中国 浙江理工大学


大家好!私は、佐賀大学経済学部経済法学科2年の髙木涼夏といいます。私は現在、中国の杭州にある浙江理工大学に留学しています。留学期間は9月から1月までの1学期間で、約4か月半です。浙江理工大学では主に中国語を学んでいますが、同時に経済学部の科目を英語で履修しています。今回は、少しではありますが私の中国での留学生活を紹介させていただこうと思います。留学をするかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。

 


1)はじめに


まず、はじめに私が留学をしようと思ったきっかけですが、入学当初は全く交換留学に対して興味がありませんでした。そんな私が考えを変えたきっかけは、今年の3月に約1ヶ月間のSUSAP浙江理工大学プログラムに参加したことです。以前、高校時代に約2週間ニュージーランドにホームステイした経験があり、その時と同じ感覚で「短期間外国に行きたい!」という軽い気持ちで応募しました。しかし、それが私の考えを変える大きなきっかけになりました。実際に初めて中国に行ってみて、私がもともともっていた中国や中国人のイメージがガラリと変わったと同時に、私は中国という国にとても興味を持ちました。ですが、一ヶ月という期間はとても短く、言語を学ぶにしても何をするにしても中途半端に終わってしまいました。もちろん、帰ってきた際には達成感はありました。しかし、物足りなさも私の中に残りました。そう感じていた手前、交換留学の第三次募集が行われていることを知り、「これは応募するしかない!」と交換留学を決意しました。それに加えて、私は浙江理工大学の中国語の授業がとても充実していると感じたので、大学を変えることは考えませんでした。



浙江理工大学の図書館





2大学生活





授業について

 私は中国語を学ぶことを目的にして中国へ留学に来たので、現在は主に中国語の授業を受講しています。ですが、自分の専門分野である経済の授業も同時に英語で受けています。その理由は、2年後期の基礎演習科目の単位互換をするためです。2年後期の必修科目であるため、この単位をとらなければ佐賀大学を1年間留年してしまうことになります。それは避けたいと考えた結果、このような履修になりました。中国語の授業は、リスニング・スピーキングの授業、中国語基礎の授業を受けています。どちらも少人数制の授業で、リスニング・スピーキングの授業は約20人、中国語基礎の授業は約30人の留学生がいます。少人数制の良いところは、やはり発言できる機会が多いということです。自ら発言する機会もあれば、先生から指名されて発言することもあります。具体的な発言の内容は、中国語の発音チェック、黒板に問題の解答を書くなどさまざまです。留学生には、自ら発言しようとする人が多く、毎日とても刺激になっています。どうしても日本人は授業や講義などで発言する際に「間違えたらどうしよう」と考えてしまうことがあり、発言する人が限られたり、少なかったりする場合が多くあります。しかし、ここにいる留学生は考えるよりも先に、真っ先に発言しようとする前向きな姿勢が見られます。自信満々に手を挙げていた学生が全く違うことを言っていることも日常茶飯事です。そんな姿に私も勇気づけられ、今では毎回の授業で自ら発言するようになりました。その他にも授業の中では会話実践があり、2人1組、または31組で教科書の内容をいくらか変更して全員の前で発表する機会があります。これは暗記が必須なので、暗記することで日常会話にも取り入れやすいという利点があります。そして、問題の課題の量なのですが、全く多くありません。課題のほかにも予習復習をできるほどです。また、授業の初めに課題で出た単語の確認テストがあるので、課題のモチベーションにもなるし、単語1つ1つを徹底して覚えることができます。このように、浙江理工大学の中国語の授業はとても充実しています。次に、私の専門の経済学部の授業なのですが、これは先ほども述べたとおり、全て英語で行われています。初め、私は留学生向けの授業だと思っていたのですが、参加してみると中国人の学生が半数を占めていました。私はもともと英語が苦手なので、授業の内容を理解するのにとても苦戦していますが、授業の初めにPPTのデータが配られたおかげで予習復習ができています。それというのも中国ではほとんどの授業に微信(日本でいうLINE)のグループがあり、そこでPPTExcelファイルなどが先生から送られてくるのでとても便利です。専門科目の授業は私にとってとても難しいですが、授業内で心優しい中国人の友達と出会うこともできたので、今では受講してよかったと感じています。



経済学部の授業の様子






寮について




 次に、私が住んでいる寮について紹介したいと思います。私は現在国際寮に住んでいます。1学期間で1800元、日本円で約28000円ととても安いです。中国人の学生の寮は4~5人部屋なのに対し、留学生の寮は1~2人部屋と比較的快適で広いです。各部屋に机、ベッド、冷蔵庫、シャワールーム、洗面台、トイレがあり、各フロアに共用のキッチンもあります。そして、三階おきに洗濯機・乾燥機があります。また、希望すれば各部屋にウォーターサーバーも貸し出されます。もともと、私はルームメイトがいなかったのですが、今はインドネシア人のルームメイトができ、毎日簡単な英語・中国語でコミュニケーションをしています。とても親切で気さくな人で、買ってきた果物をわけてくれたり、遊びに誘ったりしてくれます。







 


・食事について




 現在、私はほとんど毎日食堂でご飯を食べています。というのも、浙江理工大学の食堂はとてもメニューが多く、なおかつ1階から3階まである食堂が3つあります。毎日何を食べようか考えることも私の一つの楽しみです。どこの食堂に行っても美味しい料理ばかりなので、はずれがありません。しかも値段も安く、朝だと90円、昼・夜だと200円ほどでお腹いっぱいになります。大学の周辺にも食べる場所がたくさんあるので、食べ物に困ることはまずありません。そして、女子が大好きなタピオカ屋さんも多くあるので、文句なしの100点です。しいていうなら、日本人にとって辛すぎる料理がたまにあるくらいです。そのおかげもあり、私は中国に来て一度も自炊をしていません…。中国の料理は安くておいしくて最高です!その中でも私が一番おすすめしたいのが、中国ではとても有名な『火锅』という料理です。日本でいうしゃぶしゃぶのようなものですが、圧倒的に具材の種類が多いです。中国に来た際は、絶対食べるべきだと自信をもって言えます。






大学付近の火鍋屋さんにて



3)中国の便利な点


 現在中国では、モバイル決済が主流なので財布がいらず、どこに行くにも何をするにもスマートフォンがあれば安心です。公共交通機関も切符を買うことなく、スマートフォンがあれば簡単に乗ることができます。また『淘宝』というアプリで、服やメイク用品など何でも注文することができます。荷物は自分で取りにいかないといけませんが、とても寮に近い場所に届くので全く苦ではありません。しかし、モバイル決済をするには中国の銀行口座が必要なので、旅行客の人が使えないのが唯一の欠点です。




4)おわりに



 留学へ来てあっという間に2ヶ月が過ぎました。もちろん、上手くいくことばかりではありませんが毎日とても充実しています。留学を迷っている人はぜひ一歩踏み出してみてください!



中国人の友達と遊園地














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