フィンランド ユバスキュラ大学


こんにちは、私はフィンランドのユバスキュラ大学に交換留学中の農学部応用生物科学科3年の澤山芽衣です。現在半年間の留学生として今年の8月から留学生活を送っています。
今回は私が留学をしようと思ったきっかけや留学生活のことについて紹介したいと思います。

なぜ留学?なぜフィンランド?

私は姉が交換留学をしていたことなどの影響から高校の時から長期留学に興味があり、私も大学に入ったら交換留学をしたいと漠然と考えていました。そこで大学1年の夏にSUSAP(佐賀大学短期海外研修プログラム)の台湾中興大学プログラムとして台湾へ2週間の短期留学へ参加しました。このプログラムは短期でありながらとても中身の濃い短期留学であり、交換留学をしたいという思いが高まったきっかけでした。
 
 私がフィンランドで留学生活を送る上でよく「どうしてフィンランドを選んだの?」という質問を問われることがあります。もともと教育で有名なフィンランドですが、実は環境技術先進国でもあり、再生可能エネルギーや廃水処理などの分野で高い技術を誇っています。私自身、持続可能な社会について興味を持っていて、フィンランドでレベルの高い環境技術関連の講義を受けることによって持続可能な社会を実現するために私が勉強している分野からどのような貢献ができるのか学びたいと思いました。もちろん、フィンランドに行ってオーロラやムーミンを見たい!森でベリー摘みをしたい!という気持ちもあり、フィンランドを選びました。




大学での授業 

 ユバスキュラ大学では学期が始まる前の夏休みに約2週間の英語の集中講義があり、一足早く留学生活がスタートしました。現在は専門科目の授業を4つ、英語の授業を3つの合計7つを履修しています。フィンランドの教育は以前からレベルが高いと耳にしていましたが、実際授業を受けて様々な発見がありました。
1つ目は教室です。夏休みの英語集中講義では教室の雰囲気が日本とは全く違っていました。教室では大きなクッションがあり、室内全体が明るく、リラックスした雰囲気で授業を受けることができるようになっていました。机と椅子だけではなく、生徒がクッションに座って講義を受ける姿に最初はすごく衝撃を受けました。同時に生徒がより自由にそして積極的に授業に参加できる環境が整っているのだなと思いました。
2つ目はグループワークやディスカッションが多いことです。生徒が主体となって授業を作るというイメージですが、これにより授業の内容をより理解することができ、毎回睡魔に襲われる暇も無く充実した時間を過ごすことができます。さらにプレゼンテーションの機会も多く英語科目だけでなく専門科目でも1教科に対し1回はプレゼンテーションをする必要がありました。特に専門科目でのプレゼンターションは事前にしっかりとした準備をする必要があり大変です。
3つ目は予習の量がとても多い事です。これは専門科目で共通していることですが、毎回の授業の前に指定された大量の文献または教科書のページを読まなくてはなりません。例えばある授業では毎回20〜50ページの指定された教科書の部分を予習する必要がありました。授業自体、これらの予習が完了していることを前提に進められるのでよくきついなと思いながら過ごしています。しかし、それだけ毎日が充実しています。 
私が選択している専門分野では英語で開講されている専門科目の授業が大学院または上のレベルの生徒向けとなっていて、内容も難しいです。また、周りが全員大学院生という環境で1人私だけが留学生で学部生という授業もあります。始めは周りの生徒とのレベルの違いに戸惑いましたが、今はなんとか授業についていこうと頑張っています。

授業風景



フィンランドでの生活

 ユバスキュラ大学はフィンランド7番目の都市であるユバスキュラに位置しています。たくさんの森と湖に囲まれた自然豊かな都市で、市内中心地では様々なイベントがよく開催されています。市内は自転車で移動するのが便利で、都市の大きさや雰囲気としては佐賀市と良く似ていると感じます。
 私は現在大学の生協が運営する学生アパートに住んでいます。キッチンと浴室、トイレが共同使用になっていますが、部屋はまた個別にあるので自分1人の時間も過ごすことができます。アパートでは私の他に中国とフランスから来た合計3人の留学生がいますが、よくお昼ご飯を食べに行ったり、夜ご飯を一緒に作ったりしています。大学まで自転車で、約15分と少し遠いですが、毎日の運動として楽しんでいます。
フィンランドにはたくさんの美しい湖があることで有名ですが、私が住んでいるアパートからも歩いてすぐの所に湖があちこちにあります。湖の周りには散歩コースがあり、よく授業が終わった後や休日に湖の周りを散歩したりしています。絵に描いたような美しい湖はフィンランドに来たら絶対行くべきおすすめの場所です。
また私はもともと絵を描くのが好きなので絵を描くサークルに参加しています。週に1度、大学近くのカフェに集まって絵を描いているサークルなのですが、共通の趣味の人と交流する時間はとても楽しいです。
もともとフィンランドでやってみたいことの中に森でベリー摘みとオーロラを見ることがありました。秋には住んでいるアパートの近くに森があったので友達とベリー摘みに挑戦しましたが、今年が例年と比べてあまりなっていない年だったので思ったより摘むことができず少し残念でした。しかし、フィンランドの森の中はまるで絵本に出てくるような景色で、歩くだけでも楽しめました。10月、11月になるとユバスキュラでもオーロラが観測できるようになります。私も、つい1週間前に初めてオーロラを見ることができました!

学生アパート近くの湖。季節によってまた違った景色を見ることができる  



最後に

 ここまで読んでくださった皆さまの中には、「あれ?この人どっかで見た?」と思う人もいるかと思います。実のところ、私は今年の2月から6月まで、台湾の中興大学に交換留学をしていました。台湾での交換留学の詳細につてはツナガル留学日記で別に紹介させて頂いていますが、興味のある方はそちらの方も見てみてください。

このページを読んでいる佐賀大学生の方々の中には私と同じように交換留学に興味を持っている人がたくさんいると思います。また、せっかく交換留学をするなら1年間行きたい!という人もいるかと思います。その場合、同じ国&大学に1年間留学するのが主流ですが、2つの大学に半年間ずつ留学してみるのもまた1つの選択肢としてありなのではないかと思います。もちろんその分手続きなどは多いですが、2つの国に留学することによってまた違った新しい発見ができ、楽しさも2倍、、、となると私は勝手に思っています。

留学生活も残すところ約2ヶ月となりました。フィンランドに来て改めて自分の英語力の無さや勉強の難しさを痛感していますが、それでも毎日充実していて楽しいです。残りの留学生活、悔いの残らないように頑張りたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
週1回の絵描きサークル


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