フィンランド ユバスキュラ大学


Moi! こんにちは!

私は8月からフィンランドのユバスキュラ大学に留学している、教育学部3年の山崎祐佳と申します。今回は私の留学についてシェアできればと思います。フィンランドに来てまだ3か月ほどですが、たくさん皆さんに伝えたいことがありますので、今回はフィンランドについて、今回の留学の動機、留学生活について、授業について、最後に長期留学を考えている皆さんに向けて、恐縮ながら少しのアドバイスをできればと思います。


  1. フィンランドについて
フィンランドは500万人ほどの小国です。それゆえに他のヨーロッパ諸国と連携していかなければならない状況ですので、言語が非常に重要になります。英語は小学生のころから文法を学びますので、お店の店員さん、自転車屋のおじさんまで、皆さん流暢に英語を話します。英語が話せれば日常生活には全く困りませんし、逆に現地の方々の流暢な英語に驚くと思います。フィンランド人の人柄を二言で伝えるならば、“とてもやさしい!”“寡黙”です。私が8月にフィンランドに来た時、重いスーツケースを抱えて階段を上っていたのですが、必ず私を見た現地の人が私のスーツケースをもって上ってくれました。買い物で困ったときにも英語で笑顔で対応してくれます。しかし、必要以上のことは口にしない、というイメージです。ですので決して“冷たい”という印象はありません。少し日本人に似ているな、と感じています。物価は物に寄りますが、基本的には日本より少し高いと思います。野菜、フルーツは安いと感じますが、ペットボトルのコーラ500㎖(約250円)やパンは高いです。飲み物に関しては、非常に高いですので水道水(飲んでも問題ありません)やお茶パックを日本から持ってきているのでそれを飲んでいます。天候はご存じの通り非常に寒く、フィンランドに来た8月末でも10度くらいでした。10月中旬には積雪を見ることができました。冬の時期は日照時間が短く、11月になると一日の日照時間は5時間ほどで朝は9時過ぎまで暗く、15時を過ぎると少しずつ暗くなります。私は全く問題ありませんでしたが、人によってはビタミン不足で体調を崩してしまうということですので注意が必要です。
11月初旬のユバスキュラの様子


2 留学の動機

高校生の時にトビタテ留学JAPANを利用してアメリカに留学したことをきっかけに、大学入学当時から大学での留学を考えていました。ありがたいことにSUSAPの短期留学に3度も参加させていただけた一方で、それらを通して短期では学ぶことができないことが多くあると感じるようになりました。フィンランドを留学先に希望した理由としては、フィンランドの高い教育力を学びたいと考えていたからです。20193月にSUSAPを利用してフィンランドのヘルシンキ大学を訪れたのですが、その時に見た大学の授業の雰囲気やシステムを実際に自分の目で見て刺激を受けました。日本の大学では考えられないような充実した設備と学生たちの意識の高さに非常に感銘を受けました。帰国後すぐにこの交換留学に応募しました。目標としては英語をビジネスで使える程度までスキルアップすること、フィンランドの教育を実際に自分の目で見ることでした。まだ3か月余りですが、充実した留学生活を送ることができています。

3 留学生活について
留学期間は2019年の8月から2020年の5月を予定しています。留学中は寮で生活しており、スペイン人のフラットメイトと2人で生活しています。キッチンやトイレは共有で、完全に自分だけが使うことができる個室もあります。水道代、電気代込みで一か月4万円ほどです。非常に寒いフィンランドですが、どんなに外が寒くても部屋は20度前後に自動的に保たれているので快適です。ユバスキュラ大学の寮はたくさんあり、アパートによりますが、私の寮は比較的大学から遠く、自転車で15分~20分です。大きなスーパーが1.5kmほどのところにありますので買い物には困りません。授業などを通して、様々な国から来た留学生と友達になることができました。しかしながら大半の留学生が1学期のみの留学ですので秋学期の授業がほとんど終わった11月末は非常に寂しく感じます。

課題が非常に多いので週末や授業がない空き時間は課題に取り組んでいます。正直なかなか9月、10月は遊ぶ時間もないほどではありましたが、11月からは授業もほとんど終了し、ヨーロッパ旅行を楽しんでいます。集中して学習する時期、遊ぶ時期をはっきりと分けて充実した日常が送ることができています。

パリに旅行に行った際の写真


4 授業について


ここでは実際に秋学期に受講した授業について説明します。日本の大学と単位数、スケジュール、など大きく違いますので、簡単にですが一部説明できればと思います。
Academic study skills (2回、105分、3credit2か月間)
20人ほどの留学生と現地の学生が一緒に受講。毎回宿題があり、短い記事の要約や10分ほどの動画を見て要約、授業の最初に5分ほどのペアプレゼンなど。
Survival Finnish(2回、105分、2credit2か月間)
20人ほどの留学生が受講。挨拶や日常会話など簡単なフィン語の学習。町観光などアクティビティもある
Teaching practice for international students 4回ほどの授業と残りは自主決定、6credit4か月間)
実際に付属学校に自由に、いつでも参観にいくことができる。子どもたちに自分の国の料理の作り方を教える機会がある
これらはほんの一部でありますが、オンラインでの授業も非常に多いです。そして強調したいのはやはり課題の多さです。授業にもよりますが、数ページの論文を読んで要約したり、プレゼンの準備も大変です。春学期はEOTO(詳しくはぜひ清田さんの体験談をご覧ください)や英語のwritingに特化した授業を受講する予定です。
 秋学期は9月~12月、春学期は1月~5月に開講されますが、受講する授業によって2か月間のみのものもあれば1年を通して行われるものもあります。授業が始まる時期、終わる時期もバラバラです。

ユバスキュラ大学の教室の様子



5 長期留学を考えている皆様へ

長期留学を考えている皆様に少しでもアドバイスができればと思います。長期での留学は自国から離れて全く知らない土地と人の中で生活することになりますので、非常に勇気がいることだと思います。正直、私自身海外に行くことが大好きで一人で海外旅行をすることも多いので、今回の留学が決まったときは楽しみという感情がすべてだったのですが、多くの人は海外と聞けば怖さを感じるのではないでしょうか。しかしながら、自国と全く違う環境だからこそ得られるものはとても多く、刺激のある毎日が送れると思います。すこしでも長期留学に興味がある方は思い切って飛び込んでみることをお勧めします。
 留学先としてフィンランドは非常にいい環境です。フィンランドへ留学する利点は高い教育力を知ることができるというのもありますが、語学留学を考えていらっしゃる方にもおすすめです。勉強する環境も十分過ぎるくらいに整っており、困ることといえば寒いということだけでしょうか...手袋、マフラーは必須ですね。私自身、アジア圏、アメリカなどたくさんの国に留学してきましたが、それらの国と比較してもフィンランドを強くお勧めします!ぜひ検討されてみてください!
 
最後まで見てくださり、ありがとうございました!Kittos!















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