タイ カセサート大学


สวัสดีค่ะ(サワディーカー / Hello)
経済学部経済学部4年の大石純鈴です。
 
私は、20201月から12月までの1年間、タイのカセサート大学で交換留学を予定していました。しかし、COVID-19の影響で3月末に帰国することになりました。
帰国後から5月まではオンライン授業を受け、無事単位を取得しましたが、8月から12月分は留学先の基準により、留学自体キャンセルとなりました。
したがって半年で交換留学を修了することとなりました。
 
この留学記を読んでくださっている方の中には、留学に対して不安がある方もいらっしゃるのではないのでしょうか?
この留学記がみなさんの背中を押す1つのきっかけになれば幸いです。
 
【留学のきっかけ】
タイへの交換留学を決心したきっかけは、昨年の9月に経済学部の集中講義の一環でタイの短期研修に参加したことです。
その短期研修では、タイにある日本の中小企業を訪問させていただく機会がありました。私の専攻分野が労働法だったこともあり、お話を聞けば聞くほど、工場現場を見れば見るほど、日本人の「はたらく」ことに関する考え方とタイ人のそれが大きく違うことを目の当たりにしました。したがって、タイの労働形態に強い関心を持ち、交換留学を通して、日本とタイの労働形態を比較し、専攻分野の研究に活かしたいと思いました。そして、留学先に労働市場など、私が勉強したい分野の授業があったため、カセサート大学への留学を決めました。
 
【留学前の準備】
  1. お金について
    留学を諦めてしまう理由の1つとして、お金の問題があるのではないでしょうか?
    うちも留学が余裕でできるほど特別裕福というわけではありません。日本で奨学金を借り、授業料免除を受けアルバイトをしながら生活しています。
     
    なぜそんな私がお金の問題を気にしないで留学することができたのでしょうか?
     
    それは、留学にも奨学金給付制度があるからです。
    私は大学の奨学金給付を受けて交換留学をしていました。
     
    佐賀大学は今年までアジア諸国で留学する学生を対象に毎月7万円支給する奨学金プログラムがありました。これにはTOEFLの点数が基準点を越えていることが条件となります。奨学金をもらうためにも英語の準備はしっかりしましょう。
     
  2. 英語
    さきほども話に上がりましたが、奨学金を始め、交換留学自体の許可を得るには、英語の試験で英語能力が交換留学をしても問題がないレベルであることを示す必要があります。
     
    かくいう私も以前は英語どころか勉強が大嫌いでした。
    1年生の時のTOEIC395点で、大学平均を下回るほどです。
    しかし、大学2年から始めた国際交流を通して英語を積極的に使っていたことと、留学を決心してから出発までの準備期間は、平日は6時間以上、休日は10時間以上英語を勉強したことで、英語能力を着実に伸ばすことができました。
     
    留学前に英語の準備をしていて思いましたが、英語はやった分だけきちんと点数に現れます。
    もし、留学を諦めようと思っている理由が英語能力の問題なら、絶対に諦めないでください。
    努力は必ず身を結びます。
     
  3. ビザ
    タイでは、「旅券所持者は、観光目的で、一回の訪問につき 30日以内の滞在でタイに入国する場合、査証取得を必要としない」としています。したがってタイで留学するには教育ビザ(ED VISA)を取得する必要があります。
    準備すべき書類が多く、留学先から送ってもらわなければならない書類もあるので、早め早めの準備をお勧めします。
    記入すべき書類・用意すべき書類・申請の流れについては以下を参照にして下さい。
     
    タイ王国大阪領事館 : http://www.thaiconsulate.jp/jpn/
     
【留学生活】
  1. 授業
    カセサート大学では、1日に9:00~12:0013:00~16:001コマ3時間の時間割になっています。私が履修していた科目はすべて英語で行われていました。グループワークではなく講義型の授業だったので、PCで板書を打ち込み・携帯で録音・後日それらをノートに何度も書き下ろして、友達と教えあいながら理解を深め、中間試験と期末試験に備えていました。
    また、留学生専用の簡単なタイ語の授業があり、タイの文化・言語を知ることもできました。
 
