在北京的生活

大家好!皆さんこんにちは。現在中国の北京工業大学で留学させていただいています経済学部4年の江崎美帆です。半年の留学生活も残り1か月半ほどになりました。今回は簡単に中国の紹介と留学の動機、北京での生活について書かせていただこうと思います。

<中国>

 皆さんは中国というと何を思い浮かべますか。人が多い、中華料理、パンダ、など様々だと思います。その通りパンダも可愛いし料理もとてもおいしいです。中国の人口においては国連の報告によると2016年時点で138230万人をほこり、世界人口の約19%を占めています。北京で生活していると行く先々にいる大勢の人を見て、もう人に会いたくない!と思うことも多々あります。また、中国の経済に触れてみると中国経済は2007年までに著しい経済成長率を誇り、1980年以降大きな発展を遂げたと言われています。しかしその一方で問題となっているのが環境問題です。経済成長と環境問題は深く関係していて、急速な経済成長に伴い環境汚染が深刻化しているのです。中国はそんな光と闇を抱えた国でもあります。


 

<留学の動機>

 私は大学の外国語(英語と中国語)の授業がきっかけで海外留学に興味を持つようになりました。ゼミでの環境と、経済に関する学習や大学内外での留学生との交流を通してアジア圏への思いが強くなり、SUSAPを利用して中国の杭州市にある浙江理工大学での1か月の留学プログラムに参加しました。このとき中国への関心が大きくなり北京への留学を決めました。

<北京での生活>

 よく聞くフレーズですが私の留学の始まりは大きな挫折から始まりました。私は短期留学経験や旅行、語学試験を通して中国語はとても身近になっていたので留学先では直ぐに慣れると思っていました。しかしいざ北京に降り立つと、北京の人が話す言葉は聞き慣れず理解できないどころか自分が話すことにも自信を無くしてしまうというところから始まりました。

 大学の授業は中国語の授業を履修しつつ経済の授業の聴講に行っています。授業は毎朝8時から午後の授業がある日は15時過ぎに終わります。中国語のクラスでは自分が入りたかったクラスにはリスニング力の部分で及ばずに入れず最初はとても悔しかったですが、毎日の刺激的な授業やクラスメートとの交流、日々の学習を通しての進歩が数字として表れてきています。
 
 中国語の授業は主にスピーキングと総合の二つのクラスがあります。スピーキングのクラスでは私にとって一番の難関である中国語でのプレゼンテーションがあります。題目はとても難しいというわけではありませんが、慣れない中国語を用いて様々な国籍の学生に自分の意見の趣旨を伝えるのは、想像よりもとても難しいです。ただ、とにかく伝えようとする気持ちが大事だと思わされることは多いです。
 また、経済の授業では中国の経済史についての授業を聴講しています。まだ先生の話を聞き取れないこともありますが、図書館で経済についての本を必死に読み込んだり中国人学生の助けをもらったりしながら中国の経済成長の要因や環境問題との関連について現地の学生と一緒に討論できる時間はとても有意義です。中国人学生から見た中国経済は当然ながら私の視点と全く違っていて新しい気づきがたくさんあります。




 授業以外では日本に興味のある中国人学生との交流や日本語の先生になって授業をしたり、日本の料理を一緒に作ったり、日本について考える時間もたくさんあります。海外での生活や学習、様々な人との交流を通して培った価値観を持って日本について考えることができるのはこれから社会人として生きていくうえでもとても意味のあることだと思います。





 次に、食事、天気、寮について少しずつ書きたいと思います。

普段の昼食は学校の食堂で済ませることが多いです。とても安くて毎日様々な中華料理を満喫できるので食べることが大好きな私にとっては毎日の楽しみの一つです。また、寮の近くにも安くておいしいお店がたくさんあり、夜はそこで食べることも多いです。


次に北京の天気についてですが、北京の冬はとにかく寒いです。北京に来た8月ごろはとても暑くて毎日汗がダラダラでした。でも冬に入った今の時期は、あのころからは信じられないくらいに寒いです。北京は日本の東北と同じくらいの緯度にありとにかく寒いです。こんなに寒いところで長い間生活したことがなかったので毎朝起きるのは一苦労です。

寮について、二人部屋の寮に住んでいて今まで経験した中国の大学の寮の中では綺麗で清潔な方だと感じています。私のルームメイトはイラン人で、イラン料理をごちそうしてくれたりペルシャ語を教えてくれたりととても親切です。お互いの文化の違いを受け入れつつ毎日楽しく生活しています。


 

<最後に…>

留学に踏み出すのには勇気がいると思います。今まで暮らしたことのない土地に、しかも長い間旅立つのは不安になることもあります。実際に私もこの留学を決断するまでに少し時間がかかりました。また準備不足なところもあり先生方にたくさんのご迷惑をかけてしまったこともありました。でも留学生活は誰もが経験できるものではなくとても貴重な経験になります。私は今留学できていること先生方をはじめ、支えてくれた家族、友達にとても感謝しています。残り少ない留学生活ですが後悔のないように過ごしたいと思います。
 
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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