こんにちは!
今年の3月から5か月間、韓国の安東という市にある慶国大学校(旧安東大学校)に留学している教育学部4年生の古長七彩です。
この日記では、留学に至った経緯や留学生活についてお伝えしようと思います。また、安東という場所についても皆さんに知っていただきたいなと思います。
<きっかけ>
私は高校3年生の時に韓国ドラマやk-popを通して韓国に興味を持ち始め、ドラマや歌に出てくる韓国語を聞き取れるようになりたいという思いから韓国語の勉強を始めました。その頃から漠然と韓国留学という目標を持つようになりました。
佐賀大学に入学後、大学の国際交流のイベントに参加したり、留学生のチューターを行ったりするなどして、韓国語でのコミュニケーションに挑戦し、友人に出会うこともできました。
韓国人の友だちと会話をするにつれて、日韓の文化の違いについて話を聞く機会が増え、自分も韓国の文化を直接体験したい、また、自分の専攻である教育面についても日韓の相違点を学びたいと考え、留学を決意しました。
<留学準備>
留学を決意してまずしたことは、交換留学説明会への参加、交換留学の校内選考、TOPIKという韓国語能力試験の準備です。
私は4年生で留学をしようとしたため、ゼミの参加方法や前期の必修授業・教育実習の有無などを先生と確認して準備を始めました。校内選考の申請のための書類作成にあたっては、留学を希望する理由や留学を通して学びたいこと等、留学の意思をはっきりさせることが大切だと感じました。また、書類の数もしっかり確認しながら締め切りに余裕をもって提出することをお勧めします。
申請後に面接を受けて交換留学に行けるかどうかが決まります。私は校内選考の結果発表までに受験した語学試験の結果が出ておらず、TOPIK3級を取得するという条件のもと合格しました。また最終的にはTOPIK5級を取得し、安東大学校にノミネートしていただくことができました。
留学が決まってからも留学予定先の大学に送る書類作成やビザの発行、オリエンテーションへの参加など、想像より忙しい準備期間を過ごしました。
特に私は韓国に行く2日前まで教育実習があり、ビザの受け取り、更には留学準備を実習中に行うことになってしまったので締め切りや渡航日から逆算して余裕をもって準備することが大事だと痛感しました。
<安東について>
私が現在留学している安東は韓国の中部に位置する、韓国で最も大きい都市です。また、韓国の歴史的な文化財が多く残る伝統文化の都市です。町の中にも韓国の歴史を感じることができる昔ながらの建物がたくさんあったり、山や川など自然豊かな景色が多かったりと、ソウルとはまた違った韓国の一面を見ることができます。
私が通う慶国大学校の中にも歴史を感じるとてもきれいな木造建築物があり、いつも建物の前を通るのを楽しみにしています。このように韓国の伝統的な文化を身近に感じることができます。これは私が安東を留学先に選んだ理由の一つでもあります。
大学と市内はバスで20分程と少し離れていますが大学の周りにもご飯屋さんは多く、落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送ることができます。
月映橋という安東の代表的な観光地があるのですが、韓国で一番長い橋で、橋の真ん中には月映亭という建物があります。夜に行くとライトアップがされていたり、川には月の形をしたボートが浮かんでいたりと、とても幻想的で美しい景色を見ながら散歩することができます。この橋を一周回るのが国のルールだと大学の友達が教えてくれました。
<留学先での生活について>
○授業について
私は慶国大学校で児童・社会福祉学科に所属し、社会福祉を専攻して専門分野の授業を受けています。
授業方式は講義を聞くことが多いですが、頻繁にグループディスカッションも行います。また、グループワークでは、課題となる事柄の資料調査、発表資料作成、発表をグループで協力して行いました。レポート課題や中間考査・期末考査があり、授業内容を理解し、他の生徒との意見交換を通して自分の考えを持つことが重要です。
授業はすべて韓国語で行われるため、先生の書いている文字が分からなかったり、内容を聞き取れなかったりすることもあります。専門分野の単語を勉強することや予習・復習をすること、分からないところは先生や友達に聞くようにして授業についていくようにしています。
先生方はとても親切で、授業の中で出てくる難しい単語について簡単な説明を補足してくださり、また、授業で会うたびに学校生活や留学生活で困っていることはないか気にかけてくださいます。
現在、佐賀大学のゼミは担当の先生と相談して遠隔で授業に参加しています。
○学校行事について
私が留学に来て驚いたことの1つは、学校のイベントが多いことです。入学式は勿論、新入生歓迎会のMT、桜が満開になると桜まつり、学生会主催のイベント、サークル主催のイベント、学祭など、前期だけでも様々なイベントがありました。在学生のダンスや歌のステージだけでなく、入学式や学生会のイベント、学祭には芸能人も来てとても盛り上がります。
MTでは学部の新入生と在学生が縦割りで班を組み、学部の学生会の方が企画してくれたゲームをしたり、みんなでバーベキューをしたり、ダンス披露をしたりします。学年を超えてたくさんの人と話し、仲良くなる良い機会になりました。
○授業外の生活について
授業が終わると、友達とお昼ごはんや夕ご飯を食べたり、市内に行って買い物をしたりして過ごします。寮でも朝ごはんや夜ご飯が提供されるので寮でご飯を食べることも多いです。休日はお昼ご飯も寮で食べることができます。ご飯を食べ終わるとカフェに行って友達とおしゃべりをしながらくつろぎます。ご飯は辛いものが多いですがどれもおいしく、毎日何を食べようか迷ってしまいます。友達との会話も韓国語の勉強になるので積極的に話すように心がけています。
また、安東は3月末ごろに山火事の被害にあいました。私のいる慶国大学校の前まで火が近づいてきて、辺りが煙臭く真っ白になり大学から避難しなければならない状況でした。とても恐怖を感じたのと同時に災害時に備えて防災グッズを準備したり、留学先の避難場所を確認したりするなど、いつ起こるか分からない災害の対策をしておくことの重要性を実感しました。
授業だけでなく日頃の友人との会話、買い物、生活の中のすべてが韓国の文化を体験すること、語学力を上げることにつながっており毎日新鮮で楽しい日々を過ごしています。韓国の方々のやさしさに触れるたびにもっと韓国のことを好きになり、留学に来てよかったなと感じます。留学は自分が今まで持ってなかった新しい価値観を広げることができ、自分の成長にもつながります。
この日記がこれから留学を考えている方にとって少しでも参考になったり、韓国・安東に興味を持っていただいたりするきっかけになると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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