タイ・カセサート大学

こんにちは。タイ・バンコクにあるカセサート大学に留学しています、農学部生命機能4年の山﨑成美です。期間は2023.03~2024.01の約10カ月を予定しており、今5か月が経過しました。タイは現在雨期真っ最中、10月まで4カ月続くらしいです(

この日記では、

1.       4年生で1年間の留学大丈夫?

2.       どうしてタイ?

3.       タイ生活のリアル

をメインに書きます!

 

1.       4年生で1年間の留学大丈夫?

4年生といえば、就活・院試・卒論等、さまざまな関門が待ち受けており、留学なんて呑気なこと言っていられないような時期に思われます。しかし、研究室(ゼミ)の教授と相談することで留学を可能にすることができるかもしれません。私の場合は、佐賀大学院に進学予定かつ卒業要件の残りが卒論に付随する単位のみだったため、大学院をオンラインでの推薦入試をお願いし、卒論をタイで書き進捗を報告することで留年せず約1年間の留学を可能にしていただいていました。そのため、留学先では、授業はとっておらず、研究室に所属し研究をしています。ただ、私の場合は、留学の機会を頂き、もっと自分のやりたい分野に近い研究室で勉強がしたいと思い、推薦入試ではなく帰国後に二次募集を受けることにしました。

  カセサート大学には、単位交換留学のほかに研究留学(Research Program)というものがあって、学部生でも申し込むことができます。また、他の大学からはインターン(3カ月ほど研究室に所属して授業を受けずに研究をする)というプログラムで留学に来ている人も多く、留学したいけど、ゼミとの単位交換が難しいなという方は、ゼミ配属のできる留学プログラムをさがしてみるといいかもしれません。

1.       どうしてタイ?

カカオの研究がしたい!

私は、3度の飯よりチョコレートが必要なタイプの人間です。そのくらい大好きです。就活の面接で、「大学では何を勉強しましたか?」と聞かれたときに「はい、カカオの研究をしていました。」って答えられたら憧れの製菓会社に入れるんじゃないかという淡い期待を抱き、カカオに関する卒論を書くことにしました。カカオの生育範囲ということで、留学志望を南アジアに絞りましたが、中でもタイにしたのは、研究室の教授の繋がりがある方がカセサート大学にいらっしゃったからです。


日本人ショコラティエさんのカカオ豆探しに同行させてもらいました!


 

1.       タイ生活のリアル

タイの人はマイペンライ=なるようになるさ、の精神がとても強いです。いい意味で適当です。バスは乗ろうとして片足かけた状態で出発しちゃうし、停電で実験が中断されてもじゃあやり直しだね~にこにこみたいな雰囲気だし、交通網は時刻表がないため遅れるとかいう概念もなく、日本とは全然感覚が違います!

また、多様性を受け入れてくれる国で、親日なだけでなく、外国人全体に優しいし、LGBTにも寛容です。タイの大学は制服ですが、見た目男性でスカートをはいている人も当たり前で、別に誰も気にしません。私がいいなと思ったのは、働いている人が職場に子供を連れてくることです。子供が学校が休みの時期は、教授のお子さんが研究室で遊んでいたり、清掃や食堂のおばちゃんが子供に仕事を手伝わせていたりしていて、自由で好きです。

 

研究室の壁(2023)

セブンでお菓子を選ぶ野良犬

BTS(モノレール)で移動するドラァグクイーン

 

タイは物価が安いイメージの方が多いと思いますが、円安バーツ高の影響で、生活費は日本と変わらない印象です。また、日本に比べて関税が高いので、adidasやユニクロ等、海外のものが日本より高いです!日本のお菓子、化粧品等はタイでも手に入りますが、2倍の値段がかかります(涙) でも、タイ飯やマーケットでの衣服、ネイル・マツパ等美容関係などはめちゃくちゃ安いです。タイ飯は1200円、フルーツ80円、スムージ10円程度です。タイはいくらでも生活水準を下げることはできるけど、日本の生活水準を維持しようとすると日本よりお金がかかるなと思いました。 

 大学は、超広大で自然に囲まれたキャンパスです。面積は佐大の5倍以上あり、校内をバスがはしっています。しかし、30分以上こないこともざらで、やっと来たと思ったら3台連続で来るという適当な感じなので、バイクタクシーを使って移動する人も多いです。

 授業はとってないのでわかりませんが、あまり4年で卒業とか留年とかいう感覚がないような雰囲気を感じます。日本のように就活という時期はなく、卒業のタイミングもそれぞれだし、学期の始まりも毎年異なるようなので、そこらへんはいまだによくわかりません。

 食堂は学部ごとにあります。自分の研究室がある建物の学食には20店舗以上はいっており、タイ飯からアメリカン、日本食まで充実しています。水/金曜日にはマーケットが開催されるので、それもまた楽しいです。夜は、食堂は閉まりナイトマーケットが出ます

学部の留学生はほとんど国際寮に住んでいます。家賃は3万弱で、2人でシェアして割り勘もできます。コミュニティスペースやスタディールームがあり、そこでご飯とか勉強とかしていたら、人見知りでもすぐ友達を作れることができます。バトミントンをしたりカラオケをしたりしています。管理人さんも面白くて、寮で一緒に飲み会をしたりするようなフレンドリーな感じです笑 

辛さなしで頼んでもなお辛い学食

全然来ないスクールバス

大学にいるトカゲ


ソンクラン(水かけ祭り)


チョコレートづくり

梅酒づくり

タイは時間も決まりもルーズで自由な国です。人脈が広がるのがはやく、柔軟に対応してくれる教授、友達が多いため、やりたいことがどんどん可能になります。ただ、そこには責任が伴うことを自覚し、迷惑をかけない感謝を忘れないといった日本人らしい精神が大切だということをひしひし感じています。留学も折り返し地点に来ましたが、残りの留学生活、勉強も遊びも全力で頑張ります!

 

 最後に、タイを含め東南アジアへの留学を考えている方、研究留学を考えている方、多分お力になれますので、留学生交流室の方に連絡先を聞いてください。留学準備、生活事情等なんでも相談にのります。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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