韓国 国民大学校


韓国での留学生活について

안녕하세요!芸術地域デザイン学部地域デザインコース2年の太田久琳です。私は8月から韓国のソウルにある国民大学に留学中です。
こちらに来てから2ヶ月半近く経ち、夏真っ只中に来たソウルの街は、もうだんだんと冬支度を始める時期になりました。
今回は、私の韓国での留学生活について簡単にご紹介したいと思います。



・留学に至るまで
私はもともと大学に入る前からKPOPが大好きでした。
大学に入ってから基本教養科目の「韓国・朝鮮の言語と文化Ⅰ・Ⅱ」を受講し、初めて韓国語というものに本格的に触れました。その授業を受けてから、今まで聞いたり見たりしていたKPOPや韓国の番組で知っている単語がいくつも出て来たり、韓国旅行に行った際に案内板やメニューなどを理解できたことが私にとってとても嬉しかったのを今でも覚えています。ただ漠然と韓国に対して憧れしか抱いていなかったものが、この授業を通して、もっと韓国について深く知りたいと思うきっかけとなりました。
また、大学生活でこれといったものに没頭できるものがなく、なんとなく過ごしており、何か自分が少しでも勇気を出して頑張れるものはないかと考えたところ、長期留学という考えに至りました。加えて、自分により負担をかけて頑張りたいと思ったので2学期間の留学を選びました。
二年生からの留学は早い方だと思う方もいると思いますが、4年間で卒業したかったのと、就職活動はしっかりと事前に準備して臨みたかったので、とりあえず早く行動を起こすことに越したことはないと思い、応募しました。
しかし、もともと長期留学を視野に入れていたわけではなかったので、SUSAPに参加をしたことがありませんでしたし、語学レベルにおいても相当な壁がありました。その点においては留学中の今でも苦労しています。みなさんがおっしゃっている通り、長期留学をしたいと考えている人は早めに準備をしておくことが大変重要だと思います。



・国民大学の紹介
国民大学校はソウルの北側に位置しています。国立公園に面しており、標高が高い場所にあります。ソウルの中では地方にありますがバスや電車を使えば、主要地域にも簡単に出ることができるのでそれほど不便には感じません。
敷地も日本の大学と比べると広いです。学内にはカフェがたくさんあり、食堂やお店もかなりの数があります。学食はかなりコスパが良く、食堂によって様々なメニューで安く(高くても350円くらい)お腹いっぱい食べられるので良く利用しています。
ある日の学食
                 


校内の景色も季節によって変化し、とても綺麗です。しかし、山沿いに位置しているため、佐賀大学とは違い、学内は坂がとても多いです。こちらに来たばかりの頃は毎朝息を切らして授業教室に入っていました。
校内の紅葉の景色
                

国民大学の寮はいくつかありますが、私は校内の寮で生活しています。ルームメイトは同じく佐賀大学から来た中村さん含め、日本人4人です。部屋はいつも賑やかで毎日楽しく過ごしています。
しかし、国民大学の寮は日本人はまとめて同じ部屋にされる傾向があるので寮内で韓国語を喋る機会はあまりないです。またキッチンや冷蔵庫が部屋内にないのでご飯は食堂か外食かコンビニなどに買いに行かなくてはいけません。寮の下に24時間空いている無人コンビニや食堂がありますが、やはりその点は不便かなと思います。また、毎週点呼・点検もあります。



・大学の授業について
私は、韓国語の授業を2つとっており、他にも英語で受ける授業や日本の争点についてディベートをする授業などをとっています。
私は韓国語の授業は初級の方をとっていますが、様々な国の人がおり、教室内では様々な言葉が飛び交います。ですが、授業は韓国語をまだうまく話せない人を対象としたものなので授業は基本英語か簡単な韓国語で進行します。テストも英語で出題されたり、クラスメイトとの会話も英語を使うので、英語でのコミュニケーション能力も求められます。
また、韓国の授業の特徴として、発表やディベートが多いです。日本の争点についての授業ではいつも韓国の学生の発表や話し合う内容のレベルの高さに驚かされます。また、ユニークな授業もあり、英語で韓国や世界の茶文化について学ぶ授業では、実際にソウル市の民俗資料として登録されている場所でお茶の入れ方を習います。本格的なセットを使って実践練習もします。

土日に先生と生徒たちで登山をするという授業に参加していますが、日本ではそのような授業は無いので非常に驚きました。
登りきった後の景色は最高でした

             



・韓国の生活について
私は時間があるときはなるべく外に出るようにしています。この2ヶ月半で様々なところに出かけたので今回はその一部をご紹介したいと思います。
9月の終わりに秋夕(チュソク)という日本でいうお盆のような大型連休があったのですが、その間にソウルから少し離れた京畿道の龍二市にあるエバーランドというところに遊びに行ったり、韓服を来て景福宮を訪れたりしました。エバーランドはとても広くて、1日かけても園内を隅から隅まで十分に周ることはできませんでしたが、アトラクションの数も豊富でとても楽しかったです。
このときはハロウィーン仕様でした
               

また、夕秋中の景福宮は韓服を来た人たちで溢れかえっており、とても賑やかでした。夕秋の連休前では学校内で韓国の伝統的なお菓子を配っていました。韓国の文化を感じられる良い機会となりました。

学校で配っていた可愛いお菓子
             

日本植民地時代に独立運動家たちを収監していた西大門刑務所の歴史館にも行ってきました。生々しく当時の様子が建物として残されており、実際に獄舎や死刑場内に入ったときは恐ろしくて身震いしてしまいました。韓国に旅行に来たときはこういった所になかなか立ち寄る機会がないと思ったのでかなり貴重な経験になったと思います。

 歴史館の建物の入り口です


            

また、「結」という日本学科と日本から来た留学生が交流するサークルに参加しています。月に数回イベントや飲み会を行っています。今度MTという短期合宿のようなものに参加するので楽しみです。

漢江のピクニックで見つけた有名なモニュメント

          

この間まで中間テスト期間でしたが、韓国のテスト期間は図書館やカフェが学生でいっぱいになる程、皆真剣に勉強に取り組みます。日本でも試験期間はテスト勉強に追われる日々を送ると思いますが、韓国はそれ以上に熱心に勉強をしているような気がします。図書館の開館時間も朝の5時から23時までと長く、自習室の席数がとても多くて予約制であることにも大変驚きました。テスト期間は夜遅くまで屋台が出ていたり、食事の無料券などを配ってくれます。




こちら来てから新しい発見ばかりで楽しく新鮮な毎日を送っています。韓国語が聞き取れなかったり、韓国語が出来ないのになんで来たの?と言われたときはかなりショックを受けました。お店で韓国語で注文をすることが怖いと思う時もあります。ですがそれでも頑張って生活して行くのは得るものも多いですし、損にはなりません。これからはもっと日本語以外の言語を発する場を増やしていきたいと思いますし、授業や様々なイベントや交流で専攻のテーマに関して学びを深めて行く機会を作ろうと考えています。
最後になりましたが、この記事を通して少しでも留学に興味を持ってもらえたら嬉しいです。ありがとうございました。


コメント