台湾での留学生活



 こんにちは!現在台湾の国立東華大学へ交換留学している経済学部経済学科3年の小早川弓佳です。昨年9月から今年7月までの10か月の留学を予定しており、現在ちょうど折り返し地点というところです。今回はこちらでの生活など少し紹介させていただきます。

 【東華大学の魅力】

 一つ目は日本人の学生が少ないことです。東華大学の敷地は264ヘクタール、佐賀大学の本庄・鍋島キャンパスを合わせた敷地の10倍ほどありますが、その中で本科生、交換留学生合わせて日本人学生が10人もいない環境の中で勉強することができます。台北などでは道を歩いていて日本人に出会ったり、日本語を話せる店員さんも多いですが、東華大学のある花蓮ではそういうことはほとんどないと言っていいでしょう。どこで買い物するにしても日本語はまず通じませんし、英語すら通じないところもとても多いです。そのような環境で日々過ごしていると自然に中国語を学ぶ機会は増えます。
 二つ目は空気や寮が綺麗なところです。そんなこと当たり前だろうと思われるでしょうが、台湾や中国の他の大学の方のお話を聞いてラッキーだったなと思うことがあります。寮については後ほど記述させていただきます。

大学敷地内での写真、広いです!

【授業】

 International Financial Management、Human Resource Management、 Business Communication、Chinese、 日本語クラスの5つを履修しています。最初は少ないかなと心配していたのですが、1つの授業は13時間連続で行われるので意外と少ないとは思いません。また文系理系を問わず英語での授業が開講されているので、英語で履修したい人は英語での授業(台湾の方より海外からの留学生が多く自分が台湾にいる感じがしない時が多々あります!)、中国語で履修したい方はフル中国語での授業も受けられます。私は英語での授業を履修しているのですが、授業についていけないなと感じることはあまりありません。ただネイティブの先生の中にはかなり速いスピードで話す先生や授業中に意見を求める先生もいらっしゃるので、リスニングなど苦手な方は少し大変かもしれません。Chineseクラス、中国語を学ぶクラスは5段階のレベルから選ぶことが可能であり、自分のレベルに合わせて中国語を学ぶことができます。私の場合は恥ずかしいことに台湾に行くまで中国語を勉強していなかったのでFundamentalという基礎クラスを履修したのですが、そこでランゲージパートナーを紹介して頂いたり、台湾人や中国人の友達のおかげで次からは2つか3つ上のクラスを取ることになると思います。日本語クラスはたまたま出会った先生のクラスを履修させていただきましたが、私にも簡単な中国語テストを用意してくださったり、友達もできたので本当に取ってよかったなと感じました。

【生活】

 多くの学生が大学内にある学生寮に住んでいます。私も最初の3か月は寮に住んでいました。寮は基本的に4人部屋ですが、希望すれば2人部屋に変えることも可能です。各部屋にシャワーとトイレがついています。台湾や中国の大学では部屋にシャワーやトイレがついていない寮が多く、大人数でシャワートイレを使わないといけないところが多いみたいなので東華大学は綺麗な方だと思います。ルームメイトは中国人2人とスペイン人でした。すごくいい人たちだったのですが、4人の生活リズムが完全に違い、毎日気を使って生活していました。そんなとき、台湾人の友達の知り合いにひょんなことからアパートのオーナーさんを紹介していただき、一人住まいのアパートを借りることになりました。仲の良い台湾人の隣のアパートで一緒に夜ご飯を作って食べたり、談笑する時間も増えて、なにしろ久しぶりに自分だけの空間?を手にしてとても快適な生活を送っています。
 生活費はありがたいことに奨学金をいただいているので、生活費はアパート代込みにしても余ってしまうほどです。台湾は外食文化ですので3食外食の方がほとんどなのですが、日本で毎日自炊していた時と比べると本当に楽です。寮には共同ですがキッチンもありますし、スーパーでは日本の調味料も売っているので日本食が恋しくなった時は皆さんも作ったりすることができると思います。



大学近くのカフェ。WiFiや充電があるのでレポートを書いたり
プレゼンを作ったりする時に使っています!

【サポート】

 東華大学の手厚いサポートにはとても感謝しています。台湾へ渡航する前から担当してくださる学生ボランティア、大学の職員さんが決まっており、何かわからないことがあればいつでもサポートしてくださっています。大学の職員さんとはフェイスブックでも繋がっていて、とても気軽に話し合える仲です!(来週末一緒にでかけない?なんて誘ってくださることもあります!)学生ボランティアの皆さんも最初の1か月は毎日のようにお世話になり、今ではいい友達です!1週間に1度は一緒に出掛けたり勉強を教えあったりしています。私の中国語不足で日々困ってしまうこともありますが、たくさんの方が支えてくださっていることで今の生活が成り立っているんだなぁと日々感じています。

【留学に至った経緯】

 私は興味こそあったものの多くの留学生のように以前から留学する!と決めていたわけではありませんでした。台湾留学以前に大学のプログラムでアメリカとシンガポールへの短期研修にも参加させていただきましたが、語学を勉強していたというより自分の趣味のようなもので語学に触れる機会が多かっただけであり、自身で語学を勉強すれば十分だなと感じていました。
 より留学について考えるようになったきっかけは、祖父に経済学書を英語版、原本を読んでみるように勧められたことでした。感じ方は人それぞれでしょうが、私には日本語の堅い言い回しより英文はより咀嚼してわかりやすく書いてある気がして、それから英文で本を読む機会が増えた気がします。
 それから英語で授業を受けてみたい、留学で得た経験は自分の将来の夢にも役に立つはずだという気持ちが強くなっていき留学を決めました。一度は英語圏への留学を考えたのですが、私の場合はネイティブのように話せるようになりたいとか、英語圏の文化について学びたい、とは違って自分の将来の目標のためには台湾に留学するのがベストだ!と考え台湾へ路線変更させていただきました。
 
 留学するにあたって、皆さん各々の目標や目的をもう一度確認してみてください。留学することが必ずしも正解とは限らないと私は思います。留学し、何を得たいのかはっきりさせてからの留学をお勧めします。留学についてよくわからない人は(私もその一人でした、、)留学経験者や国際課に相談されるといいと思います。私も色々な留学先の方のお話を伺ってとても参考になりました。

最後になりましたが、留学するにあたってお世話になった教授、国際課の皆様にお礼申し上げます。




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