をしています。12月も下旬に入り、早くも留学期間の3分の1が過ぎてしまいました。今回は留学に至るまでの経緯、台湾での生活、キャリアプランとの関係について書かせていただきたいと思います。


《留学を決めたきっかけ》


 私は幼い頃から、英語や外国の文化への興味・憧れを強く持っていました。姉妹都市訪問団での経験や、国際交流科のある高校への進学で、“語学力を活かして世界中で働きたい”というざっくりした夢を持つようになり、大学では必ず1年間の留学に行くと決めていました。長期留学に踏み切る前に、まず大学2年生の夏に短期のカナダ・ウィルフリッドローリエ大学でのLEAFプログラムに参加しました。元々は英語圏への留学しか頭にありませんでしたが、LEAFで中国人の友達に出会った事がきっかけで中国語にも興味を持ち始めたことと、台湾の政治大学に留学されていた先輩のお話を聞いて、今回の交換留学を決めました。



《台湾・台北・政治大学について》



・交通面


 政治大学は台北市の郊外にありますが、20分ほどバスに乗れば中心地に行くことができます。台北は公共交通機関が発達しており、どこに行くにも非常に便利です。MRT(地下鉄みたいなもの)、バス、Youバイク(レンタル自転車で、街中に多くの駐輪スポットがあるので、どこでも借りられてどこでも返せます)などがあります。すべて悠遊カードというICカードで運賃を払うことが出来ますし、学割もあります。


・天気


 政治大学の周りにはたくさん山があって、空気がとても綺麗です。しかし、本当によく雨が降ります。台北の中でも特に雨の多い地域だと思います。なので、毎日折り畳み傘は必ず持ち歩いています。夏はとても蒸し暑く、冬は日本に比べて暖かいです。12月に入ってからでも、日中の気温が24度の日もありました。台北の冬は、あまり寒くなく過ごしやすいですが、特に天気が悪い時期なので、心身ともに疲れやすいのが特徴だと思います。


・授業


 今学期は週に1回のPart-time MandarinEconomicsWorkshop on Sustainability Issueの3つしか履修していません。政治大学は英語で開講されている授業が多くありますし、TOEICのスコアや専攻に関係なく好きな授業をとることができます。また、ビジネス分野で非常に有名な大学なので、佐賀大学では受けられない授業もたくさんあります。今期はどれくらい時間に追われるのか分からなかったので、余裕をもって少なくしましたが、来学期はもう少しビジネスや経済に関する授業を増やすつもりです。

 中国語に関しては、台湾に来るまできちんと中国語を勉強したことがなかったので、ドイツ・フィンランド・ブラジル・タイなど様々な国の学生と0からビギナーコースで楽しく学んでいます。私はプレイスメントテストを受けずにビギナーに入りましたが、漢字が分かるのでクラスのテストではあまり苦しむことがありませんでした。それでも、せっかく台湾で学べるなら、留学前にもっと中国語を勉強しておくべきだったと反省しています。

 Workshopについては、留学生向けの授業で、アジア人は私だけでした。最初から、英語力も知識量も他のクラスメートとの圧倒的な差を感じていましたが、この授業を最後までやり切ることを今期の挑戦にしようと決めていました。中でも最後のグループプレゼンでは、グループ決めの段階から最後の最後まで、口から内臓が出るんじゃないかと思うほど緊張と不安でいっぱいでしたが、やりきったという満足感は得ることができました。日々の授業での発言やプレゼンでの魅せ方に刺激を受けると同時に、自分の未熟さを痛感しましたが、クラスメートから学んだところは来学期や帰国後のゼミ活動などに活かしたいです。

 また、この授業の一環として、先日2泊3日のField Tripに行ってきました。これが授業の一環?と疑うほどハードな山登りをしたり、小さな部落を訪れたりと、旅行では行けないような所で特別な体験ができ、とても印象深かったです。

 
Workshopと別のクラスと合同でのField trip in 宜蘭


【ジャイアントツリー】


・寮と食事


 キャンパスから徒歩15分ほどの山の上にある女子寮に住んでいます。4人部屋1カ月約9000円で、それと別に、エアコンはプリペイドカード(1枚約2000円)を4人で購入し使っています。私の部屋ではあまりエアコンをつけないので、約4カ月経ってもまだ1枚目のカードを使っています。これだけ安いので仕方がありませんが、シャワールームやトイレはあまり綺麗とは言えませんし、部屋の中でWi-Fiが使えないことや山の上に寮があることなどが理由で、9月の時点で引っ越した人もいました。しかし慣れてしまえば問題なく快適に過ごせますし、色んな国の学生と同じ部屋で生活をすることなんてなかなかできない特別な体験だと思うので、私はこの寮にしてよかったなと思っています。

 ルームメイトはドイツ・フランス・韓国からの学生で、専攻もバラバラです。トラブルがある部屋もあると聞きますが、私のルームメイトは本当に優しくて明るくて、お互いに思いやりながら生活できているので、ストレスを感じる事もありません。たまに遊びに行ったり、お互いの国の話をしたり、毎日楽しく過ごしています。


【机・ベッド・クローゼット】


 食事に関しては、寮に電子レンジや冷蔵庫はありますが、キッチンがないのですべて外食です。160NTD(約240円)も出せばお腹いっぱい食べられますし、もっと安く済ませることもできます。大学の周りや寮にも様々なレストランがありますし、バスに乗って美味しそうなご飯屋さんや夜市に行くことも多いです。

滷味

【大学の食堂にあるビュッフェ】

・その他


 政治大学はイベントが充実しています。留学生向けのイベントや旅行を企画してくれる団体が3つ(IY,IA,SA)ありますし、キャンパスにテントが並んで、フリーマーケットが開かれたり、ダンス部のショーがあったり、いつも活気にあふれています。現地の学生や、様々な国の学生と仲良くなれる機会がたくさんあるのも政治大学の良いところです。

南投への旅行(IY)①


南投への旅行(IY)②

フリーマーケット

《キャリアプランと留学》


 私は大学で開発経済学のゼミに入ったことで、世界中の人々の生活を豊かにできる仕事がしたいという気持ちが芽生えました。そのためには語学力はもちろん、日本視点だけでなく多角的に物事を見る力や、様々な価値観や文化に触れることが必要だと思いました。それが出来る1つの手段としてあるのが留学だと思います。たった1年の留学を終えた後で、一気に国際人になれる訳では決してないですが、3カ月強過ごした今、多くの出会いと経験の中で何か日本にいた時とは違うものを感じられている気がします。

 実際台湾に来てから、桃園国際空港から台北市内へのMRTを通したのは、日本の商社とメーカーだと言う話を聞き、日本の技術やノウハウが他の国の生活をより豊かにしていることを身近に感じられて、感動し、将来どんなことがやりたいかを改めて考えるきっかけにもなりました。


《最後に》


 ここまでの留学生活を振り返ってみると、私はとにかく出会いに恵まれ、クラスメート・寮の仲間・バディなど多くの人達のおかげで、なんとか目の前の課題を1つ1つ乗り越えられて来ました。留学前に想像していたストイックな自分とは程遠い留学生活を送っていますが、それでも出会いや自分に向き合う時間が多くある留学で得るものは多いです。なので、長期留学にこだわらずとも、是非SUSAPなどで一度思い切って外に出てみてください!

ありがとうございました。

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