アメリカ スリッパリーロック大学(地域芸術デザイン学部 3年 川副 竜太郎)

 皆さんこんにちは!アメリカのスリッパリーロック大学(SRU)に今年の8月から一学期間(4ヶ月)留学中の芸術地域デザイン学部・地域デザイン学科3年、川副竜太郎です。

今回は、留学を考えている人、気になっている人だけでなく、外国=アメリカだと思っているような、留学にあまり興味のない人でも読めちゃう体験記をシェアしていきたいと思います。

Class buildingの一部


まずは僕が留学したいと思ったきっかけですが、シンプルに英語を話せるようになってかっこよくなりたかったからです。僕は大学一年生の6月くらいから英会話に興味を持ち出しましたが、それ以前は、むしろ英語は嫌いな方でした。なぜ佐賀大に受かったのかもわからないくらいです。そんな僕が突然英語に興味を持ったきっかけは、SNSで、英語を流暢に喋る日本人と出会い、その人に憧れたから、それだけです。その人はアメリカに5年間住んでいたらしく、それからというもの、アメリカ留学は僕の夢でした。

 

留学準備

まずは語学です。SRUへの語学条件は、TOEFL ITP(二種類あるうちのスピーキングがない方)500点以上です。大学一年生から英会話を毎日してきて、基礎はある程度出来上がっていましたが、ボキャブラリーが特殊なため、それ用の単語帳を1冊買い、試験の約半年前くらい(大学2年の夏くらい)から単語の対策を始めました。昨年の11月に試験を受け、1回目でボーダーラインの500点を超えました。語学の対策は早めに始めるにもちろん越したことはないので、これを読んでいる方で、まだ取りかかってないよ、という方は、今からでも単語帳を探しにいきましょう!

 

次は提出書類(VISA関係、母子手帳やワクチン関係、寮やミール関係など)についてです。まずはVISAについて話していきます。交換留学生は、’’J1’’という学生VISAを取得しますが、米国大使館にて面接を受けなければなりません。米国大使館は一番近いところで福岡にありますが、僕がVISAの予約をしようとしたちょっと前に何故かVISA配給サービスが終了になっていたので、次に近い大阪へいきました。出発の1ヶ月半前に大使館で面接を受けて余裕で間に合いました。ですが、面接予約はそれのさらに1ヶ月前にしたので、少なくとも出発の3ヶ月前からはVISAの準備を始めるべきです。まずはオンラインでの書類作りから始まるので米国大使館のサイトに行ってみてください。寮やミール、保険については佐賀大やSRUから説明会やメールが来るのでそれに従えば特に困ることはなかったです。僕が困ったのはワクチンでした。SRUからメールでワクチンリストが送られてきますがわからなかったので、母子手帳とそのリストを持って、博多にあるひのきクリニックというところに行けばギリギリなんとかなりました。できればSRUからメールが来てすぐに取り掛かった方がいいです。

 

奨学金は、JASSOの奨学金と佐賀大学の校友会からの渡航費支援の二種類を受給させていただいています。

 

アメリカ生活

こちらに来てまず気づいたことが、朝と夜が寒いということです。ペンシルベニア州という、カナダに近い州なので、気候に慣れるまでに時間がかかりました。北海道みたいな感じだと思います。でも昼はあったかいので体温調整が難しいです。そして、アメリカ人だけでなく、他の国からの留学生もたくさん来ていて、まずは留学生同士の交流から始まるかと思います。僕が日本にいたときは、自分は英語ができる方だから、と根拠もなく胸を張っていましたが、こちらに来たら英語を喋れるのは当たり前というか、ただのコミュニケーションツールでしかなく、英語を学びたいと思ってきた僕はそもそもスタート地点が周りと違いすぎると思いました。それでもみんなと関わり続ければ、徐々に慣れてきます。ここは踏ん張りどころだと思います。

そして授業ですが、月水金と、火木で分けられていて、週3の授業と週2の授業に分かれます。僕は芸術学部ですが、取りたい授業をメールで送ってください、とSRUのオフィスに言われた時点で、すでに芸術の授業はほとんど埋まっていて、なんとか取ることのできた、西洋美術史や、ファイバーアート制作の授業、その他にも、興味のあった、マーケティングなどを受けています。でも、オフィスにお願いしてみたら、とれる可能性はあったということを後々知りました。何かわからないことがあったら、SRUのオフィスにメールを送って見るのが一番だと思います。そしてこの大学には、日本語の授業や日本クラブというものがあり、日本に興味のある学生もたくさんいます。日本語の先生もいらっしゃるので、リーチアウトしてみて授業に顔を出したりしてみると、友達が増えます。

Fall semesterclass schedule



Fiber artの授業で製作した作品

 

平日は、日中は授業に行って、残りの時間は図書館でみんなで勉強したり、ジムに行ったりしています。基本このどちらかに行けば誰かしら留学生がいます。ご飯は、ミールプランというものに加入しないといけません。食堂でご飯を食べられるので、こちらで自炊をすることはほぼないと思います。僕はまだ一回もしていません。

休日は、アメリカ人の友達の家にホームパーティに行ったり、アイスホッケーなどのスポーツ観戦をしたり、ダウンタウンのピッツバーグに連れて行ってもらったり、友達のお世話になりすぎながら生活しています。こっちの人たちは、相手のリスペクトは尊重する、という、仲のいい人にはとことん優しい精神なので、ちゃんと丁寧に人間関係を築いていけば、みんな優しくしてくれます。特に予定がない日は図書館やジムに行くとやはり誰かしら友達がいます。1人で過ごした日は、テスト前と風邪ひいた初日くらいです。


 

アイスホッケーのセンタースクリーンに映る僕とmy man


Home party

大学内は安全で、寮に帰る時には暗くなっていることもありますが、心配ご無用です。ですが、ちょっとでも大学を出ると、特に休日の夜は酔っ払い大学生が徘徊しているので注意です。絡まれたらちょっとだるいです。でもたまに大学内でも学外から来た人がデモンストレーションをしたりしています。日本語でヤジを飛ばしたりしないように気を付けたほうがよいかと思います。

 

最後に 

僕自身、海外生活は初めてなので、最初は楽しみと不安が入り混じっていました。語学の準備はしっかりしてきたつもりでしたが、まだまだ不十分だったと思い、現地でもリスニングの練習をしたりしています。やらない後悔よりやる後悔。留学に行って満足に楽しめないかもしれない、途中で挫折してしまうかもしれない、という心配は誰しもあると思います。でも、やってみないとわかりません。途中で挫折してしまってお金が無駄になった。大人になって稼げばいいだけです。もっと勉強して次に繋げればいいだけです。周りに迷惑はかけてしまうかもしれませんが、やらなかった後悔は今後一生ついてくると思うし、何も得られないと思います。もちろん、誰でも彼でもが交換留学に行くことができるわけではありません。それに向けての準備だったり、明確な目的を持ったりなど、下準備をしっかりとした上での選考になります。日本の外に出ることになるし、今までの当たり前とはかけ離れたところへと旅立つわけですので、もちろん覚悟も必要です。僕もまだまだ頑張らないといけないので、一緒に頑張りましょう!

 

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