台湾 国立政治大学

みなさん、こんにちは。経済学部経済法学科3年の高原颯大です。  


台湾の国立政治大学への交換留学について紹介します!私は2020年2月から4月まで台湾の国立政治大学へ約2カ月間の留学を行いました。本来は1年間の留学予定でしたが、コロナウイルスの影響で帰国という形になってしまいました。台湾そして、国立政治大学について一人でも多くの方に知っていただき、長期留学を検討する一つの材料にしていただけたらと思っています!


留学のきっかけ


SUSAPでのリトアニアのヴィダウタスマグヌス大学の授業を受け、現地の学生と交流する中で自身の英語力の無さを実感し、英語力向上の必要性を痛感しました。そこで常に刺激を受ける環境での英語力向上を目指し、留学を決意しました。国立政治大学を選択した理由としては、台湾における最高峰の文系大学であり、各国からの留学生が生徒数の約2割を占めていることや、私が学びたいと思っていた政治学や地政学の授業が展開されていたからです。


台湾について


台湾は沖縄の南に位置しており、福岡空港から直行便を利用しおよそ2時間半で行くことができます。面積は九州と同じくらいで、島の北側と南側で大きく気候が異なります。私がいた台北では、時折猛烈な雨が降ることもあるため折り畳み傘必須です。気温は2月で既に30度を超える日もありました! また、台湾では中国語が話されていますが、中国本土と異なり繁体字と呼ばれる日本の漢字に近い字体が用いられており、街中にある文字は日本人ならなんとなく理解できます!さらに、台湾といえば、「タピオカ」という印象がある方も多いのではないでしょうか!残念ながら、私は甘いものが苦手でタピオカと接点を持つことはありませんでしたが、街中にはたくさんのタピオカを扱っているお店があり、スイーツ付きの方にとってはまさに天国だと思います。


ビザについて


ビザ(ARC)は福岡で申請し、台湾入国後二週間以内に再び申請を行うことで手に入ります。費用は、申請に必要な健康調査を含めておよそ3万円ほどです。 費用 政治大学には二つの寮があり、私は4人部屋で山上に位置する寮だったため、半年間でおよそ4万円でした。(正門近くの比較的新しい寮だと月に4万円だったと記憶しています。)食事は外食が基本で、私のようにたくさん食べても、400円あると毎食お腹いっぱい食べることができます!おいしいものをお腹いっぱい食べて楽しい留学生活を過ごしたいという方には非常におすすめです!生活費としては月3万円ほどあれば暮らせると思います。


国立政治大学について


国立政治大学は台北市の南東部に位置しており、キャンパスは非常に広く山ひとつ全てが敷地です。キャンパス内にはバスが運行しており、寮やグラウンド間の移動に4円ほど払って利用できてすごく便利です。また、この大学の初代学長は蒋介石であり、現在の台湾のトップである蔡英文総統をはじめ数多くの総統を生み出している歴史ある大学でもあります。設備も非常に充実しており、人工芝のグラウンドやプール、ジムなどは誰でも利用することができます。特に昨年完成した図書館は非常に美しく、世界の大学の中で最も美しい図書館ランキングトップ10にランクインしています。そういった近代的で最新の設備が整っている一方、自然も非常に豊かでキャンパス内ではリスがかけまわっていることもありました。





図書館内の様子



政治大学の校門の様子


授業について
 
まず、中国語の授業についてです。中国語の授業は基本的に毎日3時間行われます。私のクラスは、10人で構成されており生徒の国籍はドイツ、オランダ、フランス、チェコ、タイ、韓国と国際色豊かなクラスでした。日本とは違い、授業中の飲食や出入りは基本的に自由で講義だけでなく、踊ったり、歌ったり、ゲームをしたりと中国語を使うことを楽しみながら学習を進めます。授業のスピードが早く、毎日のようにテストや口頭試験があるのでその対策に毎日必死でした。 次に、英語で行われる一般科目の授業についてです。一般科目は佐賀大学の授業と同じように講義形式が主ですが、グループを作ってプレゼンをする機会がどの授業にも取り入れられているため、他国の学生と英語でやり取りを行い、協力して発表を行います。プレゼンの前後では他の生徒や教授から質問が飛び交うなど、一つの問題に対して様々な目線から熱い議論が常に交わされます。


寮について


私が住んでいた寮は四人部屋で、私の部屋はドイツ人・オーストラリア人・トルコ人の学生がいました。その他にも、アメリカ、オランダ、インドネシア、アフガニスタン、シンガポールなど様々な国の留学生がいました。寮の中では基本的に英語でコミュニケーションをとることが多いため、英語力を身につけるにはぴったりの環境です。寮ではパーティーをしたり、スポーツ大会を行ったりと常にイベント盛り沢山で短い期間でしたが他の留学生との仲を深めることができて楽しいですよ!さらに日本人学生も多数いるので、普段関わることがない学生と交流を深めることができ非常に有意義な時間を過ごすことができます。 生活について 台湾での移動は主にバスや地下鉄を使います。日本よりはるかに安く移動できるので、よく利用していました。注意点として、バスは基本的に急発進急ブレーキなのでその心構えをしておかないと、慣性の法則で車内のどこかに体を打ち付けてしまいます。現地の方は、スクーターに乗っている方が非常に多く、道路の隙間を縫うようにすごいスピードでスクーターが駆け抜けていきます。また、夜市も台湾の一つの魅力ではないでしょうか!私も合計5カ所の夜市をクラスメイトやルームメイトと訪れました。夜市の中には八角と呼ばれる台湾独特の香辛料の香りが広がっており、得意不得意がすごく分かれるみたいです。台湾では、基本的に外食なので現地の方も夜になると夜市を訪れ、食事を楽しんでいました。






ルームメイトと訪れた夜市の様子


台湾での思い出  


私はルームメイトとの旅行が一番の思い出として残っています。台湾近郊の烏來を訪れ、現地のグルメを頬張ったり、滝を見たり、断崖絶壁に沿って進む非常に古いロープウェイに不安感を覚えながら乗ったりと本当に充実した時間を過ごすことができました。出会った台湾の方も本当に親切な方ばかりで、中国語を話せない私に対しても優しく接していただきました。いつか恩返しをしようと心に決めています。






ルームメイトと訪れた烏來瀑布


最後に  


私の留学はおよそ2ヶ月で終わりを告げてしまいました。しかし、この コロナ禍中に留学をしていたからこそ、他国の学生と共通の問題意識を持って過ごし、お互いに理解を深め合い、より充実した時間を過ごせました。このような素晴らしい機会を提供してくださった両親や国際課及び関係者の方々、そして留学先で出会った最高の友人にこの場をお借りして感謝申し上げます。そして、留学なんて…と思っているそこのあなた!留学は大変だと思いますが、頭も体も心も常に総動員するのですごく大きな成長につながると思います!そして、何より新しい環境の中で出会う人たちとの交流は、一生の宝物になりますよ!そして新しい環境にチャレンジしたいという方や今の自分を変えたいと思っている方こそ留学に挑戦する価値があると思います。この日記を見て一人でも多くの方が留学に関心を持っていただけると嬉しいです。

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