アメリカ スリッパリーロック大学



こんにちは。私は理工学部機械システム工学科3年の萬代政大です。現在、アメリカのペンシルベニア州のスリッパリーロック大学(Slippery Rock University)というところに交換留学をしています。2セメスター留学する予定になっていて、現在は大学が始まって3ヶ月が経とうとしているところです。アメリカに来た当初に比べると、大分こちらの学習環境にもなれ、日々勉学やアメリカ人、ほかの国々から来た人たちと盛んに交流をしたりすることを通して非常に充実した日々を送っています。
皆さんは、留学に対してどのような思いをお持ちでしょうか。おそらく留学を考えている方の多くは、今後の自分のキャリアプラン等をよく考えている方が多いと思います。私のここまでの交換留学に対しての思いや皆さんが留学をするに当たって不安に思っているであろう事をこの場でうまくシェアできたらいいなと思っています。

(交換留学を志すようになったきかっけ)
私が交換留学を志すきっかけになったのは、Maroon5という英語圏のアーティストとの出会いです。ご存じの方もとても多いと思います。私が高校の頃彼らの音楽を聴いて英語の歌を初めて好きになり、同時に英語への学習意欲がとても強くなりました。(ちなみにオススメはSweetest Goodbyeです。)その後、大学進学を決める際に私が元々持っていた将来の夢である民間航空機の操縦士(俗に言うパイロット)を志したいこと、英語学習の環境等を考慮して佐賀大学を選択しました。ここまでの私の説明でなんとなくは分かっていただけたとは思うのですが、私は大学入学前から「大学では必ず留学をするのだ。」というかなり強い意志がありました。だからこそ、自分で言う事でもないのかもしれませんが、理工学と英語の学習という二足のわらじでここまで頑張ってくることができたのだと思っています。今こうして自分の夢に向かって一歩を踏み出せていることについて今はとても充実感を感じていますし、何よりもとても幸せです。

(留学先での勉強について)
 Slippery Rock 大学では数多くの講義が開講されています。また、講義の種類も数多なので様々な専攻分野を持つ人と交流をすることができます。具体的には、anthropology専攻(人類学)、ダンス専攻など佐賀大学では聞きなじみのない専攻分野等があります。また、私が現在履修している講義は4つです。この数字だけ見ると、なぜそこまで少ないのかと思われるかもしれません。しかしながら、アメリカの大学は日本の大学と講義のシステムが異なります。講義は大きく分けてシンプルに2タイプ。1.月水金曜日、各日1クラス50分ずつのクラス=合計3クラス/週 or 2.火木曜日各日1クラス90分ずつのクラス=合計2クラス/週。すなわち、ひとつの講義を選択したら、一つにつき週毎に2つ以上の講義が開講されるという事です。以上の2タイプがメジャーな講義スタイルになってきます。また、同じ名前の講義でも教授、開講時間、開講日付が異なるクラスが同学期に開講されているの

は普通です。そして、教授によって教え方がかなり異なるので、同じ名前のクラスを選択したとしても課題の量や種類がかなり違ったりします。また、現地のアメリカの大学生は各セメスター毎に6つのクラスを履修することが多いようです。また、たいていの場合、教授と生徒の距離は日本の大学よりも近いです。教授は常に教壇から離れて生徒に意見を求めながら講義が進行していきます。
テキスト ボックス: (Figure2: テキストreading) ここからは課題についての説明をしたいと思います。ここも皆さんが気になるポイントの一つだと思います。結論から申し上げると、かなり多いと思います。具体的に言うと私の今週のreadingの課題はtotal300ページ以上あります。より具体的にreadingの課題のことを説明すると、与えられたテキストの内容を指定日までに読んできてそれを元にdiscussionあるいは、テキストを読みレポートを作成した後にオンラインまたは直接教授に提出する事です。以下(Figure1,2)にアメリカの大学で実際に用いられているテキストの内の例を挙げておきます。(引用は最後に記載することにします。)
Figure1オンラインreading

Figure2テキストreading


皆さんがこれを見てどのように感じるかは各々次第だとは思いますが、大抵の人は多く感じるのではないでしょうか。私自身も留学して最初の1ヶ月は毎日夜12時まで図書館に籠もっていました。(ちなみに月曜~木曜と日曜は夜12時まで、金曜は夜7時、土曜は夜6時まで図書館は開放されています。) ただ悲観することはないです。直ぐ慣れますし、それだけ学習すれば知識も確かなものが身につきます。これは本当のことです。実際に私の場合、留学当初はいつもアメリカ人のルームメイトから「なんで、いつもそんなに勉強するの?大丈夫?」と心配されていましたが、最近ではめっきり言われなくなりました。勿論最初から全く同じ量の課題をこなしています。

(留学先での生活について)
Slippery Rock大学のよいところはここだと思います。Slippery Rock大学にはGlobal Engagement と言ういわゆる、私たち留学生を支援してくれる機関があります。ここで働いてくれている方はとてもフレンドリーでもはや友達感覚で日常生活から学業面までサポートしてくれます。そして、学内にはInternational Clubという多くの留学生と現地の学生が所属するサークルのようなものがあり、Global Engagementと協力してたくさんのイベントを主導してくれます。また、International Weekと言うものもあり、その期間内は私たち留学生が主導となって大学を盛り上げることができるチャンスもあります。
International Fashion Showの様子(正面の男性は私)
着物は持参することをお薦めします。
私も日本から持参しました

掲示板にイベント情報が張り出される


(最後に)
ここまで自分の留学先についてできる限り具体的に説明してきたつもりです。まだ留学予定期間の半分すら経っていませんが、すでにめちゃくちゃ多くのことを学ばせていただきました。とりあえず留学を志している方は自分の現在のステータスから何をしなければいけないのかを逆算してみるといいと思います。(TOEFLIELTSのスコア、留学奨学金、GPA等。)そして、モチベーションを高く保ち、お金を支援してくれる方々に対する感謝の気持ちを忘れずに頑張ってください。自分のここまでの説明が皆さんの留学への道の一助となれたら幸いです。


(引用)
 ・Figure1: Craig L. Engstrom, Communication Quarterly Vol. 60, No.3, July-August 2012, pp. 403-423
  Figure2: Steven Pinker, the better angels of our nature why violence has declined,
pp 14-15



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