台湾 国立中興大学


台湾 国立中興大学

 

                           農学部 応用生物科学科 3年 吉田 将基

 

こんにちは。農学部応用生物科学科3年の吉田将基です。私は、今年の9月から台湾の台中にある国立中興大学に交換留学をさせていただいています。早いもので、台湾に来てから2ヶ月弱が経過しました。今回は、これまでの私の台湾での生活について紹介させていただきたいと思います。

 

●留学をしようと思ったきっかけ

 

 私は大学に入学した当初から、英語が使えるようになりたい、もっと多様な文化や価値観に触れてみたいといった理由から、いつか留学をしてみたいと思ってはいたのですが、中々一歩を踏み出せずにいました。それでも大学生活を送るうちに、英語力や学生のうちに自分の視野を広げておくことの重要性を感じ、3年生になってから思い切って留学することを決意しました。

 

●大学での生活について

 

 国立中興大学には大きく分けて10の学部があり、さらにそれぞれの学部に多様な専門分野があるので、様々な分野について幅広く学ぶことができる大学だと思います。私は、農学自然系の学部の中のInternational Bachelor Program of Agribusiness(IBPA)というところに所属しています。IBPAの学生の大多数は台湾以外から来ているので、交換留学生だからといって疎外感を感じることはあまりありません。また、ここで開講されている講義は全て英語で行われています。(おそらくその他の学部、学科の講義はほとんど中国語で行われています。)IBPAでは農学系の講義だけではなく、経済学や経営学系の講義も開講されています。ですので、農学部や経済学部の学生で交換留学を考えている人にはオススメな学科だと思います。国立中興大学は佐賀大学と違い、一つの科目につき3時間の講義が行われます。私は当初履修したいと思っていた講義が今学期には開講されていなくてとても残念でしたが、代わりに興味があった化学と会計学の講義を履修しています。講義の形式としては、私が今まで佐賀大学で受講してきた講義と同じで、講義を聞いて定期テストを受けるといった形式です。どちらも専門的な内容で難しく、予習と復習に時間がかかりますが、その分とてもためになっていると感じています。

 

●生活について

 

○住居

 私は大学の寮に住んでいます。男子寮は基本的に4人一部屋で、ロフトベッドの下に机があるといった作りになっています。部屋は狭いですが、比較的きれいで快適に暮らすことができています。家賃は、1学期(5ヶ月間)で日本円にして約50000円でした。
(寮の部屋)

○大学の設備
 大学のキャンパスはとても広くて、大きい建物がたくさんあるので初めてみたときはとても驚きました。大学の施設は比較的新しい建物が多くて、きれいです。中でも図書館は、7階建でとても大きく、勉強できるスペースがたくさんあるので、頻繁に利用しています。他には、一般の方も利用できるような有料のトレーニングジムもあります。このジムは会費が安くて設備も十分に整っているのでとても気に入っています。
(キャンパス内にある湖)


○食事
 食事に関しては、大学の近くの飲食店や大学内にあるフードコートを利用しています。台湾では、一般の家庭もほとんど外食をするようなので、とても外食文化が発達しています。ですから、個人経営の飲食店や日本でも見かけるような外食チェーン店など、たくさんの飲食店があります。個人経営の店だと、だいたいどの店も一食250円〜500円程度です。外食チェーン店のメニューはほとんど日本と同じくらいの値段です。台湾は美味しい食べ物がたくさんあるので、毎回の食事がとても楽しみです。
 
○部活動について
 国立中興大学はとてもスポーツが盛んだと思います。大学の敷地内に、バスケットボールのコートが10面ほどあって、その他にもバレーボールやテニス、フットサルのコートがあります。近くを通りかかるたびに誰かしらがスポーツをしています。私は、大学のフットサル部に所属して週に二回の練習に参加しています。また、学部対抗の球技大会が定期的に行われているようで、これらの活動を通してスポーツを楽しみながら、台湾人の学生や他の国から来た留学生との交流を深めることができています。
 
○他の人とのコミュニュケーション
 私も最初は、現地の人と交流することができるかとても不安でしたが、台湾の人は親切な方がとても多いです。また、日本に興味を持ってくれている人がたくさんいて、すぐに打ち解けることができました。一緒に遊びに行ったりご飯を食べに行ったりして楽しく過ごすことができています。
 台湾は英語圏ではありませんが、英語に触れる機会は多々あると思います。台湾の学生は英語が上手です。彼らに比べると、自分の英語力が劣っていることを痛感させられます。また、他の国からきた留学生との会話も英語で行いますし、街中では台湾人以外の外国の方を多く見かけます。実際に私は、大学の講義や日常会話で使うのは英語だけです。ですが、台湾の公用語は中国語なので、現地の一般の人とも会話できるように、もっと中国語を勉強してくればよかったなと思うことは多々あります。
 
○交通機関について
 台中市では、10km以内ならバスを無料で利用することができるので、基本的にはバスを利用して買い物に行ったり夜市に行ったりしています。また、近場の移動にはYouBikeという自転車のレンタルサービスを利用しています。このサービスは30分以内だと無料で利用することができます。これらのサービスはとても便利で台中市内の移動や大学周辺の移動にはあまり困りません。
 
●終わりに
 
 私は海外に出るのが初めてということもあって、台湾に来るまでは不安で仕方ありませんでした。しかし実際に台湾に来て生活してみると、毎日たくさんの学びがあり、とても充実した生活ができていて留学に挑戦して本当に良かったと思えています。この2ヶ月間は本当にあっという間でした。そして私がこのような貴重な経験ができているのは、国際課の方々や学部の先生方をはじめ、様々な人たちのご理解とご協力のおかげなので、感謝の気持ちを忘れずに残りの留学生活も11日を大切に過ごしていきたいと思います。
 そして、留学してみたいという思いが少しでもある人には、学生のうちが貴重なチャンスだと思うので、ぜひ挑戦していただきたいと思います。

 



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