タイ・チェンマイ大学(理工学研究科 M2 西村 奏波)

 

皆さんこんにちは!

タイのチェンマイ大学(CMU)に今年8月から来年2月までの7か月間留学している、佐賀大学大学院2年 理工学研究科・理工学専攻・建築環境デザインコースの西村奏波です。

 

このツナガル留学日記を通して、留学生活や大学院2年で留学して何をしているかなどを紹介していこうと思います。

コロナや就活のタイミングでなかなか留学のタイミングがつかめずに卒業してしまう、、、留学すればよかった。。。と思っている人に、修士2年の後期という卒業目前(学部4年でも同じ状況だと思います)に卒業時期を延ばすことなく留学する選択肢があるんだと知ってもらえたらうれしいです!!

 

 

留学の内容とキッカケ

まず、私の留学は一般的な留学のように、単位を取らない語学のための留学や、チェンマイ大学で授業を履修して単位を取得するものではなく、修士研究を行うための研究留学です。

修士1年と2年前期で研究(修士論文)以外の単位を取りおわり、あとは修士研究を残すのみとなっていたため、2年後期は修士研究のみ取り組めばいい状態でした。私の修士論文の研究対象地がチェンマイではあったものの、留学して研究を行うことは全く頭にありませんでした。大学生のうちに留学したかったなぁと思いつつ、残す大学生生活は修士論文を書いて卒業するだけと思っていたら、指導教員から研究留学という選択肢があるという話を聞き急に留学が現実味を帯びました。最初はタイ独自の香辛料が苦手で、食事が合わないときついな、、、と思い躊躇していましたが、せっかくのチャンスを食事を理由に逃すのはもったいない!!と考え、留学を決意しました。

 

 

留学準備

私の場合はチェンマイ大学で授業履修するわけではなかったので、ある程度のTOEICスコアだけで出願資格が満たせました。他には研究計画や志望動機、先生から推薦書を書いていただいたあと、面接の際の英語の質疑応答などの準備をしました。英語のリスニングやスピーキングの練習としてはcamblyというオンライン英会話を利用しました。IELTSTOEFLのスコアがマストではなかったのは、勉強時間の確保や資格試験の日程を考えなくてよかったので助かりました。しかし、スコアとしては必要ありませんができるに越したことはないですし、英語ができたほうが留学中に吸収できるものが多いと思います!

あとは、食事が合わない可能性があったので、日本食レストランなどをリサーチしました。チェンマイにはたくさんの日本食レストランがあり、日本食が恋しくなった時でも吉野家ややよい軒などのチェーン店やとんかつ屋さんなどがあるので、日本食が全くない状況ではないことがわかり安心しました。

日本食じゃなくても、タイの料理で辛くないものもありますし、店員さんに頼んだら辛さを調節してくれるので、食が合わないかもしれないという心配は杞憂でした。思い切って留学に来てよかったです!

 

留学予定が8月からだったので、それまでに就活を終わらせました。修士一年の夏から少しずつ説明会に参加し希望業種を絞っていき、さらに行きたい会社を絞り企業研究やその会社だけの説明会の参加を修士一年1月に行いました。留学にいくことを絡めたガクチカや自分の強みについて自己分析を行い、就活面接に活かしました。留学を修士二年の後期に見据えるなら、就活準備は早い方がいいと思います!

 

 

留学に来て感じたこと

まず何より、タイは物価が安くて助かっています。JASSOの奨学金は条件を満たせば月7万円給付され、ちょうどその範囲で家賃や食費が納まるくらいの感覚です。ヨーロッパ留学よりも費用がかなり安く済むため、タイに留学するのはおすすめです!

もう一つは、チェンマイの人や町が素敵だということです。屋台の人は英語が話せない人もいますが、翻訳機を使ったりジェスチャーで汲み取ってくれたり笑顔で対応してくれます。タクシーの人も移動中話かけてくれて温かい人ばかりだなと思います!旧市街にはたくさんの遺跡やマーケットがあり、世界中から多くの観光客が訪れて賑わっています。

 

サンデーナイトマーケットの様子

 

ワットチェディルアン



ドイステープ


ワットプラシン



最後に、ご飯がとってもおいしいことです。心配していたのが嘘のように、タイにはおいしい料理がたくさんあるので屋台でご飯を探したりレストランを開拓したり、毎日ご飯を楽しみに生活しています!

 

 

留学中の生活

研究留学なので、基本的に授業はありません。自分が好きな時間に起きたり、大学や好きなところで作業をしたり、自由に身動きがとれます。しかし、そんなスケジュールでは修士論文は進まないので、基本的に7時には起きて朝食⇨研究室⇨帰宅⇨就寝の毎日です。日本にいるときとあまり変わりません。ゼミは週に一回、チェンマイ大学の先生と佐賀大学の先生の二名の先生に英語で発表してフィードバックをいただいています。発表すること自体が勉強になりますし、充実した時間になっています。

時々、チェンマイ大学の学生とご飯に行ったり遊びにいったりしてしっかりリフレッシュもしています!研究留学ではメリハリをつけて生活するのが大事だと思います。

11月には、チェンマイ大学の学生とキャンプに行きました。タイの料理を作ってくれたり歌を歌ったりしてくれてとても楽しかったです!

チェンマイにはたくさんの魅力的な場所や食べ物があるので、研究と両立して観光できるかが大事になる気がします!

 

 

留学中困ったこと

私が留学中に一番困ったことは、パソコンの故障です。学部一年から使い続けたパソコンが、よりによって留学中、タイで壊れました。電源を差しても充電されず動かなくなりました。しかも原因不明で。しかも14日後に中間発表を控えているタイミングで。幸い、毎週のゼミ資料や今まで書いた論文はクラウド保存していたので、なんとか中間発表は乗り切ることができました。

チェンマイにもパソコン修理屋はありましたが、日本語で誤解なく原因説明と修理内容を説明してもらいたかったので、バンコクの日本人のためのパソコン修理屋で直してもらいました。

この経験で学んだことは、バックアップとクラウド保存の大切さです。留学の際は特に、最悪の場合を想定してデータの管理を行いましょう。

 

 

最後に

研究留学のいいところは、留年がマストではない点です。研究がしっかりできれば卒業を遅らせることなくストレートで卒業できます。

海外に興味がある人で研究留学に興味があるなら、研究内容を決めるときに海外を対象地としていればこのような方法で留学できる可能性もあります。この記事を読んで、研究留学について知ってもらい、目指す人がいてくれたら嬉しいです!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

 





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