スリランカ ペラデニア大学・イギリス ダンディー大学


先進健康科学研究科1年 志賀奏

 

みなさん、こんにちは。私は、20199月から11月の約3ヶ月はスリランカのペラデニア大学、12月から20202月の3ヶ月はイギリスのダンディー大学へ留学しています。現在、ペラデニア大学での留学を終え、ダンディー大学に来て1ヶ月が経ちました。

 

  • スリランカ ペラデニア大学

 

  1. きっかけ

 201810月から10ヶ月間、私が所属する研究室では、ペラデニア大学からの留学生を受け入れました。その過程で、私の指導教員がペラデニア大学の農学部と共同研究を実施することになりました。今まで留学を全くしたことがなく、英語が苦手で英語から逃げ回ってきた私ですが、研究活動を通して英語でコミュニケーションをとることで英語に対する抵抗がなくなり、自分を変えるきっかけになるのではないかと思い、留学を決意しました。

 

 
2.スリランカについて

 スリランカはインド洋に位置する島国で、インド洋の真珠と称されるほど自然豊かな国です。国民の8割ほどが仏教徒で、公用語はシンハラ語です。

Sigiriya Rock (世界遺産)

ダンブッラ石窟寺院(世界遺産)にある金のブッダ



3.ビザについて


 スリランカは、観光ビザを取得すると30日は滞在ができ、入国後延長手続きをすると最大3ヶ月までは滞在することが可能です。私の留学期間は3ヶ月未満だったため、学生ビザを取得せずに観光ビザで滞在する予定でした。しかし、4月に起きたテロの影響で短期の滞在でも学生ビザの取得が必須で、さらに学生ビザ申請に犯罪経歴証明書が必要であるとのことでした。この犯罪経歴証明書は、日本では取得するのがとても困難です。私の場合、様々な提出書類の準備に加え、申請だけで早くても1ヶ月、私の手元に届くのはその後になると言われました。ですが、これを知ったのは出発の約3週間前...。間に合わないかと思いましたが、担当教員をはじめ国際課の山田さん、ペラデニア大学の国際課の方々、受け入れ先の研究室の先生のご協力のおかげで、何とか出発までにスリランカへのエントリービザを取得することができました。エントリービザでスリランカに入国後、1ヶ月以内にスリランカの入国管理局で学生ビザを申請します。この入国後の手続きも大変なのですが、ペラデニア大学の先生方のおかげで問題なく、学生ビザを取得することができました。
 
 4.ペラデニア大学について

 ペラデニア大学は、スリランカの古都キャンディにある国内トップの大学です。キャンパスはとても広く、犬や猿が多く見られる自然豊かな学校です。大学の講義は全て英語で行われ、大学内ではみんな英語かシンハラ語で会話をします。しかし、ペラデニア大学の農学部には日本で学位を取られた先生方が多く、日本語で話しかけられることも多く驚きました。


キャンパス内にたくさんいる犬


5.大学生活について



 私は研究留学として留学したため、講義は履修せず研究室に所属し、平日は9時頃から17時頃まで研究室で過ごしました。実験は、研究室の先生と話し合いながら実験計画を立て、研究室の修士の先輩やスタッフに実験器具の使い方や実験室でのルールを教えてもらいながら行いました。空き時間で実験結果をまとめ、データを見ながら先生とディスカッションし、その後の実験の方向性を確認し、また実験するという流れでした。





 





 




6.日常生活について





 住居は、大学に寮がありましたが、研究室の先生の紹介で、農学部の先生がオーナーのアパートの一室を借りて一人暮らしをしました。大学までは徒歩30分ほどで、アパートの近くにスーパーやパン屋があったため買い物に困ることはなかったです。家賃は15千円ほどで寮より高かったですが、家具家電、食器に加え温水シャワーや水道水をろ過するフィルターが備わっていたので、不便なく快適な環境で生活できたと思います。