留学生が受けたタイ語の授業の集合写真





  1. 日常生活
    月の基本的な予算は以下の通りです。私は奨学金を月7万円給付してもらっていましたが、
    ・平均の食費=多くて6,000バーツ前後
    ・電気水道光熱費含む家賃3,000バーツ前後
    (※タイの院生とシェアしていたのでこの金額です。一人で暮らすとこれの倍になります。)
    ・携帯料金700バーツ前後で、概算で合計がおおよそ9,700バーツ(3.5万円)でした。
    残り3.5万円で友達とショッピングをしたり、旅費に当てたりしていました。
    かなり余裕を持ってお金を使うことができたと思われます。
     
    授業がない平日は基本図書館で授業の復習でしたが、休日はルームメイトや友達とショッピングモールに出かけて服を買ったりネイルをしたり・ボクシングジムに行って初心者向けのトレーニングを受けたり、留学生が集まるパーティーに参加して交流を深めていました。
     
みんなでカオサンロード

               ボクシングした時の写真


ルームメイトとツーショット




韓国の友達とカンチャナブリ


 
【留学を志している皆さんへ】
私の留学生活は以上の通りです。いかがだったでしょうか?
 
交換留学は専攻分野を学ぶができるのみならず、留学先の国の文化に触れることもできます。しかし、それに応じて異国の慣習の違いからくるストレス・言語のストレスなど、留学ならではのストレスが生じるのみならず、日本ではあまり強く感じないであろうと思われるようなちょっとしたことが、ストレスになることも事実です。
 
わたしは、留学期間中、留学先で知り合った友達や先生、年上のルームメイトに悩みを打ち明けたり、あるいは聞き手となって話を聞いたり、授業でわからないところを共有して教えあったり、時には将来の話もしたりして、お互いを励まし合いながら留学生活に精進していました。
 
彼らがいなければ乗り越えられなかった壁もたくさんあったと思います。逆に、彼らがいたから、私はこの充実した留学生活を送ることができました。
今では私のとっても大事なかけがえのない仲間達です。
 
留学で得られる経験は、みんながみんな経験できるようなものではありません。とても貴重な経験です。留学を志している皆さんは今それを掴もうとしている段階にあります。不安なことがたくさんあると思いますが、諦めないでください。くじけても這い蹲ってください。努力は必ず身を結びます。頑張りましょう。応援しています。
 
【留学のサポートをしてくださったすべての皆様へ】
正直なところ、元々1年留学の予定が、3ヶ月のみの滞在になってしまったことに対して、悔しい気持ち、残念な気持ちはあります。しかし、本来3ヶ月で得られる経験値よりも、はるかに濃密な時間を留学先で過ごせたことに間違いありません。したがって、後悔はしていません。
 
滞在中、素敵な経験を得ることができたのも、留学期間サポートしてくださったカセサート大学職員の皆様、苦楽を共にした仲間のおかげです。
しかし、彼らのみではありません。出発するまでに、留学を快く許可してくれた両親、準備期間に必要な書類作成等をサポートしてくださった学長・副学長、国際課の皆様、経済学部の先生方、そしていつもそばで応援してくれた友達、先輩・後輩。すべての方々の厚い支援のおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
 
ขอบคุณที่อ่านนะคะ(コップンティーアーンナカー / Thank you for reading!)
สวัสดีค่ะ!(サワディーカー / Bye!)
 


コメント

  1. とても素晴らしい日記ありがとうございました!自分も諦めずに留学に向けて準備しようと思いました!

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます!!今すぐには留学や海外に行くことが難しい状況ですが、希望をもって準備を進めていきましょう!!

      削除

コメントを投稿