フィンランド ユバスキュラ大学


ツナガル留学日記(ユバスキュラ大学)

ツナガル留学日記を見てくださっている皆さん、Moi(こんにちは!)
 佐賀大学教育学部初等教育主免(英語科)の古川奈々です。生まれも育ちも武雄で、とても地元が大好きな人間です。そんな私ですが、現在フィンランドにあるユバスキュラ大学の交換留学生として8月から住んでいます。今回はこのツナガル留学日記を通して、私がどうして留学したのか・フィンランド留学に留学してよかったこと・留学予定や留学を目指している人へ伝えたいことを書いていきます。
10月後半、ユバスキュラに初雪が!


ユバスキュラではたくさんのイベントが行われています


1.私がどうして留学をしたのか
私が留学をしたいと思うようになったきっかけは、高校2年の時アメリカへ1か月間ホームステイしたことです。この1か月間で、自分の英語が通じない、文化や考え方が違うことに驚きを覚えたと同時に、実際に行ってみることで気づけることがたくさんあることを感じました。高校時代に部活や勉強に熱心でなかった私にとって、アメリカでの生活は刺激的で、いつか国を越えて、全く異なる価値観やバックグラウンドを持つ人たちと一緒に働きたいという夢を持つようになりました。入学後、漠然と「英語圏に行きたい!」としか考えておらず、カナダやオーストラリアへ留学するつもりでした。しかし、専門の授業が始まるにつれ、「第2言語教育を勉強しているなら、第2言語として英語習得できた国に行くべきではないか?」と感じ、佐賀大学の協定校の中で第2言語として英語の習得率が高いフィンランドという国を選びました。それまで、留学という漠然とした目標しかなかったため、課題・バイトを言い訳にしてTOEFL対策も中途半端だったですが、英語に集中できる環境を作り、期限ぎりぎりで合格点に届くことができて、今留学の夢がかなっています。

2. フィンランド留学の良さ
 現在、ユバスキュラ大学に留学して3か月ですが、この期間で感じたフィンランド留学の良さを伝えていきます。これで、フィンランド留学に興味を持つ人が増えれば嬉しいです。
 ➀言語交換ができて、単位ももらえるEOTOEach One Teach One(略してEOTO)というプログラムは、言語交換の相手を見つけて、お互いの母語や話すことができる言語を教えあいます。ユバスキュラ大学はヨーロッパ圏だけでなく、アジア、アメリカなど様々な国から学生が留学しているので、フィンランド語だけでなく、自分が学びたい言語のパートナーを見つけて半年間∼1年間学習することができます。私は現在、フィンランド語と英語を言語交換しているパートナーがいます。活動では、お互いの言語を教えることはもちろんですが、文化を共有することも目的とされているため、寿司を作ったり、スポーツを楽しんだりしています。
 ➁無料で使うことができるジム・サウナや、年会費60€でアクティビティを楽しめる。私が、フィンランドに来てすごく感じることは、フィンランド人はとても体を動かすことが大好きだということです。そのため、サイクリングやウォーキングはもちろんなのですが、大学やアパートに無料で使用できるジムや、ダンスやヨガ、ボールスポーツが年間60€ですべて楽しむことができるコースもあります。さらにフィンランドは、人口と同じくらいサウナがあります。アパートにはもちろんのこと、湖の真ん中にある公衆サウナは夏限定で現地の人との会話が弾むおススメスポットです。フィンランドに来たら体験してみてください。

大学近くのアスレチックパーク

地元の人で溢れた公衆サウナ




 ➂留学生とのFood Exchange Party。フィンランドはヨーロッパ圏の中でも物価が高く、外食すると10€になります。そのため、基本夕食はアパートで作ります。私の周りの友人は自炊している人が多かったので、よくそれぞれの国の料理を持ち寄ってFood Exchangeをしています。他の国の料理を食べることができるという異文化交流だけでなく、新しい友達作りの場ともなっています。
チェコ・スペイン・日本のExchange Food Party
 
チェコ・スペイン・日本のExchange Food Party
1. 留学予定・留学を目指している人へ
役立つか分かりませんが、留学予定・留学を目指している人へ向けて、この3か月間を通して「行く前にやっておけばよかった。」と後悔したことを4つ書きます。
1つ目は、英語です。特に、リスニングやスピーキングの力を伸ばしておくことが大切です。私は、行ってから伸びると思って留学にきました。確かに、留学3か月で話す・聞く力は身につくのですが、留学前にやっておいたらもっと成長していたのではないかと後悔しています。この2つの力を日本で伸ばすことは大変なのですが、積極的に佐賀大学の留学生と関わる、ラジオを聞くなど、英語を伸ばす環境に変えることで伸ばすことができると思います。
2つ目は、自分が留学先で学びたい専門分野の知識は留学前に蓄えることです。私は、1学期に外国語教授法の授業を受講していたのですが、専門用語を聞いても「聞いたことがあるけど思い出せない」ということがよくありました。毎日の授業で得たことをしっかり自分の知識として持つとともに、専門分野の英語論文を読んで単語を覚えたり、読む練習をしておくと授業にスムーズについて行けると思います。
3つ目は、授業での発言や質問についてです。留学してすごく感じるのは、外国人学生はディスカッションで自分の意見をはっきりと主張できるし、講義でよく質問をしていることです。日本にいたときは、他の人が意見を言ってくれるだろう、自分の意見が間違っていたらどうしようなどいろいろ考えて、発言することができませんでした。日本語でできないことを英語で行うのはとても難しくて、留学してから毎日緊張と恐怖で押しつぶされそうでした。日本にいるときに、そのような場面に慣れておくことは大切な機会だと思います。
4つ目は、自分が留学する国や他の国の最低限の基礎知識を持っておくことです。私だけかもしれないのですが、自分が訪れたことのある国や、詳しく知っている国、日本と近い国の留学生とは話が弾み、親しくなれるのですが、自分があまり知らない国の留学生とは「何を話せばいいのだろう、会話が続くかな?」と考えてしまいます。事前に多くの国について知っておくことは自分に自信を与えるだけでなく、「私たちの国について興味がある」と相手も心を開いてくれるようになります。

2. 最後に
大学生活の中で1年間留学をするということは私にとってとても大きな決断でした。初めての1人暮らしが海外。3年後期から留学で、必然的に帰国後の教育実習になってしまうこと。5年間で大学を卒業し、一年遅く社会人になること。短期留学で、海外の大学で勉強することの大変さを知ったときは、本当に諦めそうになりました。それでも、応援してくれた両親や先生方、友達にすごく勇気をもらい、こうして留学できていると思います。今、留学を考えている方、留学したいけど不安だなと思っている方は是非勇気をもって一歩踏み出してほしいです。確かに、留学前や最初はすごく不安ですが、3か月後はその気持ちが消えるくらい充実した日々が待っています!(フィンランドはとても素敵な国なので、皆さんぜひ来てください‼)
それでは5月まで、Nähdään!(バイバイ!
Summer Courseで出会った友達と、大学の近くでピクニック

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