フィンランド ユバスキュラ大学留学日記


【はじめに】

Moi! こんにちは!フィンランドのユバスキュラ大学に今年の8月から1年間交換留学で来ている教育学部3年の久我薫です。今回は、私が留学を決めた理由、フィンランドでの生活や大学生活についてお話したいと思います。これから留学を考えている方や少しでも留学に興味のある方の参考になれば嬉しいです。


【留学】

 まず私にとって1年間の留学は大学入学前から抱いていた漠然とした夢でした。小学生の時から国際交流に興味があり、様々な国の友達を作りたい!英語が喋れるようになりたい!という思いをずっと持っていました。また通っていた学校や住んでいる市のプログラム、佐賀大学のスリッパリー大学への短期留学、SUSAPのリトアニア短期留学を通して、1年間の留学を決める前に何度か外国の学校に通う機会がありました。外国の学校を実際に見た私は日本とは違った外国の教育にとても興味を持つようになりました。そして、外国の教育について実際に外国に行って勉強してみたい!もっと広い世界について知りたい!と強く思うようになり1年間留学することを決意しました。フィンランドを選んだ理由は、世界的にも教育が有名な国であることや、日本と全く異なった気候や文化を体験してみたいと思ったからです。留学を目指すことを決めてからは、申請に必要な点数を取るために勉強をし、TOEFLIELTSを受験しました。私は点数を取るまでに申請の締め切りのギリギリまでかかってしまったので、留学を少しでも考えている方は早めからTOEFLなどを受験しておくことをおすすめします。



【フィンランド生活】
 フィンランドは森と湖の国と呼ばれ、その名の通り日本で普段生活していると考えられないような大自然に囲まれて毎日生活しています。道を歩けばリスやウサギに遭遇し、ベリーやキノコも道端にたくさんあり、家のすぐ近くには湖があります。空気も綺麗で、色々な自然を楽しめることはフィンランドならではの醍醐味だと日々感じています。
8月にはサウナに入った後に湖へ飛び込むという自然豊かなフィンランドならではのサウナの楽しみ方を経験することもできました。フィンランドに来て2カ月の間に私の人生の夢の1つが叶いました!なんだと思いますか?オーロラです!留学生はみんなオーロラ天気予報のアプリを携帯に入れていて、オーロラが見えるという予報が出ればそろって家の側の湖に見に行きます。瞬間で動きが変わり、まだ凍っていない湖に反射していたオーロラは本当に感動的でした。夏はとても短く、9月には気温がマイナスになる日もあり、更に10月には雪が積もりました。予想以上に秋が短く、冬があっという間に来たのでびっくりしました。
フィンランドで生活する上で少し困ることは物価が高いことだと思います。消費税が24パーセントと高いため、例えばファストフード店ではないお店に外食に行くと111500円以上かかってしまいます。そのため、毎日の自炊はとても大切です。









家の近くで見たオーロラ






ユバスキュラ大学には3つのキャンパスがあり、私はその中の2つのキャンパスで勉強しています。3つのキャンパスはどれも歩いて行ける距離に位置しています。大学内には、カフェテリアがたくさんあり、学生証を提示すると全てのカフェテリアで割引され、2.6ユーロ(335)で食事をすることができます。野菜とパンは取り放題です。毎日メニューは変わるので、毎回新しい味にチャレンジしています。学生証は学校だけでなく、街にあるお店でも提示すると学生割引が使えるのでとても便利です。

         
10月に雪が積もった日の玄関前

                          



私は、日本人・イタリア人のルームメイトと一緒にアパートに住んでいます。学校まで自転車で15分、街まで20分と少し遠いですが、同じアパートや近くのアパートにはたくさん同じ大学や他の大学の留学生が住んでいて、時々誰かのフラット(アパート)に集まってお互いの国の料理を作って食べたり、友達の誕生日パーティーをしたりします。 下の写真はイタリア人のルームメイトが作ってくれたピザです!友達と集まる時は、英語が思うように話せなかったり、周りが話していることが理解できず雰囲気についていけないなど苦しい時もたくさんありますが、お互いの国や友達について深く知るいい機会であるため友達と集まる時間はとても大切な時間だと感じています。日本で普段生活しているだけでは友達になることができないような国の人とたくさん知り合うことができるため、毎日刺激を受けます。例えば、ほとんどのヨーロッパの人は英語と母国語を含め3カ国語話すことができます。中には56カ国語できる人もいてとても驚きました。フィンランドに来て、友達が色々な国の言葉を使ってコミュニケーションを取っている姿や言語学習をしている姿を間近で見ることができるお陰で刺激をもらい、私の言語学習に対するモチベーションが向上しました。

               
イタリア人ルームメイトが作ってくれたピザ

                   



 【学校生活】

大学での授業は1年を通して5つのセメスターに分かれています。時間割も日本とは異なり何曜日のこの時間にこの授業と毎週固定されているわけではなく、授業によって週に1回のものもあったり2回のものもあったりと様々です。授業の時間を考えて時間割を自分で組まなければいけないので最初は難しく感じましたが、授業と授業が被って数回参加できないことがあっても大丈夫なので、取りたい授業を自由に取ることができるという印象を受けました。授業の人数は様々ですが、ほとんどの授業で毎回グループワークやペアワークがあり、日本の授業に比べアウトプットの時間を大事にしている気がします。私は今、英語の授業、フィンランド語の授業、歴史の授業そして専門の教育の授業を取っています。授業の評価は、テストがある授業や出席を考慮する授業、プレゼンテーション・エッセイを評価の対象とする授業など授業によって様々です。ここで1つ私が今取っているEOTOという授業を紹介したいと思います。この授業は、学びたい言語が合致する人とペアを組み、自分たちで学習の計画を立て決められた回数ミーティングを行うというものです。私はフィンランド語を勉強したいと思ったので、日本語を勉強したいフィンランド人とペアを組みこの授業を取っています。自分たちのペースで好きなように学習を進められるため、とても楽しくフィンランド語の学習をすることができています。また、この授業をきっかけにフィンランド人の友達もできました。次のセメスターでは、別の言語でこの授業を取ろうと考えています。


カフェテリアのランチ


                         


【最後に】

 3か月間の留学を振り返ると、既にたくさんの素敵な出会いや経験があり留学してよかったと感じています。ホームシックにはなったことはありませんが、最近はもっと積極的に話せばよかった、授業で発言できなかった、今日はあまり勉強できなかったなどと毎日反省点を見つけては落ち込むことばかりです。今日できなかったから明日はこうしよう!と日々小さな目標を立て、残りの留学生活をもっともっと有意義なものにしたいと思います。





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