 食事については、スリランカは日本と比べて物価が安いので3食外食しても400円程です。ですが、米が1kgで約40円、野菜も一つ約5円など食材が安く手に入るので自炊したほうが安いのと、お店のカレーはとても辛く1食の量が多いので、ほぼ毎食自炊しました。





 





 




7.スリランカ大統領選挙について





 スリランカでの生活を始めて2ヶ月ほど経った11月の中旬、スリランカで大統領選挙が行われました。日本で生活していると、他の国の政治や経済に興味を持つことはあまり無かったですが、この選挙をきっかけにスリランカの政治や今後の経済への影響に興味を持つようになりました。また、スリランカの選挙システムについても知ることができ、貴重な体験だったと思います。





農学部の近くにある食堂のカレー




スリランカでの約3ヶ月間の生活を振り返ると毎日ハプニングの連続でした。ですが、友達や先生方、近所のみなさんがいつも助けてくださったので、無事に3ヶ月の留学を終えられたと思います。今までは、スリランカについて知らないことが多かったですが、実際に生活することでスリランカの歴史や文化、習慣だけでなく、スリランカの人の特徴や考え方を知ることができました。

 研究活動については、時間も限られていたため当初予定していた実験を全て終わらせることはできませんでしたが、研究活動を通して英語でコミュニケーションをとるうちに、英語に対する抵抗は少なくなり、もっと自分の意見を相手に伝えられる英語力を身につけたいと思うようになりました。
 
 
 
 
  • イギリス ダンディー大学
 
 ダンディーはイギリス北部スコットランドにあります。緯度は高いですが、この1ヶ月積雪することはなく気温も0℃を下回ることがないため、九州で生まれ育った私でも生きていける寒さです。
 
 
1. 大学生活
 ダンディー大学も研究留学として留学しているため、講義の履修はなく、研究室に所属し実験をしています。研究室は、学生が少なくポスドクやテクニシャンの方がほとんどで、アジア出身の方が多いです。実験は、スーパーバイザーが立てた実験計画を基に進めています。また、実験だけでなく研究室の週1回のラボミーティングとジャーナルクラブに参加し、研究分野の知識をつけています。
 研究室のメンバーはみんな仲が良く、いつもみんなでランチをします。ランチタイムには、週末の出来事や天気などの日常会話から選挙や研究、スコットランドの歴史など幅広いテーマで会話をします。日本はどうなのか。と聞かれることが多々あり、自分の意見を英語で伝える練習になります。
 
 
2. 日常生活
 現在は、大学の寮に住んでいます。ベットルームは一人部屋でキッチン、トイレシャワーは共同です。
 食事については、外食すると高いので自炊しています。イギリスは物価が高いと言われますが、それほど日本と変わらないと思います。しかし、12月のイギリス総選挙でEU離脱が決定したことが影響しているのか、クリスマス明け頃から少しずつ物の値段が上がっているように感じており、今後どうなるかはわからない状況です。
 
 
3. ビザについて
 イギリスは、6ヶ月未満の短期留学の場合、事前に日本で学生ビザを取得する必要はなく、イギリスに入国する際に、短期留学の趣旨を伝えいくつかの証明書類を提示することでShort term-study visaを取得することができます。
 
 
最後に
簡単でしたが、2つの国について紹介しました。この日記で、スリランカとイギリス(スコットランド)に興味を持っていただけると嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
志賀奏




コメント

  1. はじめまして。とてもためになる日記をありがとうございます!イギリスでの研究留学に興味を持っているのですが質問があります。①ダンディー大学での受け入れ身分はなんですか?➁Short term study visa 申請時にダンディー大学からの受け入れ許可証を提出したと思いますが、大学での受け入れ身分はvisa申請に影響しませんでしたか?すごく個人的な質問でごめんなさい!よろしければお返事いただきたいです!16251006@edu.cc.saga-u.ac.jp 石橋

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